EXODUS:エクソダス
東日本大震災の津波に、世界の一部の信心深い人にはまるで聖書のノアの方舟の物語を見る思いなのかもしれない。
加えて福島第一原子力発電所の事故は、天空に警告のラッパが響いたように思えた方々もいたのかもしれない。
例えば、それは聖書を引用するとこんなふうにだ。
”第一の天使がラッパを吹くと、血の混じった雹と火が生じ、それらが地上に投げ入れられた結果、「地上の三分の一が焼け、木々の三分の一が焼け、すべての青草も焼けてしまった」のです。”
とある黙示録のようにテレビ報道を見て感じた多くの信心深い人がいたのかもしれない。その中の旧約聖書には”エクソダス”という言葉あるそうだ。
エクソダスとは、脱出の意味である。また旧約聖書を借りれば出エジプトということであるらしい、あのモーゼが海を二つに割る奇蹟を行ったという記述を映画化したのを思い出す人もいるかもしれないエクソダスとは集団移住のことだ。
福島の避難地域に関して、そのエクソダス (EXODUS) が騒がれている。つまり松本健一内閣官房参与がいうところのドイツの田園都市をモデルとしたエコタウンを造りそこに移住させようと言うアイディアを首相に提案という。
悪いことに、我が国にモーゼのような予言者も、未来を見通せる識者の指導者も、今ある目の前の問題を解決できる実務指導者さえ見当たらないのにエクソダス (EXODUS) 計画が持ち上がったことはまさしく我が国の不幸だ。
混乱に拍車をかかった。