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こんな貝が採れた

海岸での打ち上げや、磯採集、漁港での採集と、貝集めのブログです。

チャグチイトシツグチ

2015-04-08 23:41:16 | 巻貝類
やや若い個体なので、特徴の茶色の色が出た口の色が薄く、殻も薄いです。
あまり手に入るような貝ではないと思います。


Lunovula superstes Dolin 1991
マツワリダカラガイ科 チャグチイトシツグチ
喜界が島南南西沖トロール揚り 生貝個体 6.8㎜

ヤナギシボリタケ

2015-02-21 20:35:08 | 巻貝類
採れたばかりの貝の報告です。
打ち上げ死殻採集ですが、タケノコガイ類の種類が多い串本周辺で、まだ採れていなかった貝の一つです。
比較的新鮮な殻で、タマガイ類による捕食痕があります。
少し小さい個体ですが、特徴のヤナギシボリ状の模様も綺麗に残っています。
日本及び周辺地域産軟体動物総目録には、高知県西南部・九州西岸以南となっていますので、和歌山県は北限記録となり、恐らく初記録だと思います。


Acuminia penicillata Hinds 1844
タケノコガイ科 ヤナギシボリタケ
串本町上浦海岸 打ち上げ個体 21.1㎜

コケミミズ2

2015-02-05 20:38:41 | 巻貝類
新たに生きたコケミミズが採れました。
殻は割れていますが、軟体が洗った時に出て、その先に蓋が付いていました。
やはり以前紹介した蓋と同じで、これがコケミミズの蓋に間違いありません。
今回は、小さな個体だったので、蓋も丁度いい太さです。
蓋の形状を見ると、均等に巻いているようで、大きくなってもあまり太さは変わらない感じです。
それで、前の個体の蓋が小さかったのかもしれません。


Agathirses anguina Linnaeus 1758
ミミズガイ科 コケミミズ
串本町和深沖水深100m~120m 生貝個体 殻口5.0㎜

コケミミズ

2015-01-31 10:27:02 | 巻貝類
深い所の海綿に埋もれている貝ですが、あまり採集できる機会がなく、個体数も少ないと思います。
今まで持っていた物も、トロールで採れたゴミの中から選別したもので、死殻標本でした。
今回初めて生きた物が取れたので、洗っていたところ、蓋と思えるものが出てきたので、紹介したいと思います。
一緒に洗っていたリュウグウカズラも考えましたが、今までリュウグウカズラには蓋が出た事がなかったので、恐らくこの貝の物だと思います。
恐らくと言う言葉を使ったのは、口の大きさに比べ蓋が細いためです。
口が6.5㎜程あるのに、蓋の直径は4㎜弱です。
似た蓋を持つカラミミミズの蓋は、殻口に比べると一回り小さい程度なので、それくらいあると思っていたので、確実にそうだと言う事には、少し疑問が残ります。


Agathirses anguina Linnaeus 1758
ミミズガイ科 コケミミズ
串本町和深沖水深100m~120m 生貝個体 殻口6.5㎜


Agathirses anguina Linnaeus 1758
ミミズガイ科 コケミミズ(蓋)
串本町和深沖水深100m~120m 生貝個体 殻口6.5㎜


Agathirses anguina Linnaeus 1758
ミミズガイ科 コケミミズ(蓋)
串本町和深沖水深100m~120m 生貝個体 殻口6.5㎜

モザイクタマガイ

2014-12-04 22:21:38 | 巻貝類
この貝の名前を知ったのは、『原色世界貝類図鑑』Vol.Ⅱ熱帯太平洋編でした。
写真が小さく、4列の斑紋があると言うだけで、実態の解らない貝の一つでした。
他の方が持っていると聞いたこともなく、実物を見ないままアラゴマフダマの幼貝をもしかしたら等と考えていた頃もありました。
数年前に、フィリピン産の画像の貝を入手して、初めて特徴が解りました。
あまり紹介されていない貝なので、ここで取り上げてみました。
図鑑の記載にある、『球形、小型、螺塔は低平、体層は平滑で光沢があり、4列の茶色の斑紋をめぐらす。斑紋は大形で上下の2列は大きい、臍孔は開き、臍索は太い、殻口は半円形』と言う特徴は、ぴったり一致します。


Natica mozaica Sowerby 1825
タマガイ科 モザイクタマガイ
フィリピン パラワン島産 死殻標本 10.5㎜


Natica mozaica Sowerby 1825
タマガイ科 モザイクタマガイ(殻口部)
フィリピン パラワン島産 死殻標本 10.5㎜


Natica mozaica Sowerby 1825
タマガイ科 モザイクタマガイ
フィリピン産 生貝標本 10.7㎜

蓋は石灰質で、フロガイダマシのような肋が多数見られます。