深い所の海綿に埋もれている貝ですが、あまり採集できる機会がなく、個体数も少ないと思います。
今まで持っていた物も、トロールで採れたゴミの中から選別したもので、死殻標本でした。
今回初めて生きた物が取れたので、洗っていたところ、蓋と思えるものが出てきたので、紹介したいと思います。
一緒に洗っていたリュウグウカズラも考えましたが、今までリュウグウカズラには蓋が出た事がなかったので、恐らくこの貝の物だと思います。
恐らくと言う言葉を使ったのは、口の大きさに比べ蓋が細いためです。
口が6.5㎜程あるのに、蓋の直径は4㎜弱です。
似た蓋を持つカラミミミズの蓋は、殻口に比べると一回り小さい程度なので、それくらいあると思っていたので、確実にそうだと言う事には、少し疑問が残ります。

Agathirses anguina Linnaeus 1758
ミミズガイ科 コケミミズ
串本町和深沖水深100m~120m 生貝個体 殻口6.5㎜

Agathirses anguina Linnaeus 1758
ミミズガイ科 コケミミズ(蓋)
串本町和深沖水深100m~120m 生貝個体 殻口6.5㎜

Agathirses anguina Linnaeus 1758
ミミズガイ科 コケミミズ(蓋)
串本町和深沖水深100m~120m 生貝個体 殻口6.5㎜
今まで持っていた物も、トロールで採れたゴミの中から選別したもので、死殻標本でした。
今回初めて生きた物が取れたので、洗っていたところ、蓋と思えるものが出てきたので、紹介したいと思います。
一緒に洗っていたリュウグウカズラも考えましたが、今までリュウグウカズラには蓋が出た事がなかったので、恐らくこの貝の物だと思います。
恐らくと言う言葉を使ったのは、口の大きさに比べ蓋が細いためです。
口が6.5㎜程あるのに、蓋の直径は4㎜弱です。
似た蓋を持つカラミミミズの蓋は、殻口に比べると一回り小さい程度なので、それくらいあると思っていたので、確実にそうだと言う事には、少し疑問が残ります。

Agathirses anguina Linnaeus 1758
ミミズガイ科 コケミミズ
串本町和深沖水深100m~120m 生貝個体 殻口6.5㎜

Agathirses anguina Linnaeus 1758
ミミズガイ科 コケミミズ(蓋)
串本町和深沖水深100m~120m 生貝個体 殻口6.5㎜

Agathirses anguina Linnaeus 1758
ミミズガイ科 コケミミズ(蓋)
串本町和深沖水深100m~120m 生貝個体 殻口6.5㎜
この貝の名前を知ったのは、『原色世界貝類図鑑』Vol.Ⅱ熱帯太平洋編でした。
写真が小さく、4列の斑紋があると言うだけで、実態の解らない貝の一つでした。
他の方が持っていると聞いたこともなく、実物を見ないままアラゴマフダマの幼貝をもしかしたら等と考えていた頃もありました。
数年前に、フィリピン産の画像の貝を入手して、初めて特徴が解りました。
あまり紹介されていない貝なので、ここで取り上げてみました。
図鑑の記載にある、『球形、小型、螺塔は低平、体層は平滑で光沢があり、4列の茶色の斑紋をめぐらす。斑紋は大形で上下の2列は大きい、臍孔は開き、臍索は太い、殻口は半円形』と言う特徴は、ぴったり一致します。

Natica mozaica Sowerby 1825
タマガイ科 モザイクタマガイ
フィリピン パラワン島産 死殻標本 10.5㎜

Natica mozaica Sowerby 1825
タマガイ科 モザイクタマガイ(殻口部)
フィリピン パラワン島産 死殻標本 10.5㎜

Natica mozaica Sowerby 1825
タマガイ科 モザイクタマガイ
フィリピン産 生貝標本 10.7㎜
蓋は石灰質で、フロガイダマシのような肋が多数見られます。
写真が小さく、4列の斑紋があると言うだけで、実態の解らない貝の一つでした。
他の方が持っていると聞いたこともなく、実物を見ないままアラゴマフダマの幼貝をもしかしたら等と考えていた頃もありました。
数年前に、フィリピン産の画像の貝を入手して、初めて特徴が解りました。
あまり紹介されていない貝なので、ここで取り上げてみました。
図鑑の記載にある、『球形、小型、螺塔は低平、体層は平滑で光沢があり、4列の茶色の斑紋をめぐらす。斑紋は大形で上下の2列は大きい、臍孔は開き、臍索は太い、殻口は半円形』と言う特徴は、ぴったり一致します。

Natica mozaica Sowerby 1825
タマガイ科 モザイクタマガイ
フィリピン パラワン島産 死殻標本 10.5㎜

Natica mozaica Sowerby 1825
タマガイ科 モザイクタマガイ(殻口部)
フィリピン パラワン島産 死殻標本 10.5㎜

Natica mozaica Sowerby 1825
タマガイ科 モザイクタマガイ
フィリピン産 生貝標本 10.7㎜
蓋は石灰質で、フロガイダマシのような肋が多数見られます。