こんな貝が採れた

海岸での打ち上げや、磯採集、漁港での採集と、貝集めのブログです。

コケミミズ

2015-01-31 10:27:02 | 巻貝類
深い所の海綿に埋もれている貝ですが、あまり採集できる機会がなく、個体数も少ないと思います。
今まで持っていた物も、トロールで採れたゴミの中から選別したもので、死殻標本でした。
今回初めて生きた物が取れたので、洗っていたところ、蓋と思えるものが出てきたので、紹介したいと思います。
一緒に洗っていたリュウグウカズラも考えましたが、今までリュウグウカズラには蓋が出た事がなかったので、恐らくこの貝の物だと思います。
恐らくと言う言葉を使ったのは、口の大きさに比べ蓋が細いためです。
口が6.5㎜程あるのに、蓋の直径は4㎜弱です。
似た蓋を持つカラミミミズの蓋は、殻口に比べると一回り小さい程度なので、それくらいあると思っていたので、確実にそうだと言う事には、少し疑問が残ります。


Agathirses anguina Linnaeus 1758
ミミズガイ科 コケミミズ
串本町和深沖水深100m~120m 生貝個体 殻口6.5㎜


Agathirses anguina Linnaeus 1758
ミミズガイ科 コケミミズ(蓋)
串本町和深沖水深100m~120m 生貝個体 殻口6.5㎜


Agathirses anguina Linnaeus 1758
ミミズガイ科 コケミミズ(蓋)
串本町和深沖水深100m~120m 生貝個体 殻口6.5㎜

ヤツデヒトデヤドリニナ

2015-01-27 20:37:29 | ハナゴウナ科
串本周辺では、ヤツデヒトデを見つけたら、かなりな高確率で口の周辺に着いています。
たいていは複数の場合が多いです。
体層が丸く膨れて、盛り上がるようになっています。
私は、ダルマクリムシと言う名前の方がしっくりきます。


Apicalia habei Waren 1981
ハナゴウナ科 ヤツデヒトデヤドリニナ(ダルマクリムシ)
串本町橋杭産 ヤツデヒトデに付着 4.6㎜~10.3㎜

タテジマヤドリニナ

2015-01-24 23:15:02 | ハナゴウナ科
あまり図鑑類には載っていない貝ですが、近海産貝類図鑑には軟体が入ったままで載せられています。
名前に由来となるタテジマは、軟体に入る縦の赤く細い線からきています。
この画像の貝も、採集時には綺麗な赤い線が入っていました。
イセエビ刺網の漁労屑の中から見つけたので、ホストは解りませんでした。
身を抜いてしまうと、白一色でやや半透明です。
螺層が巻いていくにつれて、大きくなるのが急激に感じます。


Stilapex zebra Habe 1976
ハナゴウナ科 タテジマヤドリニナ
串本町安指漁港イセエビ刺網採集 生貝個体 約6.5㎜

チュウクリムシ

2015-01-13 22:02:38 | ハナゴウナ科
やや右に傾く形をしていますが、幼層部分は左に傾きます。
ある程度の大きさのハナゴウナですが、他の種類に比べて殻が細いです。
外唇縁痕は、右に連続して螺旋状となります。
ドレッジ採集による単一標本を所持しています。


Balcis tortuosa Adams & Reeve 1850
ハナゴウナ科 チュウクリムシ
串本町潮岬沖ドレッジ採集 死殻個体 17.7㎜


Balcis tortuosa Adams & Reeve 1850
ハナゴウナ科 チュウクリムシ
串本町潮岬沖ドレッジ採集 死殻個体 17.7㎜

トノサマクリムシ

2015-01-10 23:34:42 | ハナゴウナ科
やや深い所からのドレッジによる採集品です。
外唇縁痕は、連続して回り込むように続きます。
また、外唇は丸く突き出したようになります。
周辺に角が出来るのが特徴で、幼層のみ左に傾きます。


Balcis grandis A.Adams 1854
ハナゴウナ科 トノサマクリムシ
串本町潮岬沖ドレッジ採集 死殻個体 13.6㎜~18.8㎜