以前から気になっていた貝に、ヒラザクラとヒカンザクラがあります。
日本産軟体動物分類学二枚貝鋼/掘足鋼では、両種は別種としてヒラザクラは房総以南、ヒカンザクラは紀伊半島以南と書かれています。
ヒラザクラとして図鑑などに載せられている貝は、下の貝で、最近ではほとんど見なくなった貝の一つです。
Tellinides ovalis Sowerby 1825
ニッコウガイ科 ヒラザクラ
串本町橋杭産 打ち上げ個体 30.2㎜
串本でも、昔の橋杭海水浴場では、このヒラザクラもたまに打ち上がっており、サクラガイやベニガイも普通に採れました。
今では、一部の個所にサクラガイが生き残っているだけとなっています。
ただ、マダラチゴトリやヒメシラトリの生きた物も波によっては大量に打ち上げられていることもあり、回復の兆しも少しは感じています。
ヒカンザクラですが、図鑑に載った物はほとんどなく、標準原色図鑑全集3『貝』に、この記述があります。
『紅桃色の種類は別種ヒカンザクラT.coccinea(Reeve)で、紀伊半島の浅砂底にすむ。』
この記述に当てはまりそうなのが、下の貝と思っていました。
Tellinides coccinea Reeve 1818
ニッコウガイ科 ヒカンザクラ
沖縄県残波岬産 死殻個体 32.5㎜
殻の形はほぼ同じで、成長輪肋や艶の出方も同じようですが、僅かにヒカンザクラの方が太短い感じを受けます。
ただ、個体変異の域を出ないと思っています。
以前から気になっている貝に、下の貝があります。
Tellinides sp?
ニッコウガイ科
愛知県三河一色産50~60mうたせ網 生貝個体 32.5㎜
前の2例とは明らかに違う特徴を持っているように思っています。
この貝は、形が前方に細くなり、成長肋がやや板状に立ちます。
艶もありますが、鈍い感じを受けます。
水深がやや深いための違いなのかもしれませんが、同じような個体を何個かネット上で見ています。
ここで載せた、橋杭産の個体はヒラザクラ、沖縄産の個体がヒラザクラの色彩変異、三河一色産の個体がヒカンザクラとして呼ばれた個体ではないかと考えたのですが、根拠はありません。
ヒカンザクラが紀伊半島の浅砂底に住むと言うのが引っ掛かっています。
日本産軟体動物分類学二枚貝鋼/掘足鋼では、両種は別種としてヒラザクラは房総以南、ヒカンザクラは紀伊半島以南と書かれています。
ヒラザクラとして図鑑などに載せられている貝は、下の貝で、最近ではほとんど見なくなった貝の一つです。
Tellinides ovalis Sowerby 1825
ニッコウガイ科 ヒラザクラ
串本町橋杭産 打ち上げ個体 30.2㎜
串本でも、昔の橋杭海水浴場では、このヒラザクラもたまに打ち上がっており、サクラガイやベニガイも普通に採れました。
今では、一部の個所にサクラガイが生き残っているだけとなっています。
ただ、マダラチゴトリやヒメシラトリの生きた物も波によっては大量に打ち上げられていることもあり、回復の兆しも少しは感じています。
ヒカンザクラですが、図鑑に載った物はほとんどなく、標準原色図鑑全集3『貝』に、この記述があります。
『紅桃色の種類は別種ヒカンザクラT.coccinea(Reeve)で、紀伊半島の浅砂底にすむ。』
この記述に当てはまりそうなのが、下の貝と思っていました。
Tellinides coccinea Reeve 1818
ニッコウガイ科 ヒカンザクラ
沖縄県残波岬産 死殻個体 32.5㎜
殻の形はほぼ同じで、成長輪肋や艶の出方も同じようですが、僅かにヒカンザクラの方が太短い感じを受けます。
ただ、個体変異の域を出ないと思っています。
以前から気になっている貝に、下の貝があります。
Tellinides sp?
ニッコウガイ科
愛知県三河一色産50~60mうたせ網 生貝個体 32.5㎜
前の2例とは明らかに違う特徴を持っているように思っています。
この貝は、形が前方に細くなり、成長肋がやや板状に立ちます。
艶もありますが、鈍い感じを受けます。
水深がやや深いための違いなのかもしれませんが、同じような個体を何個かネット上で見ています。
ここで載せた、橋杭産の個体はヒラザクラ、沖縄産の個体がヒラザクラの色彩変異、三河一色産の個体がヒカンザクラとして呼ばれた個体ではないかと考えたのですが、根拠はありません。
ヒカンザクラが紀伊半島の浅砂底に住むと言うのが引っ掛かっています。