Nobody likes driving in the snow

雪の中運転していると、ふと思い出しては一人笑いしてしまうエピソードがある。

若かりし頃、
水泳仲間（本職の他に水泳指導もしていた）と早朝スキーへ行った時・・・。
私は助手席で、運転手はえっっと…大先輩（20歳くらい年の離れたおじさん）。

おじさんは、前日の酒が残っていると言いながら運転してたけど、
途中で眠くなったと言い始め・・・、突然「Hidemiちゃん運転変わって」とあたり前のように言われた。

『ムリムリ、雪道運転した事ないから！』
と言っても、後ろの３名ほどは寝てるのか寝たふりなのか、反応なし。
「このメンバーじゃ、Hidemiちゃんが一番無難だよ」と、無責任発言。
で、雪道の運転経験のない私が、恐ろしい事に運転を代わることになった。

それからすぐ小父さんは助手席で寝ちゃって・・・とにかく大雪の中、スキー場を目指す私・・・。
みんな寝てるから、めっちゃくちゃ孤独なのだ。

そんな時、信号の左カーブで思いっきりスリップ。
きゃぁぁぁ～～～～～ガレージにぶつかるぅ！！下へ落ちるかもぉ～～～～
が、なんとか運よくクリアして・・・
そんな事を数回繰り返し・・・

私にハンドル握らせるなんて、なんて無責任な！！
と、真剣に怒りまくっていた。
後ろから、一つ上のお姉さんがボソリと「ぶつかりそうになったの、見たよ。」と・・・。

本当に怖かった。
みんなの命と、あの車と・・・すべて私の腕に掛かってたわけで。

スキー場に到着すると、おじさんは「ほら、大丈夫だったじゃない。次回も宜しくね♪」
と、明るく言ってたけど、寝てたから何も知らないのだ。
『もう二度とこのメンバーではスキーに行かない！』

若かった私はそう言って、本当にあのメンバーとスキーへ行くことはなかった。(笑)

今思い返せば、こうして雪道でも普通に運転できるのも、あの怖い経験があったからかもなぁと思う。

そんな大先輩達とは今でも、日本へ帰ればおもろい飲み仲間。
怒りまくったエピソードも、数年後には笑い話。何事も経験ですね。