
子供時代に携帯電話がなかった僕の世代にとってトランシーバーは憧れだった。
これは昨夜ウォーキング中に中古パソコンショップで見つけた激安トランシーバー(アメリカ製)。2つペアで2800円。(普通は1つで1万円~5万円くらいする。)一瞬少年の日の熱い想いが頭をよぎった。
Cobra PR100-2:
http://www.alibaba.com/product-free/108413439/COBRA_PR100_2_way_Radio.html
あまりの安さにこれはきっとオモチャに違いないと思って買わなかったのだが、調べてみてびっくり!2マイル(3.2Km)くらい離れても会話できるようだ。チャンネル数は22チャンネルもある。
1Kmくらい離れて住んでいる妹の家族と防災ツールとして使えるのではと考えた。大地震のときなど携帯電話は使えないだろうからこういう物があると家族の安否がわかって安心だ。
けれど製品の箱に入っている(英語の)説明書を見ると出力は500ミリワット。このページを読む限り日本国内では免許が必要なことがわかった。う~ん、残念!免許なしで使えるのは出力が10ミリワットまでで、それだと100メートルくらいしか電波が届かない。仮に自分でこのくらいのトランシーバーが使える免許をとったとしても、妹や家族もとっていなければ意味がないのであきらめざるを得ない。
それにしても、何の注意書きもなくこんなものを売っているわけだから、免許が必要だということを知らずに買ってしまう客もいることだろう。(販売者は免許が必要なことを説明する義務がある。)もし無免許で使っているのが見つかると「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」ということで犯罪者になってしまうから注意が必要だ。実際に電波妨害を引き起こした場合、罪はもっと重くなる。不法電波の取り締まりは結構厳しいそうなので「知らなかった」ではすまされない。
さらに調べてみるとこのCobra PR100-2はFRSおよびGMRSという米国規格の電波を使っているので、たとえ無線の免許を取得したとしても日本で使用すれば違法になることがわかった。この規格の製品は技術基準適合証明等のマーク(技適マーク)が受けられないからだ。ただ違法無線機の国内での販売や所有については法律で規制されていないのが現状だ。
ところで日本で売られている(合法な)無線機器は、アメリカで売られているものより2倍くらい高い。日本は技術大国なのにどうしてなのだろう?販売数が少ないから製造コストが高くついているのか?それとも製造、販売の許認可に対するコストが上乗せされているせいなのか?国による許認可制度のおかげで限りある電波資源の有効活用が保たれているのは事実だし、不法電波取締りにかかるコストも製品単価に含まれているにちがいない。しかし、アメリカとの販売価格の差をみると、僕にはここにも日本独特な車検制度や旧日本道路公団と同じ臭いがしてならない。
いずれにせよ昨夜はこれを衝動買いしなくてよかった。安いとはいえ無駄遣いには違いないから。
いっそアマチュア無線の免許にでも挑戦してみようか。でも、とりあえずこの思いつきは1ヶ月くらい寝かせておこう。きっと忘れてしまうにちがいない。
参考リンク:
無線の種類:
http://www.unitec-musen.co.jp/index3fnew.html
日本アマチュア無線連盟(JARL):
http://www.jarl.or.jp/
日本アマチュア無線振興協会(JARD):
http://www.jard.or.jp/
総務省関東総合通信局:
http://www.soumu.go.jp/soutsu/kanto/index.html
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これは昨夜ウォーキング中に中古パソコンショップで見つけた激安トランシーバー(アメリカ製)。2つペアで2800円。(普通は1つで1万円~5万円くらいする。)一瞬少年の日の熱い想いが頭をよぎった。
Cobra PR100-2:
http://www.alibaba.com/product-free/108413439/COBRA_PR100_2_way_Radio.html
あまりの安さにこれはきっとオモチャに違いないと思って買わなかったのだが、調べてみてびっくり!2マイル(3.2Km)くらい離れても会話できるようだ。チャンネル数は22チャンネルもある。
1Kmくらい離れて住んでいる妹の家族と防災ツールとして使えるのではと考えた。大地震のときなど携帯電話は使えないだろうからこういう物があると家族の安否がわかって安心だ。
けれど製品の箱に入っている(英語の)説明書を見ると出力は500ミリワット。このページを読む限り日本国内では免許が必要なことがわかった。う~ん、残念!免許なしで使えるのは出力が10ミリワットまでで、それだと100メートルくらいしか電波が届かない。仮に自分でこのくらいのトランシーバーが使える免許をとったとしても、妹や家族もとっていなければ意味がないのであきらめざるを得ない。
それにしても、何の注意書きもなくこんなものを売っているわけだから、免許が必要だということを知らずに買ってしまう客もいることだろう。(販売者は免許が必要なことを説明する義務がある。)もし無免許で使っているのが見つかると「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」ということで犯罪者になってしまうから注意が必要だ。実際に電波妨害を引き起こした場合、罪はもっと重くなる。不法電波の取り締まりは結構厳しいそうなので「知らなかった」ではすまされない。
さらに調べてみるとこのCobra PR100-2はFRSおよびGMRSという米国規格の電波を使っているので、たとえ無線の免許を取得したとしても日本で使用すれば違法になることがわかった。この規格の製品は技術基準適合証明等のマーク(技適マーク)が受けられないからだ。ただ違法無線機の国内での販売や所有については法律で規制されていないのが現状だ。
ところで日本で売られている(合法な)無線機器は、アメリカで売られているものより2倍くらい高い。日本は技術大国なのにどうしてなのだろう?販売数が少ないから製造コストが高くついているのか?それとも製造、販売の許認可に対するコストが上乗せされているせいなのか?国による許認可制度のおかげで限りある電波資源の有効活用が保たれているのは事実だし、不法電波取締りにかかるコストも製品単価に含まれているにちがいない。しかし、アメリカとの販売価格の差をみると、僕にはここにも日本独特な車検制度や旧日本道路公団と同じ臭いがしてならない。
いずれにせよ昨夜はこれを衝動買いしなくてよかった。安いとはいえ無駄遣いには違いないから。
いっそアマチュア無線の免許にでも挑戦してみようか。でも、とりあえずこの思いつきは1ヶ月くらい寝かせておこう。きっと忘れてしまうにちがいない。
参考リンク:
無線の種類:
http://www.unitec-musen.co.jp/index3fnew.html
日本アマチュア無線連盟(JARL):
http://www.jarl.or.jp/
日本アマチュア無線振興協会(JARD):
http://www.jard.or.jp/
総務省関東総合通信局:
http://www.soumu.go.jp/soutsu/kanto/index.html
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無線機購入に無知な場合は〓完全に間違って購入し兼ねない〓と思わせる曖昧な表示方法や文章が多すぎる。
一番始めの商品説明に《国内使用禁止》である事を表示すべきだと思うのだが。
法律上は使える状況にしているのが発見されるまで完璧に野放しになっているのを今日、気付きました(笑)
┏┓┏┓ ┓ ┓
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謹 賀 新 年
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明けましておめでとう御座います!
山形県酒田市より
新年おめでとうございます。
僕がこの違法トランシーバーを見つけた店ではその後こういう商品は売られていませんが、ネット上には依然として氾濫しているのですね。
4年前の古い記事でしたので本文中のリンクがあちこち切れているのに気がつき、修正することができました。ありがとうございます。
>(販売者は免許が必要なことを説明する義務がある。)
と記載されていますが、大変残念な事にお書きのトランシーバに関しては義務となならないのです。
リンクはここです。(リンク先が少し違います。)
http://www.soumu.go.jp/soutsu/tokai/denpa/kokutiseido/index.html
義務となるのは
指定無線設備で
>26.1MHzを越え28MHz未満又は889MHzを越え911MHz未満
>144MHz以上146MHz以下又は430MHz以上440MHz以下
以外の周波数の設備は含まれないのです。
総務省としては指導はしていますが違反者に罰則を与えられないのです。
大変に困った事なのです。
コメントいただき、ありがとうございます。
なるほど、このトランシーバーの現在の日本の法律では十分に取り締まる根拠がないというわけですね。
正確な情報を提供いただき、ありがとうございました。