彦根城 さくら02

彦根城　さくら02

　初代藩主、井伊直政から14代藩主直憲までの260年の時を刻む彦根城。今も35万石の雄姿をたたえる城内には国宝の天守、重要文化財の二の丸三重櫓（やぐら）や太鼓門櫓、名勝・玄宮園（げんきゅうえん）といった見どころが多く、春は城山一帯が桜色に染まります。
　桜の名所として知られる彦根城にはソメイヨシノがおよそ1300本。この桜は彦根市民だった吉田繁次郎氏が昭和９年に私財を投げうち、植栽したことに始まります。４月上旬には一気に開花し、群れ咲く桜と城の白壁、濠の水辺に枝垂れる枝はまさに幽玄の世界。