山楽ぶらり探訪

国のまほろば大和の山野、寺社をぶらっと訪ね歩きます。
山川草木。日々是好日。

正倉院展 01

2006-11-12 19:12:08 | Weblog
正倉院展 01

 奈良、東大寺の近くに、正倉院という大きな倉庫があります。8世紀の中頃、奈良時代に建てられ、9000件以上の宝物が納められています。遠くシルクロードを渡ってきたものもあります。
 聖武天皇が亡くなった、今から丁度1250年前、756年、たいへん悲しまれた奥様の光明皇后が、「天皇が大事にされていたものを仏様にささげよう」と、四十九日の法要の後、600件を超える品々を東大寺の大仏に納められました。それが正倉院宝物の始まりになっています。
 その宝物の一部を公開する「第58回正倉院展」が10月24日から11月12日まで奈良国立博物館で開催されました。

正倉院展 02

2006-11-12 18:59:01 | Weblog
正倉院展 02

 国家珍宝帳(こっかちんぽうちょう)
【縦25.9cm、全体の長さ14m74cm】

 亡くなった聖武天皇を偲んで、光明皇后が東大寺に納めた600件以上の宝物を記した巻物。宝物のリスト。あとで書き換えられないようにするために、全面にびっしりと、「天皇御璽」という印が押してありました。
 ずらりと宝物の名前が記された後に「私は聖武天皇のために、国家の珍しい宝などを差し出して東大寺に納めます。このすばらしい福によって仏の教えが広まり、亡き天皇(聖武)が早く浄土にたどり着きますように。そして、そして天皇の思いやりが無数の人々に恵みを与えて、その徳が全世界に及びますように、どうか伏してお願いします。」と言う文が記されています。

正倉院展 03

2006-11-12 18:40:49 | Weblog
正倉院展 03
 緑瑠璃十二曲長坏(みどりるりのじゅうにきょくちょうはい)
 【長径22.5cm、短径10.7cm、高さ5cm、重さ775g】

 瑠璃は、昔のガラスの呼び名で、ふちに型12のカーブが見られ、十二曲坏と呼ばれる多曲坏の器。身分の高い人たちに捧げられ、お酒を飲むために使われたと考えられています。ウサギの模様が彫られています。



※↑クリック 黄銅合子(おうどうごうす)