Voice11月号(PHP研究所)に、「デフレの正体」を執筆された
藻谷浩介さんのインタビューが載っていました。
実は、私、今年5月に男女共同参画や地域振興についての
藻谷さんの講演を聞いているのです。
そのときも、公開されたデータを使い、事実関係を明らかにして
講義されていました。
データに論理的な解釈を加えたお話は
本当に面白かったです。
ジャーナリズムなどにおいて、間違っているような
セオリーが飛び交い、
それらを安易に信じて込んでしまいがちな私たち国民がいる。
そこから逃れるためにも、
裏付けるデータはあるか、反証はないか
など確認していく、帰納法的な思考回路を
鍛える必要がある、といったお話でした。
事業仕分けも目指すところは一緒です。
政策論議や学術論争の場ではないんです。
あくまでも、目前の事実からセオリーを組み立てること。
結論ありきのような、演繹法的に事業を実施する
思考回路は、まるで見込み捜査みたいで
問題だと思います。
客観的に事実認識をし、
そこからどうするのか、実態に則して考えないで
政策論など、できないんだと思います。
だから、同じ事業を対象にしても
答え(結論)はひとつではないことも、当然ありえます。
「現場に(細部に)神は宿る」のですから。