明日がはじまるとき

事業仕分け 議論の向こうに明日がある

こども育成課に異動します

2012-03-29 | 猫な日々

 異動の季節ですね。
厚木市では、23日(金)に内示があり、私は、こども未来部こども育成課に異動となりました。人権男女参画課では人権・外国籍市民・男女共同参画など『人』の尊厳や権利にかかわる仕事だったので、いままであまり考えたことのない問題に向き合い、とても多くを学ばせていただきました。(少しは人間に深みが増したら嬉しいのですが…) 

 私の異動先を聞き、外中国籍のOさんから自国の子育て事情を教えてくれました。
中国では、日本のような保育施設が普及していないため、子どもが小さい頃は、祖父母と同居したり、ベビーシッターを雇ったりするのがほとんどだそうです。だから、日本のように、共働きの家庭でさえも祖父母に育児を任せることが少なくベビーシッターも雇わず、夫婦で子育てするのをみて、大変驚いたそうです。政府などに不満を言わず、子どもを持ちながらこつこつと家事や仕事もこなすパパやママを見て、日本人の忍耐力にただただ感心したとのこと。

 確かに共働きの家庭にとって、子育てはとても大変です。
「ワーク・ライフ・バランス」と掛け声はかけても、理想と実態は乖離していることが多いですから。仕事を片付け、保育園に迎えに走り、夕飯とお風呂を済ませ寝かしつけ、子どもが寝てからは掃除、洗濯などの家事に追われ、毎日が戦場のようで、ついつい声も大きくなってしまいます。

 厳しい育児環境を改善するために、行政では保育所、子育て支援センター、地域には保育ママ、ファミリー・サポートなどの支援制度もあり、小学生になっても留守家庭児童クラブや放課後子ども教室など、手頃な料金で気軽に利用できる制度もたくさん用意されています。これらさまざまな助っ人の力を借りて、育児と仕事を頑張るパパ&ママを応援しようということです。

 一方で、最近指摘されているのは、行政のサービスが24時間365日に近い時間、提供されることにより、親による育児の委託化が進んでしまったのではないか、ということ。たまには、無理をしてでも自分の子どものために時間を捻出し、向き合う時間を持つことも必要だ、という意見です。

 子どもは親が大変なのを知っているし、だからこそ短い時間でも愛情たっぷりの濃密な時間を持つことが、子どもにも親にも大事な「育ち」の時間になる、と言われたH教育長の言葉が、いまも心に残っています。

 
今日の1枚。
どうやらジョリー(左)は、ピオ(右)の保護者のつもりらしい


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