明日がはじまるとき

事業仕分け 議論の向こうに明日がある

前阿久根市長登壇のJIフォーラム

2011-01-27 | 事業仕分け

マスメディアに「専制的」「議会無視」と報道された鹿児島県阿久根市の竹原市長がリコールによる市長選挙で落選したのは、つい先日のことのようです。

82.39%というものすごい高い投票率で、864票の差は投票者の5%でしかないという僅差の結果でした。
 
 
マスコミにあれだけたたかれた竹原市長ですが、そんなにひどい市政運営を行っていたら、これだけ伯仲した結果にはならなかったでしょう。報道は、どこまで本当のことを伝えているのかわからなくなります。
 
もちろん、各地で、議会の機能不全も指摘されていますが、このように閉塞した状況なので、竹原さんのような「とんがった」意見や手法が出てもおかしくはない、と思います。
 
だから、ご本人が議会や地方自治について何を語るのか、とっても興味がありました。
http://www.kosonippon.org/forum/detail.php

 25日は
閉庁とほぼ同時に席を立ち、ダッシュで駅へ向かいました。開始時間ギリギリに東京財団の会場に着いたら、もう座るところがないほどの大盛況。地方議会議員、地方公務員、研究者、報道関係者など、大勢いらしてました。

登壇者みなさんの討論は、
 竹原さん ; 民主主義とは民が主権を持つことだが、そうなっていない。主権は公務員や議会にある。多数決で勝つことだけを考えている議会。現状の議会は議論をする「ごんべんの議会」になっていない、儀式だけを行う「にんべんの儀会」になっている。公務員と言う特権階級的な身分制度がダメ。この特権をほかに配分しないのがダメ。この仕組みを解体させるべきである、という厳しい指摘の数々。
 
穂坂さん ; 二元代表性が機能していない。受益と負担が見えにくいから、市民が主役と感じられない。市民の応援があれば改革はできると、職員や市民の力を信じている。その上でさまざま仕組みを変えた。市長廃止&シティマネージャー制度導入など。
 
土井さん ; 議会が行政に寄りかかっている実態を、変えなければいけない。そのために会派主催で事業仕分けを実施。事業の精査・点検を行って議員もチェックする力をつけていくことが必要だと。

 竹原さんの
センセーショナルな言葉だけが独り歩きしそうですが・・・。
懇親会でじっくりお話を聞いた限り、至極もっともな指摘や穏やかな話し方。(2ショットの写真を取っていただいたので、そのうちアップできたらいいなぁ)

 
公務員を敵視しているわけではない、ともおっしゃっていました。犯人は(視点が)上を向いている私たち自身。社会の中で悲しみや苦しみを抱えている人に目を向けるようにするべきだ、と語っていました。

どちらも竹原さん、なのでしょうね。

JIフォーラムの最後に加藤代表が訴えたこと。

今日、竹原さんはやや過激な言葉を使ったかもしれない。でもその表層的なところに囚われないでほしい。何が本当のことなのか本質を見てほしい、報道はそこを伝えてほしい、とキッパリ。
加藤さん、やっぱりイイですね。

 
懇親会では、いつもの仕分けの高橋さん(まいど~)、議員さん、企業経営者、報道関係者に加え、ニューカマーの若い方、新聞・テレビ記者だったり、福祉関係の会社にお勤めだったりと多彩でした。お知り合いになれ、楽しく会話も弾みました。こちらも有意義な時間となりました。

 薄焼きパリパリのピザもおいしかったですよ!みなさんもぜひいらしてください。お話できたらうれしいです!


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