日々是好日

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遠い実感ーされど

2005-11-21 | リーダーシップ
来月、WFP(国連世界食糧計画)のミッションでバングラディシュに行きます。バングラディシュとパキスタンの歴史はおろか、位置関係すらあやふやな私です(汗)。WFPの方からもらった、「マラリヤへの予防策」などを眺めつつ、どうも実感が持てないでいます。

直接関係ないのですが、昨日WFPの事務局次長のマルコーラ女史とお会いしました。アルゼンチンで、ITやテレコム業界で華麗な経歴を重ねた方です。何が、この人を食糧援助の道へ突き動かしたのだろう、と考えつつ話をしていました。伝わってきたのは、スマトラ沖地震やパキスタン地震など、増加する緊急支援の要請に対して、何とかWFPをアップグレードして対応したい、という真摯な想いです。

何となく、世界は良くなっている(あるいはそうであってほしい)と思っている私と、リアルな現実と格闘しておられる女史。

「くまの子ウーフ」でいくしかない
http://blog.goo.ne.jp/kozatori7/e/ede9859dae8b206877f5093dba1f168e
座禅の問答より分かりやすいと思いませんか、↑この話。



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2 コメント

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「5本の松茸」 (Unknown)
2005-11-23 11:45:08
一読者?から一言。   書棚から「ネクスト・ソサエティ」を取り出し、読み返しました。改めて、ドラッカーの洞察の深さに驚かされます。(と言うと、「深さ」が分かっていることになり大変おこがましいことになるのですが・・・)ついでに、その横にあった曽野綾子著の「魂の自由人」もパラパラッとめくりました。曽野さんが「日本財団」(競艇の収益金の一部を公益活動に還元する)の会長をしていた頃の話ですが、職場に松茸5本をもらったので、自分が2本をとり、残りを自分の部屋に来た職員に順に1本ずつをあげたということです。曽野さんは、およそ100人いる日本財団の組織に、「不公平に馴れる」「不運を笑える」という空気を少しでも与えたかった、また「完全な平等などどいうものがこの世にあるわけがないので、社会のいびつさを皆がカクゴしておく必要がある」と考えてこういうことをしたそうです。不公平や不運を認識することが「心のゆとり」や「魂の自由」につながっていくということだそうです。同時にまた、徒に理想や理論を議論するよりは、現実にやれることをやることが必要だと言いたかったのかもしれません。「くまのこウーフ」も私には結構難解で、「ねずみ百ぴき分」の受益者負担か、「くま一ぴき分」の支払能力負担かと、税負担のような公平議論にはまりこむと厄介ですが、村のピンチという現実に直面して、それぞれがやれること、やるべきことをやると考えればわかりやすいと、自分を納得させていた次第です。ではまた。
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コメントありがとうございます (オオタナオキ)
2005-11-24 01:31:40
曽野さんの本は、私のような平和ボケの人間に活を入れてくれます。「捨てること」と「グローバルな視座」を持っている人だなあ、と思います。ビジネスの世界にいたら、すごい経営者になるでしょうね。
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