日々是好日

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松下幸之助+豊田喜一郎=ラタン・タタ

2008-05-17 | リーダーシップ
今日はインドネシアのバリ島にいます。暑いです。残念ながら休暇ではなくみっちり出張です。こんなことでもなければ出不精のわたしはバリなんてこないよなあ。

実はインドのタタ財閥が主催する"Taking Intelligent Mobility to the Next Level"という3日間の国際会議のトリを、不肖わたくしが務めることになったのです。参加しているのは世界のモバイル企業の幹部の方達です。バリが開催地に選ばれたのは、会議場となったメリディアンがアジア屈指のゴルフリゾートということで、幹部間のネットワーキングも目的のひとつになっています。

BCGのパートナーのひとりから、アジアで活躍するビジネスパーソンはゴルフやんないとダメだよ、と言われました・・・うーむ。

私のスピーチは1時間の予定でしたが、参加者からの質問&議論で盛り上がり30分ほどオーバーしました。結構きつかったのですが、終わるとかなりアドレナリンがでてテンションが上がっていましたね。アジアの携帯通信事業者で非常に野心的なことを考えている企業もいくつかあり、とても刺激を受けました。

終わってから主催者のタタ・コミュニケーションズの幹部と食事をしながらいろいろ話しました。タタはラタン・タタが率いるインド最大のコングロマリットです。今年の1月に発表されて世界がびっくりしたタタ自動車のnanoについて、ひとりの方がいかに革新的な取り組みか興奮気味に説明してくれました。

熱気を感じますね。モバイルの分野でも何かやらかしてくれそうなドキドキした感じを持ちました。

先日、ある自動車会社のマネジメントと話していたらnanoの話になり、「nanoはひょっとしたらうまくいくかもしれない。1月の発表会に行ったがラタン・タタには浪漫がある。それは成功への強いドライバーになる」ということをおっしゃっていました。わたしもラタン・タタのあのスピーチは大好きです。

その話を思い出して、ラタン・タタは、日本でいえば豊田喜一郎や松下幸之助のような存在になるのかもしれないなあ、とぼんやり感じました。

モバイル先進国と言われる日本でも、世界が注目するようなリーダーがでてきて欲しいですし、このブログで「ガラパゴス化」と論じましたが、まだまだそのポテンシャルはあると思ってます。


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