交通事故と闘う

私の父は交通事故に遭い、脳に障害を負いました。加害者は謝罪せず、損保の対応は二転三転..。その「闘い」を綴っています。

血栓症

2005-08-02 10:27:44 | 交通事故と闘う
前回記事を書いた後、入院中の父が緊急手術ということで、半月ほど実家に戻っていました。

病名は「深部静脈血栓症」。エコノミークラス症候群のようなもので、父の場合は大腿部~お腹の辺りまで血栓が詰まっており、それが肺に飛んで肺塞栓を引き起こしかねないという非常に危険な状況でした。

発端は、毎日付き添っていた母が、父の脚の浮腫に気づいたことでした。高次脳機能障害のため、父自身は痛みや不快感を訴えることが出来ません。そのため、ある日、浮腫に気づいた母が病院に検査を求めた結果、血栓が判明したというわけです。母が毎日休み無く付き添っていたことが、功を奏した結果です。

今回のようなことがあって考えたのですが、よく「そのケガ(病気)は事故とは関係ないから、金は出さない」ということを、保険屋は言います。まぁ、「取りあえず言ってみる」のかも知れませんが、事故のために意思表示が困難になった人というのは、病気やケガのリスクが健常な人より格段に増加するのですから、どうして関係ないと言えるでしょうか?

「なんかお腹が痛い」とか「熱っぽい感じがする」と言えない以上、周囲の人間が気づいて治療や投薬を始めなければ、そのまま放っておかれることになります。それは、事故のために負った障害がリスクとなっているに他なりません。
また付添も然りです。今回は母が付き添っていなければ、病院の看護師も医師も、全く血栓に気づいていなかったのですから、父は死んでいたかも知れません。なのに、「病院は完全看護だから付添は不要(余分)」という理屈は、説得力に欠けると考えています。

そうこうしているうちに、もう8月。巷はすぐ、お盆の帰省ラッシュが始まりますね。
我が家にとって、平穏なお盆が来る日はあるのでしょうか...。


←人気blogランキングに参加しています。よければクリックをお願いします。m(_ _)m