交通事故と闘う

私の父は交通事故に遭い、脳に障害を負いました。加害者は謝罪せず、損保の対応は二転三転..。その「闘い」を綴っています。

面会拒絶

2006-11-08 11:30:47 | 交通事故と闘う
前回の記事でも書いた通り、加害者に、父(被害者)との面会を要請していましたが、
11月5日付けの書面で、正式に「面会は拒否する」旨、連絡がありました。

私が依頼している弁護士(下記、A弁護士)のところに書面が届いたのですが、
以下、その文面を紹介したいと思います。


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 【A】弁護士殿

 【被害者】様の件については、返事が遅くなり申し訳ありません。
 先生より、当方弁護士の【B】先生宛てのFAXと、
 ご子息【交通事故と闘うblog管理人】様からのお手紙読ませて頂きました。
 【被害者】様のご家族の大変さ、お手紙からも十分伝わって
 参りました。
 しかし、お会いすることはできません。申し訳ありません。

                     11月5日
                       【加害者】
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 「父の生活の大変さが理解できていないだろう!?」
 「父の1日の生活の様子を見てみるか?」

私が加害者にそう言ったのは、2004年の秋でした。

 「もしお許しが頂けるなら、ぜひ見させて頂きます」

加害者は、そう答えました。
私をはじめ家族全員、はっきりと覚えています。


しかし、それからわずか1ヶ月後、加害者は弁護士を立て、
加害者側弁護士は、「そちらも弁護士を立てろ」と要求してきました。


あれから2年が過ぎ、事故からはやがて3年になろうとしています。
加害者は、父を廃人同様にした上に、まともに謝罪すらしません。
交わした約束さえ守らず、「面会はできない」の一言だけ。
予想はしていましたが、開いた口がふさがりません...。


この加害者、事故の行政処分・刑事処分は「不起訴」になりました。

人1人を半殺しにし、謝罪もせず、それでいて無罪放免です。
周囲からも、職場からも、マスコミからも責められることはありません。
こんな状況が、年に1万人と言われる交通事故死の実態であり、あるいは、
その数倍にも上る交通事故受傷・後遺症に苦しむ人たちの実態です。


でも、子どもが3人死ぬだけで、途端に「飲酒運転はけしからん」と言い出す。
1万人の交通事故死は「普通」に報道され、子ども3人の事故死は重大事件。

日本はつくづく、不思議な国だと思います。



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