上坂研究室のできごと

岐阜大学 上坂研究室の(HPから漏れた?)活動を紹介します。

2019年日本機械学会年次大会@秋田

2019-09-18 14:03:40 | 日記

9月9日(月)から9月11日(水)まで秋田大学で開催された日本機械学会年次大会にM1の山下と吉田が参加しました.


二人は第25回卒研コンテストで発表し,吉田が最優秀賞を頂きました!

年次大会に参加するにあたり、他の方の発表も聴講しました.

聴講して面白いと感じた研究(吉田)

東海大の小谷晋平さんが浮動ブッシュ軸受けの油膜観察に関する研究を行っていました.
この研究は,従来方法の高速度カメラでは観察できなかったブッシュ軸受けの回転数の飽和領域の油膜をX線CTで観察するというものでした.
この新しい方法を用いて油膜を観察することで飽和してしまう原因と改善策が提案されていました.

大分大学の本田拓郎先生は水溶性切削液へ酸化グラフェンを添加した際の切削性に関する研究を発表されていました.
この研究は,熱伝導率が小さいステンレス鋼などの難削材の加工性能を向上させるため,冷却作用に優れる水溶性切削液に酸化グラフェンを添加して切削力を評価するというものでした.
酸化グラフェンを添加することにより,摩擦係数が低下し,切削力やびびり振動が低下することが示されていました.

聴講して面白いと感じた研究(山下)

豊田工業大学の古谷克司先生は月の岩石のワイヤソー切断加工技術に関して発表されていました.
この加工は切断装置を軽量化して,低剛性の装置を振動させながら行う切断加工です.
この方法により従来の超音波振動加工と比較して大きなエネルギや多数のアクチュエータを使わずに宇宙空間での加工が可能であると提案されていました.

足利大学の田村昌一先生は圧延チタン合金のドリル加工に関して発表されていました.
当該材料は異方性を持つことから,2枚刃ドリルでの穴あけ加工では切削抵抗が変動し,加工面品位が低下します.
そこで,ドリルの切れ刃を2枚刃から3枚刃に変更し,3枚刃ドリルによる切削力変動の抑制について調査されていました.


年次大会3日目は,企業展示や学生交流会にも参加しました.

企業で働いている技術者の方や他大学の学生と交流し,有意義な時間を過ごすことができました.

また,発表以外に観光も楽しみました.

「なまはげ館」でなまはげを試着する山下


「潮瀬崎」にある「ゴジラ岩」
ゴジラに見える、、、?

懇親会ではたくさんの地酒を楽しみました.
今回の発表を通して,それぞれの良い点・悪い点が分かったので次の発表では今回より良い発表ができるよう,ブラッシュアップして研究を進めたいと思います.

記事
山下,吉田



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