くろちゃんの甲府城つづり

やまなしの甲府城跡のようすや活動を、
くろちゃんと仲間たちがなんとなく紹介します

甲府城に住んだ唯一のお殿様 ―柳沢吉里はじめてのお国入り―

2011年09月28日 | 甲府城歴史エトセトラ
お城といえば…お殿様、お侍さんですが…
江戸時代を通じて、甲府城に実際に入ったお殿様は
柳沢吉里ただひとりなんです

今日は、お殿様である柳沢吉里が初めて国許(くにもと)の
お城である甲府城に入った時の様子をご紹介しますね

当時の記録「福寿堂年録」には、こんな風に記録されています

○宝永7年5月5日
午の上刻、到着。
柳沢権太夫(家老)の案内で楽屋曲輪の玄関より入り、休息の間に入る。

暫くして麻裃を着て、江戸へ向かって下段に座り、まず公方様に、
その後保山公(父柳沢吉保)へお礼を申上げ、しばらくして江戸への
使者、親類中への使者を申し付けた。
上段に座り、家臣一同のお祝いの言葉を受け、いずれの者にも
熨斗を与えた。・・・・・・


初めて国許のお城に入った時のお殿様の様子が伝わっていきますね
柳沢家にとって、祖先の祖国である甲斐国を拝領した喜びは、
また格別であったことでしょう
10月下旬には、初めて入部した祝儀として、楽屋曲輪で能を興行。
吉里自らも舞って、市中の人々にまで自由に見学を許したとあります。



吉里の父柳沢吉保が異例の出世を遂げ、大名となった柳沢家ですが、
約15年後、大和郡山城へ移り、その統治は幕末まで続きます。
柳沢家の歴代のお殿様はいずれも名君であったといわれています。

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