くろちゃんの甲府城つづり

やまなしの甲府城跡のようすや活動を、
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職人さんを紹介します vol.16 最終回

2010年12月07日 | 石垣をなおす職人さん
随分間があいてしまいましたが、最後の職人さん紹介をしたいと思います

最後の最後、大トリはこの方
今回の石垣補修工事の世話役さん、荏本さんです

我々文化財担当と現場の職人さんをつなぐ架け橋のような存在です

Q:甲府城跡の整備に関わってどれくらいですか?
A:関わって20年経ちます。平成3年からです。

Q:20年前と今の整備に違いはありますか?
A:20年も経つとお城整備の仕方も変わってきますね。
  最初はよく分からなかったことも、今になると「ここはこうすればよかった~」
  と反省することがあります。

Q:文化財の整備は難しいですか?
A:五味さんとよく相談するけどやっぱり難しいですね。
  自分は詰石をするわけではないけれど「ここはこうやってみたけど、昔は
  こうだったんじゃないか?」と職人に注意することもあります。
  職人は積む作業に入ると、集中して全体が見えなくなる部分もあるから、
  そこを見てコーディネイトするんです。

Q:荏本さんは全国各地いろいろな現場に関わっていらっしゃいますが、
  甲府城跡はいかがですか?
A:教育委員会と職人さんとの連携が抜群ですね。
  委員会の先生方や有識者の話を聞きながら整備できます。
  後継者の問題に関しては、他のところに比べて甲府城跡の現場は若い人が
  集まってくれています。このまま次世代の人が入ってくれればいいけど、
  それがまた難しいですね…。
  とにかく、甲府城跡は長い間携わっているので愛着があります。


荏本さん、お忙しい中インタビューにお答えくださってありがとうございました
荏本さんという架け橋がいてこそ、連携がうまくとれているんだと思います
本当にありがとうございました

さて!今回職人さん紹介は最終回です!
今年度の甲府城跡石垣整備に携わってくださった職人さんは全員紹介できました
達成感

また来年度、ご紹介できる機会があればまたお届けしたいと思います
それまでお楽しみに~
コメント (7)
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職人さんを紹介します vol.15

2010年11月18日 | 石垣をなおす職人さん
石垣補修も終わって職人さんたちも去ってしまいましたが…
職人さん紹介は終わっていないのです

本日の職人さん紹介は、今回の補修工事の総監督・数野さんです

素敵な微笑です。

Q:今の仕事に就かれて長いんですか?
A:こういう仕事は12年やっています。
  でも石垣補修のような専門分野を受け持ったのは初めてですね。

Q:文化財の工事はいかがでしたか?
A:いろいろと教わることが多いですね。
  甲府城跡は昔から見ている場所なので、昔と比べてこんなにきれいになって
  観光客も多くて驚いた。
  甲府城跡の石垣が400年も前に出来たものだと現場に来て初めて知りました。

Q:石垣の落書き消し大会や、今度行なわれる県民の日のイベントはいかがですか?
A:今まで子どもたちに石垣に興味を持ってもらう機会がなかったから、
  いいきっかけになると思う。

Q:工事の総監督としての感想をお聞かせください
A:教育委員会と土木部との話がうまくまとまって現場に指示がくるのですが、
  発注者さんたちがまとまっているからこそ、現場の我々もうまく仕事ができるんです。
  相談にのってくれる職員さんが常にいてくれるから、やりやすかった。
  
  あと、甲府城跡の現場は若い職人が多いですね。
  今まで自分より年下なんて現場にいなかったですよ。
  親方たちの指導も素晴らしいですし、最高の勉強場ですね!
  いろいろと新しい現場でした。


怒ると怖いと評判(職人さん談)の数野さん。
みんなの頼れるアニキ的存在なんですよ
なるほど、総監督はまた違った視点で現場を見ているということがわかりますね
数野さん、お忙しい中ご協力ありがとうございました

残るは大トリ!荏本さんです
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職人さんを紹介します vol.14

2010年11月11日 | 石垣をなおす職人さん
職人さん紹介も残すところあと3人!
ゴールに向けて激烈ハットトリックです!

本日は、詰石・調査担当の親方・五味さんです

黙して語る…
インタビューは夜の席で、と言われましたが昼間にお願いいたしました。

Q:五味さんはこの仕事に就かれて長いですか?
A:石積み歴は約35年。
  中でも印象に残っているのは、石積み関係で甲府城跡、江戸城。
  工事関係では多摩御陵かな。

Q:この仕事を選んだきっかけというのは?
A:父も同じ仕事をしていたんだ。
  そこで修行をした。

Q:いろんな現場を見てきた五味さん、甲府城跡の現場は若い職人さんが多いですか?
A:若い人が多くなったね。
  興味がある人が増えた、世代交代の良い機会だと思うよ。

Q:そんな若い人たちのために親方としてどんなことを伝えますか?
A:どのための補修作業なのかを考えろと教えている。
  平面的な技術は教えられるけど、直し方には個性があるからな。
  詰石作業の中で、補修後の景観も重要だけど、強度も重要。
  一に強度、二に景観。
  景観にはセンスが必要になってくる。

Q:強度を持たせつつ景観にも気を配る…センスを磨くにはどうしたら?
A:やっぱり夜の部を長く(笑)
  というのも必要だけど、やっぱり経験だな。
  場数をやらせてもらわないと。
  その方がやってる方も作業が楽しくなるだろうし。

Q:親方として時には怒ることもありますか?
A:危険にならないように声をかけることはある。
  でもみんなまじめだから、コノヤロー!っていうのがいないんだ。
  何でも素直に受け止めるし…自分は素直じゃなかったからなあ。

やっぱり親方は見ているところが違いますね
こうやって文字に起こしていても、なるほど!と思うことがあります。

こんな親方たちの下で働けたらきっとイイ男、イイ女になるに違いない…
コメント (2)
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職人さんを紹介します vol.13

2010年11月10日 | 石垣をなおす職人さん
甲府城跡北東側の石垣補修工事もとうとう終わってしまいました…
職人さんももうまばら、寂しい季節がよりいっそう寂しくなってしまう感じ。

職人さんは去ってしまってもインタビュー全員終わってないんですよ
でもご安心を!インタビューは事前にしてあるのですよ
今日は現場では最年長、息子さんも一緒に作業をしていた親方・広瀬さんです

最年長とは思えない、ワイルドさが溢れてとまらない広瀬さんです。
ちなみに以前紹介した息子さんのインタビューはこちら

Q:現場最年長ということで、次世代の職人さんになにを残したいですか?
A:時間はかかってしまうだろうけど、今の若い人にいっぱい学んでもらいたい。
  何百年も持つ石垣を積んでいるんだから。
  昔に比べて道具は格段に良くなっている。
  あとはやりながら若い人が見ていてくれればいいな。
  まだ自分自身、昔の人の考えが分かるまでには至っていないからね。

Q:石を詰める、積む技術の伝え方というのはありますか?
A:まず、やっている人が欲を持たないとだめだ。
  淡々と作業をせず、常に考えながら仕事をしないと。
  考えながら人を見ているとアイデアが出てくるから、さらに自分なりの工夫を
  見つけるんだ。

Q:甲府城跡の現場を見ていると、連携がいいなと感じますが…
A:周りとの連携は必要だからね。
  自分の腕が良すぎても悪すぎてもだめだ。バランスが悪くなる。
  みんなと協調してよい方向へ持っていくようにしないと。

Q:協調性が大事、なんですね!
A:職人としての人柄、人間性は重要だよ。
  そうゆう協調性があるグループに属していないと甲府城跡の現場には来られないよ!

うーん、やっぱり親方は周りの職人さんのことをよく考えているんですね
職人さんに限らず、いろんな人に親方の教えを伝えたいです。

あと残す職人さんは3人!
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おいしいおそばをいただきました!

2010年11月09日 | 石垣をなおす職人さん
先週の金曜日。
今年度の石垣補修最終週ということで、職人さんたちの“お疲れさまおそばパーティー”に
遭遇しました。
なんと!そのおそばは遅沢さんのお手製!
麺から汁からこだわった一品のようで…おいしくない訳がないです

器もざるも全て遅沢さんのもの。
すごいこだわりようです…
職人さんを辞めたらそば屋さんを開くとか開かないとか?

みんなでおいしくいただきました~
ごちそうさまでした!
そしてお世話になりました!
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