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オハ35形の一族下巻の図面修正

2009-06-23 23:58:00 | 編集部員の独り言
ふー、オハ35形の一族下巻の担当分が終わって本日、修正済み原稿を発送しました。

極悪原稿(笑)の修正中、苦しまぎれに色々とコマンドをたたいていたら簡単にゴミ取りが出来ちゃった。テヘ。

まぁ、ある条件が揃わないとうまく行かないので、ずっと楽になる訳では無いんですけども。
「修正時間過多でボツになっている原稿もあるから皆にも教えよう!!」なんて編集長は喜んでおりました。

あぁ、編集長が何やらオロ42の図面が見つかって急遽、編集に追加したなんて言ってましたね。
それと見所はマニ34の追加資料でしょうか。
14号御料車なんて記載もありましたなぁ。

下巻の詳細が掲載されましたので、以下のURLをクリックしてみてください。
車両史編さん会


修正前図面

2009-06-06 13:57:00 | 編集部員の独り言
修正前の図面の用意が出来ました。

あまりにも汚れている図面ですと何が何やらまったく判らないので、ライト級(?)の汚れ図面を掲載いたします。
これは至難度10段階の内、4段階くらいです。
まぁ、楽勝で綺麗に出来る程度でしょうか。
作業時間は正味10時間というところ。
7~8段階の図面ですと修正時間は20~40時間になります。

真っ黒になっている部分はセロテープで補修した後ですね。
それから折り目も良く見ないと単なる折り目なのか図面の線なのか判らない事も多くあります。
構造上おかしいという部分に線があったりというのを判断しながら作業します。



最初の出版の時、修正を業者さんに頼んだということでしたが、修正不能と返されたそうです。
ある程度、実物の知識がないと上記のような判断が出来ないからだと思います。

現在は好き者同士が趣味(笑)で修正作業をすることで落ち着きました。
もちろん、ボランティアですよ~。
これを仕事として受けたら出版価格が20万くらいになっちゃいますから。
20万じゃぁ、誰にも買って頂けないですからねぇ。
基本、皆さんMなんだと思います。
「修正なんかもう、やりたくない」と思っていても無いと寂しいんです。

なんて、おちゃらけ話はこれくらいにして、真面目な話をしますと実はJRとなって不必要な図面の無条件廃棄が進んでいるんです。
私たちは情け容赦無い廃棄によって貴重な工業遺産が後世に残らないことに対する危機感を持っています。

今、図面のあるうちに綺麗に再生し、世に送り出すことが私たちの使命であると考えております。


図面のこと

2009-05-31 19:42:00 | 編集部員の独り言
福11さまよりご要望がございました編集前図面の件ですが、編集長から比較にちょうど良い図面があったとの連絡をもらいました。
近々、こちらに届きますのでお楽しみに。

さて、私が担当している図面は拡大すると何がなにやら判らない状況で苦戦をしております。
特に破線部分が周りの汚れと同化してしまい良く判りません。
拡大・縮小を繰り返しながら、今まで修正をしてきた個々の部品を思い浮かべて構造上矛盾が無いかと頭をフル回転させながら判断しています。

今まで難解だった図面がはるかに楽に思える修正です。
現時点でこれをお見せすることは出来ませんが、後日公開出来ることもあるかもしれませんので、それまで引っ張る事といたします。(笑)

なぜ、こんなに難解なのかと良いますと、設計所にて製図された図面は第二原図という半透明な紙にコピーされ、それが青焼きされて現場に配布されます。
第二原図がおおもとの図面になるわけです。
これは1枚か2枚しか作成されないんだと思います。
編集長も第二原図の図面の実物を見たのは比較的新しい気動車1枚だけだったと言ってました。

最近は青焼きなんてシロモノは見たことが無い方もいらっしゃると思いますが、綺麗とは言えないモノです。
しかも日焼けしたりすると色が薄くなってしまい図の判別がつかなくなってしまいます。
また、焼きが濃すぎると雲がかかったみたいになって濃淡の識別がしずらく、それをさらにコピーするとその雲状もコピーされて図がめちゃくちゃになってしまいます。

特に両数の少ない車両は出回っている青焼きが少ないので、コピーにコピーを重ねるので状況はさらに悪くなるのです。

編集長曰く、「本来請求をすれば第二原図から新しい青焼きを焼いて配布してもらえるのだが、第二原図そのものが行方不明になっていることもあるようで、そういう時は部内で出回っている青焼き図面を再コピーするしか無いので、状態の悪い図面は早くに第二原図が散逸してしまったものだろう」との事でした。


オハ35形の一族下巻 編集作業開始

2009-05-15 16:25:00 | 編集部員の独り言
車両史編さん会『オハ35形の一族 下巻』の編集作業が始まっております。

私が担当している分は下巻の目玉になる重要な図面なのですが、原図の状態が非常に悪くて時間がかかっています。
迷彩状態なので少し修正しているだけでも目がチカチカしてしまいます。

んー、修正前の現物をお見せできないのが残念です。(笑)


マニ34

2009-02-13 00:54:16 | 編集部員の独り言
新しいカテゴリを作成しました。
ご存知の方も多いと思いますが、管理人は「車両史編さん会」の編集部員でもあります。
ここでは編集裏話をぶっちゃけて見たいと思います。
さて、第1回目はお題の通り、マニ34です。

現在刊行中の「オハ35形の一族 中巻」にはマニ34関係の図面が掲載されております。
皆様ご存知の通り、マニ34は日本銀行所有の存在すら公にならない現金輸送車です。

このマニ34の図面が日本車輌さんに残されていたのですが、編集長が日本銀行に赴き、掲載の許可を取っています。

編集部員や私の友人は「よく許可が下りたものだ」とびっくりするやら、その行動力に呆れるやら(笑)
カメラマンがカメラを持つと浮「ものは無いと言いますが、編集長は国鉄図面の為なら何処へでも行くようです。

今後「工房ひろ」から発売される予定の客車キットは図面が入手できなければ作成しないというコンセプトで進んでいます。
マニ34の図面が有るということは、「工房ひろ」からマニ34が発売されると言う事になります。
マニ繋がりで(笑)

どうぞ、こちらも楽しみにしていてください。

次回は何時になるか解りませんが、「こんなに大変な図面の修正」なんてお題をお送り出来れば良いですね。
これがまぁ、編集長には泣かされています。