Maxモデル WRP-901 特別急行 燕 9輌セットはもう、お手元に届いていると思います。
ここで塗色のお話をしておきたいと思います。
当時は色名の制定はまだ無く、文献では単に客車の外部塗色は暗褐色とされています。
そして注目なのは当時はいくつかの塗り方法があったようです。
車体が木製の場合
1.漆塗り
2.ペイント塗り
車体が告サの場合
1.漆塗り
2.ペイント塗り
3.ラッカー塗り
この中で告サ車の場合でも漆塗りが有る事に驚きます。
漆は過酷な条件にて使用される鉄道車両には退色が激しい為に不向きです。
その手間のかかる漆を使用している車輌が一等車・食堂車になります。
そうです、当時、相当な身分の方しか利用出来なかった一等車・食堂車です。
では、その塗色成分を見てみましょう。
塗り順序が細かく決められており、ここでは最後のキメとなる所をご紹介しておきます。
-----------------------------
中塗 :中塗黒漆95% 樟脳白油5%
炭研ギ
上塗:透漆60% 塗立漆30% レッドブラウン5% 樟脳白油5%
-----------------------------
※透漆は完全な透明では無く飴色です。
さて、これで当時どのような塗色だったか、だいたいの想像がついた事と思います。
艶有り黒に若干の赤が混じった、ピカピカに磨き上げられた車輌は特別急行「燕」の中でも特に異彩な存在だった事でしょう。
もちろん模型の世界ですから暗褐色で統一された編成美重視でも良いですし、今回のお話を基にした2輌だけピカピカの実物重視でも良いでしょう。
選ぶのはオーナーで有る貴方です。
どうぞ特別急行「燕」の世界をお楽しみください。
ここで塗色のお話をしておきたいと思います。
当時は色名の制定はまだ無く、文献では単に客車の外部塗色は暗褐色とされています。
そして注目なのは当時はいくつかの塗り方法があったようです。
車体が木製の場合
1.漆塗り
2.ペイント塗り
車体が告サの場合
1.漆塗り
2.ペイント塗り
3.ラッカー塗り
この中で告サ車の場合でも漆塗りが有る事に驚きます。
漆は過酷な条件にて使用される鉄道車両には退色が激しい為に不向きです。
その手間のかかる漆を使用している車輌が一等車・食堂車になります。
そうです、当時、相当な身分の方しか利用出来なかった一等車・食堂車です。
では、その塗色成分を見てみましょう。
塗り順序が細かく決められており、ここでは最後のキメとなる所をご紹介しておきます。
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中塗 :中塗黒漆95% 樟脳白油5%
炭研ギ
上塗:透漆60% 塗立漆30% レッドブラウン5% 樟脳白油5%
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※透漆は完全な透明では無く飴色です。
さて、これで当時どのような塗色だったか、だいたいの想像がついた事と思います。
艶有り黒に若干の赤が混じった、ピカピカに磨き上げられた車輌は特別急行「燕」の中でも特に異彩な存在だった事でしょう。
もちろん模型の世界ですから暗褐色で統一された編成美重視でも良いですし、今回のお話を基にした2輌だけピカピカの実物重視でも良いでしょう。
選ぶのはオーナーで有る貴方です。
どうぞ特別急行「燕」の世界をお楽しみください。
Maxモデルさんのキット、私も入手しています。
プラキットなので組んでから塗装をするか塗装をしてから組み上げるか悩んでいます。
普段はブラスキットを中心に工作をしているので、一発で決めないとダメそうなので塗装にも不安があります。
ところで、今はタニカワのマロネ41を3両組んでいるのですが車両史編さん会さんの資料を見ても床下機器配置の図面がありません。しかも要となるCAC11型の車軸発電機部分のパーツが市場にないので困ってます。
ようこそ、おいでくださいました。
Webページを拝見させて頂きました。
精力的に工作をされているようで、こちらまでワクワクしてしまいました。
燕編成をご購入頂きまして誠にありがとうございます。
組立の件ですが組んでから塗装をするのが良いと思います。
CAC11形空気調和装置関連の床下機器図面はみつからないですね。
このあたりは編集長も苦労しておりました。
KM系は機器自体に変化は無く、配置が変わっているだけなので比較的楽なのですが。
模型パーツもごく限られた用途なのと資料が少ないので期待薄な所です。
うちでやりたい所ですが、じっくりと取り組む時間が無くて当面は難しいです。
# だって、工房ひろは 16 番だから、直接関係ない、って思ってたんだもん...
> 漆は過酷な条件にて使用される鉄道車両には退色が激しい
ここ、少し誤解を招くと思うので補足 (詳しくは、検車読本に載っていたと思います。)
基本的に、漆塗りはバインダとしては非常に耐久性が良く、ペンキやセルロースラッカー (戦前のラッカーは全部これ) などに比べて酸/アルカリ/油分に対しては圧涛Iな強みを誇ります。ただほぼ唯一と言って良い弱点が、紫外線でこれに対してだけは、セルロースラッカーと同程度に影響を受けます。とはいえ、紫外線で影響を受けた時に、漆は基本的に色見が変化する (より黄色くなる) ので、他の有機バインダのような劣化よりはまし、と言えるでしょう。これが故に色見は変化しますが、退色とはちょっと違うんじゃないかな...
戦後、日本でもウレタン塗料が一般化したもんで、耐久性の基準がかさ上げされてますけど、基本的にはラッカーやエャLシ塗料など有機化学の産物は紫外線には弱いんですよ。(人間の皮膚もそうですね)
お寄り頂いてありがとうございます。
また、重要な補足を頂きましてありがとうございます。
どうしても独りよがりの箇所がありますので、ご指摘頂くと、とても心強いです。
ありがとうございます。
また、塗装談義が出来る事をとても楽しみにしております。
どうぞよろしくお願いいたします。