2月23日びわ湖ホールでABTのマノンがあったので見に行ってきました
初めてマノンを見るので先日買ったDVDで少し予習。
有名な寝室のパドドゥも、沼地のパドドゥも、ようやく話がつながります
主役はマノンにジュリーケント、デ・グリューにロベルト・ボッレと、これまたなかなかお目にかかれない二人です。
さて、初めての全幕マノンの感想は…
ホントに不幸でいいことなしな人生で、みてるこっちも疲れました!!
お話は、マノンと神学生のデ・グリューが恋におちるのですが、マノンの兄はお金欲しさにマノンをある公爵の愛人にさせようとします。
お金に目が眩んだマノンも一旦はそれを受けるのですが、デ・グリューへの愛とで揺れ動き、愛の逃避行。逃げた先は新天地ニューオリンズですが、またそこでも売春の罪に問われたマノンは看守に言い寄られ、助けに来たデ・グリューは看守を殺してしまい、沼地へと逃げていって、そこでマノンはデ・グリューの腕の中で亡くなります。
全幕徹してほぼ笑顔をみることなく、どんどん不幸の階段を転がり落ちて行ってました…
ものすごいテクニックのオンパレードで、一旦踊り始めたら一曲が非常に長い
すごいのですが…
座席が遠かったからでしょうか、奔放な乙女の魅力とか、ファムファタールとか、そういったものがあまり伝わらないというか、マノンを踊るにはジュリーケントは知的過ぎるのかも知れません
ジュリーケントはわがまま言わなさそうなんですもん(笑)
素晴らしいダンサーばかりなんですが、ふとした弾みで人生がガラリと変わってしまうような、自分たちではどうにもならない不条理とか、そういうことがもう少し大げさに表現されててもよかったかな~って思いました
とはいえ、ABTのコール・ド・バレエからプリンシパルまで踊れる人たちばっかりで、カーテンコールの時に、意外と出演者が少ないことに驚きました!!
装置も凄くて、びわ湖ホールの奥行きがしっかりと活かされていました
それから、決してメジャーな作品とは言えない公演で、びわ湖ホールがほぼ満席たったのはすごい事だと思います。
一般の方も多く、びわ湖ホールの企業努力というか、そこもずいぶん力を入れてらっしゃるのだろうな~なんて思いました