敗戦後の国民に活力を与えてくれるヒーロー。W杯で奇蹟的な活躍をする西ドイツチームは日本における力道山だった!
まさしくドイツ国民向け映画。昨年の『シービスケット』同様、国民が意気消沈している時代に希望の象徴であるかのようなヒーロー誕生物語。1954年ワールドカップにおけるドイツチームの活躍をモチーフに、11歳の少年マチアスとその家族の物語を絡めている。しかし、サッカー選手の物語は少年マチアスと地元の選手ボス=ラーンのみ。新聞記者とその妻のエピソードもアクセントとなって面白いのだが、スポコンものとは一線を画しているような気がしました。むしろ、元ナチであった帰還兵という父親の性格と、父親がいなくても不況時代を生き抜いた家族との絆に考えさせられるシーンが多かった。
元ナチという過去の贖罪、バーを売って自分が一家を養うつもりだった亭主関白、恩給をもらえると確信していたのに当てがはずれたこと。この父親の性格を分析するだけでも興味深いのですが、悲惨な戦争のトラウマと家族への対応がどうも重ならない。やがて反発した長男が家を飛び出していくことにより、封建国家を象徴するかのような性格は全く受け入れられないと気づくのですが、この心の変化がスピーディー過ぎてついていけなかった。ひょっとすると、また同じ過ちを繰り返すのではないかとも想像できるくらいです。
終盤のW杯決勝戦が感動的なのに、幾分感情移入できなかったのは“うさぎの惨殺”のせいかもしれません。戦争のトラウマが反戦に結びつくのではなく、残虐性と自暴自棄に結びついてるのじゃないか?とも疑ってしまいました。
冒頭のアディダスのCM・・・アディダス創始者の新スパイク発明秘話だなんて、公式サイトを見なければわからない。ラーンがブレンダン・フレイザーじゃないというのも後で知った(恥)
★★★・・
まさしくドイツ国民向け映画。昨年の『シービスケット』同様、国民が意気消沈している時代に希望の象徴であるかのようなヒーロー誕生物語。1954年ワールドカップにおけるドイツチームの活躍をモチーフに、11歳の少年マチアスとその家族の物語を絡めている。しかし、サッカー選手の物語は少年マチアスと地元の選手ボス=ラーンのみ。新聞記者とその妻のエピソードもアクセントとなって面白いのだが、スポコンものとは一線を画しているような気がしました。むしろ、元ナチであった帰還兵という父親の性格と、父親がいなくても不況時代を生き抜いた家族との絆に考えさせられるシーンが多かった。
元ナチという過去の贖罪、バーを売って自分が一家を養うつもりだった亭主関白、恩給をもらえると確信していたのに当てがはずれたこと。この父親の性格を分析するだけでも興味深いのですが、悲惨な戦争のトラウマと家族への対応がどうも重ならない。やがて反発した長男が家を飛び出していくことにより、封建国家を象徴するかのような性格は全く受け入れられないと気づくのですが、この心の変化がスピーディー過ぎてついていけなかった。ひょっとすると、また同じ過ちを繰り返すのではないかとも想像できるくらいです。
終盤のW杯決勝戦が感動的なのに、幾分感情移入できなかったのは“うさぎの惨殺”のせいかもしれません。戦争のトラウマが反戦に結びつくのではなく、残虐性と自暴自棄に結びついてるのじゃないか?とも疑ってしまいました。
冒頭のアディダスのCM・・・アディダス創始者の新スパイク発明秘話だなんて、公式サイトを見なければわからない。ラーンがブレンダン・フレイザーじゃないというのも後で知った(恥)
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株式会社エスビーカレーの王様,リトルスプーン,三好野本店,株式会社チャンピオンカレー
俺は根っからの野球ファンでして・・・な~んて、最近は野球もご無沙汰です。今では完全な映画ファン。
たまにはスポーツもしなきゃ!と思いつつ、なかなか・・・
この時代のW杯は知らないけれど
スポーツを通じて父子が心通わせるのは素敵でした。
kossyさんもご覧になってたのね~
と今更ですがTBさせて頂きます
もしかしたら、これは『ノロイ』のことですよね?
これもまた呪われたページのなせる業だったのかもしれません。
それだけ怖い話だったのです。
いろんなところでこれは真実ですよって、ある意味軽いマインドコントロール状態に
おかれたため、この映画を観てドキドキしながら観ました。最後はちょっと怖いというより不快感を味わってしまう人もいるでしょうね。
強烈でした・・・うさぎ小屋にいるマチアスが可愛かったもので、ギョッとしてしまいました。
やはり父親は威厳を保ちたかったのでしょう。父親の気持ちもよくわかりました。
サッカーファンの人はかなりご覧になっているようですね~シネモンドでもサッカー好きそうな人が多かったように感じました。
ゴミ箱のふたを開けた時は私もギョッ!思わず目をつぶってしまいました(で、中身見ませんでした)。
確か、お母さんのお誕生日祝いでしたね。父にとっては物のない頃に出来る最高のプレゼントのつもりでしたが、悲しいかなマティアスの生活を知らなかったので宝物だとは思わなかったのでしょう。
「命を頂く…」論点からすれば本題から外れてしまうので、それはまたの機会に…。
サッカーの映画は珍しいですもんね。
ラストのシーンや父親が一人で蹴ってるところはよかったです~