konocon 農商工連携

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河野経営研究所の農商工連携支援への取り組み

人材育成の分野では、2010年農商工連携プロジェクトマネジメントケーススタディ(全国商工会連合会)研修実施機関 2011年農業分野の生産性向上のためのIT・IEプロジェクトマネジメント研修(全国中小企業団体中央会)研修実施機関として農商工連携人材育成事業に取り組んでいます。

ギアとプーリー

2012-03-28 00:12:05 | 農商工連携関連情報

10日ほど前、福井県に製造業の異業種交流会で視察研修に行きました。

農商工連携や植物工場など、製造業の経営者も農業への関心が高まっています。

本年度は、視察研修で、先進事例を見て回ったのですが、

最初が、四万十みはら菜園のトマトのハウスというよりも太陽光利用型植物工場と四万十市の地域活性化についての視察研修。

次に、KYBの可児北工場の視察研修。

最後が、この福井視察研修で、福井めがね、松浦機械製作所の製造業2社と、三国バイオ農場、ゆいファームの農業法人2社でした。

視察研修に参加してくださった方は、「トマトはすごい」といい、説明して行ったつもりでしたが福井の2か所は「何の説明もしないで連れてこられて本当にびっくりした。」といい、農業でも先進事例ですから、刺激的だったのだと思いますが、目からうろこが落ちたように驚いていました。

・・・

三国バイオ農場は知恵と工夫に満ちた場所でした。

苗の生産を中心として、接ぎ木苗に特徴がありました。

接ぎ木ロボットについては、農業者大学校の伊藤先生に、弊社の研修で紹介していただいたのですが、独自の接ぎ木ロボットを大学と、メーカーと開発して、間もなく完成とのことで、当日見ることができなかったのは残念でした。

経営者のともかくなんでも考えて実行されてきたことは、目をみはるばかりでしたが、それがあってこその接ぎ木ロボットという気がしました。

工夫はあちらこちらに、ここまで一人の人ができるんだと感心することしきりでしたが、写真はその一コマ。

「モーターの速度を変えるのに歯車とギアを組み合わせて、計算すれば簡単だから」と農業のプロフェッショナルの一言。

ノウハウだらけでしたが、見てもまねできないとおっしゃっていましたが、確かにそうですが、ブログはこの写真だけにしておきます。

FOODEX 2012

2012-03-08 21:39:22 | 農商工連携関連情報

地域資源や農商工連携が進められ、年々、食品関連の展示会に地域の企業が地域の特産品を売るブースが増えています。

FOODEXも、日本の、さらに、地域からの出展ブースに、多くの関心が寄せられていました。

数年ぶりのFOODEXでしたが、いくつも個性的な企画が並んでいると思いました。

気になったところは、

魚の半加工品を県単位や、漁協による出店で並べてあったこと

著名な農業法人が共同で出展しているのをはじめ、農業法人の出展がめだったこと

異なる機能、異なる物性、異なる用途、といった、その食品の概念とは違うものを目指した商品がならんでいたこと

などです。

農業も、農商工連携も、地域資源の活用も、さらなる変化の予兆が垣間見れた展示会でした。

狭山のさといもコロッケ

2012-03-03 17:15:58 | 農商工連携関連情報

2010年の、農商工連携等人材育成事業の研修「農商工連携プロジェクトマネジメントケーススタディ」で、さやま里芋増産倶楽部の取り組みについて、実地研修を行いました。

若手農業者の集まりのさやま里芋増産倶楽部メンバーのあきらめない努力で、狭山のさといもコロッケの商品化と販路の開拓が進められている、進行形の事例を知ることができました。

その後、農業者が自らサプライチェーンを生み出し、新しい、ビジネスモデルを作り上げました。

狭山市で狭山市のさといもコロッケを販売できるようにする、さやまの里芋をブランド化するということを可能としたのは、ほかならぬ生産者自らが動くことと、県職員の方のコーディネート能力によるものだと思います。

2011年度普及活動全国コンクールでは、農林水産大臣賞を受賞しました。

このような背景がある「狭山のさといもコロッケ」ですが、思わぬ場所で出会いました。

先日、エキュート赤羽を見て回っていて、蕎麦屋さんに立ち寄りました。

NRE(日本レストランエンタープライズ:JR東日本の100%子会社)が、埼玉県と東京都をつなぐ駅、赤羽駅だけで展開している店舗でした。

券売機を見ていると、「狭山のさといもコロッケ」入りと書かれていました。

かけそばが290円、この狭山のさといもコロッケ入りそばが400円でした。

(私が食べたことのあるものと少し違うような気がしましたが・・・)

さやま里芋増産倶楽部のものであるにしても、ないにしても、あきらめない努力が、現実の中で、実を結んできているのだと思いました。