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カヌーの日記 鸛(こうのとり) 壱

カヌーの日記 鸛(こうのとり) 壱

伊豆の思い出!

2008-12-06 13:07:00 | その他・・かな

 先日の西伊豆ツアーに参加したH女史からお礼のハガキが届いた。この人はいつもいつもこうやって手書きのイラストが入ったハガキを送ってくださる。ありがたいことです。
 今までにも何度かもらったのだが本当に凄いもんだなあと感心する。伊豆に泊まった晩にもイラスト帳をみせてもらってみんなで驚いていた。パソコンや写真が多い中この手書きのイラストの暖かさはたまらない。

(これが11艇積み、快晴なので奥に富士山が見えてる)
 そもそもH女史は平成15年にバイエルンにこられてからのつきあい。始めはもっといろんな所にいきたいのにうまく行けないもどかしさや車や体力の制約などあり悩みながら続けてきたけれど、今では本当にうまくなったと思う。
 こうやってカヌーを通して自分の楽しみを見つけ楽しんでくれているのはカヌーショップ冥利につきます。まあその顔が見たくてショップやってるようなもの、海でも川でもプールでも・・水の上に浮いてるのが楽しい。そしてすぐそこにあるのに別世界に入ることでいろんな体験ができる-・-・-私にとってはそれがカヌーです。
 Hさんまたいきましょうね。次は穏やかな川かな!

ミッション完了!紀伊半島横断

2008-11-30 15:17:00 | その他・・かな

(高見峠の山頂、表と裏に奈良県と三重県の標識)
 カヌーを始めてかなり前から淀川を大阪湾までいってみたいと思っていた。(H10.6完了) それから大阪水面制覇と題して三島郡島本町から淀川経由で泉南郡岬町の県境まで繋げようと思った。(H16.11完了) その後紀淡海峡、明石海峡、神戸港という難関を通って大阪湾一周を目指した。(H20.6完了) 

(大阪湾と伊勢湾の分水嶺高見山トンネル)
 その頃どこか通って東へ行こうと思っていた。とはいうものの潮岬では海ばかりなので川を使っていきたかった。はじめ考えていたのは木津川~名張川~青蓮寺川・・徒歩・・櫛田川のルート、しかしとある人から紀ノ川~高見川でいけばとアドバイスをもらった。実は紀ノ川(奈良吉野川)は平成7年に大台ケ原の下の大迫ダムから下っている。そのイメージで南へ下がるものというイメージ、確かに高見川ならばまっすぐ抜けるしわかりやすい。

(高見山トンネルの真ん中ぐらいの標識、どれだけ励まされたか!)
 そうしてはじまったのが紀伊半島横断計画。実はこの紀伊半島横断は大阪湾一周より長い。大体大阪湾一周が155kmぐらいか?紀伊半島横断は171kmで山ありダムありで担いだり歩いたりも長い。特に最後の櫛田川のダムと紀ノ川の粉河の手前のはかなり担ぐのがきつかった。

(高見川の上流の丹生川上社、南朝の吉野朝のあったところ)
 艇もいろんなものを使った。水源近くはクリークボート、中流域はリバーカヤック、下流域はファルト、ワイルドウォーター、シーカヤック・・・まあ自分でいっててこんな馬鹿げたルートはそう行く人いないだろうなあと思う。でもそれだけに凄い達成感がある。

(国道166号線を歩きながら・・前方の高架の上が高見山だ!)
 実はこのルートは中央構造線(フォッサマグナ)上にあたる。このまま四国の吉野川の河口から小歩危の川口まで繋げてもいいなあという思いはある。今年小歩危に行ったときも半分は本気でルートをみていた。しかし四国の吉野川も長いんですね。池田ダムも担いでエスケープするの大変そうだし・・
 また今度こそ青蓮寺湖まで漕いでもいいかなあとおもう。こちらはかなりいってるのであと30kmほどか?

(茶倉の堰堤の下、担ぐのはいつも大変だ)
 まあこうやっていろんなコース考えていくと楽しい。途中がしんどいほど終わった時の満足度は大きい。また何年かして今度は気に入ったところだけ下ってみよう。いろんな事を考えながら・・・


分水嶺を越えて 高見峠自転車編

2008-10-19 13:29:00 | その他・・かな

(入川道、この下から川をくだっていった。)
 さて無事自転車のところまでたどり着きさあ復路だ。出発は14:35
 颯爽?と自転車で走りだ・・・走り・・・坂がしんどい。当たり前だがずっとのぼり坂、既にかなりダメージを負った足が痛い。途中の温泉が魅力的だがここでやめるわけにはいかない。

 なんだかんだいって奈良側も立体交差、思わず後ろを振り返って1枚。
 そしてトンネルの手前まで来てここから登山道へ。一気に道が狭くなり勾配が急になる。シャカリキを思い出して頂上目指してヘロヘロ進んでいく。しかし無常にも土砂くずれ通行止めの看板、まあ駄目なら戻ろう!自転車なのでいけるかも?
 坂道を登っていくと水の音がする。もう水源に近いはず。この水がやがて側になって遥か和歌山港までいくんだなあ。和歌山まで5日ぐらいかかるのだろうか?しかしそのすべての行程を漕ぎそして歩いてきた。なんか感慨にふけってしまう。

 そのうち道端になにかの動物の姿、鹿だ。死んで1-2日といったところ。野犬だろうか?通行止めなので車も来ないので出てきてるのかもしれない。なにか追われるように必死で進む。

やがて通行止めの案内、なんとか通れそうだ。ふと見上げるとまだ山頂は先だ。ここまできたら行かなければ・・でもへんなの出てくるなよ。
 長い登坂も終わり遂に峠に到着。大和の国と伊勢の国が見渡せる。なんか感動だ。これは車やバイクで一気にあがったらこんなに感動しなかっただろう。

(山頂にある本居宣長の歌、国境はいつも感じ入るものがある)
 車でこれるのはこの高見峠まで、ここから登山道を上がってすぐに高見山の山頂がある。伊勢神宮と緯度が同じでここから日が昇る方向に伊勢がある。この山が特別な扱いを受けていた証だ。
 今回は時間も4時なのでこれ以上時間をかけると日が暮れる。山頂はまたにしてと登山口を見ると「熊出没注意」の看板。熊??? あの鹿は熊?? 周りに誰もいない山頂で見えるのは山だらけ、少しずつ日が暮れかけてるときに見る看板ではない。

(この看板がびびらしてくれた)
 あるいは鹿を見ていなければ、またあるいは通行止めでなくほかに人がいればまた話がかわったかもしれないがとにかく必死でくだった。しかし人が通ってない道路は石だらけ、くだりのスピードで石をかんでパンク、まだ山頂から5分もきてない。とっさにいろいろ考えました。でももうチューブはあきらめる。リムが曲がったらたたいて直す。振れてたら調整する。(一応、自転車の整備士です。リムセンターゲーシや振れ取り台も実はもってる) よしパンクしたままくだろう。

 背後の高見山を仰ぎ見て別れを告げる。真ん中のかすんだ山だ。あとは必死でタイヤをバコバコいわせながら下っていく。やがて30分ほどして国道166号線が見えてきた。朝あるいたばかりなのに本当に久しぶりな気分。途中歩いてる猿や死んでる蛇も見たがもうそれも忘れよう。4:45無事車にたどり着く。
 こうして遂に大阪湾と伊勢湾の分水嶺を越えた。そしてカヌーと徒歩で家から飯南町の波留までがつながった。あと伊勢湾まで30kmちょい。あと2日だ。

分水嶺を越えて 高見トンネル徒歩編

2008-10-18 17:19:00 | その他・・かな

 海を川を繋げていっていつか伊勢湾へ行きたいと思っていた。普通、そうなると紀伊半島を1周するのだが川と海と両方でいきたいというこだわりがあっていろいろコースを探していた。あるいは伊賀川から山田川を経て鈴鹿川に入るとか名張川から青蓮寺湖までいくとか琵琶湖から伊吹まで姉川とか・・・
 そして遂に紀ノ川から高見川に入って国道166号線(和歌山街道)を経て櫛田川にはいるルートを選択。それぞれ山頂から7kmの地点からくだって来た。(高見川は下垣内、櫛田川は波瀬)この間まだがんばれば漕げるのだがとにかく水がない。えんえん底すりながら行くか雨を待つかだ。そこでこの15kmを一気に歩くことにした。
 といっても事前に準備してたのでなく朝ごはん食べながら急に思いつき。バイク積む板もないので回送用に自転車、GPSもデジカメも店に置いてきてるけどもうなくてもOK。というわけでいざウォーキングだ。

(この曲がりくねった道路を延々と歩いていった)
 まず8:30出発、奈良市内を抜け東吉野村の高見川の下垣内についたのが11時10分。そこに自転車を置いて再び車で移動。高見トンネルを抜け三重県に出る。波瀬について車を停める。ここまで15km、地図でみたら14kmだったが曲がってるので少し長くなった。さあ高見トンネルを越えて行こう!出発は11:29。

(遥か下に櫛田川が見える。水がかなり少ない)
 日ごろ車で簡単に行く所も歩くと大変だ。しかもずっとのぼりなのでしんどい。でもまだはじめは元気にテコテコ歩く。

(見てるだけでげそっつとしてくる。あそこまで上るのかあ)
トンネルに近くなると立体交差になった道路が見えてくる。当然今から歩いて上らなくてはいけない。近道はないか探したが素直にあるいたほうが早そうだ。まあ行くしかない。
 必死に登ってようやく高見トンネルが見えてくる。やった、もうすぐ半分だ。この時点で12:45 割といいペースできている。さあ今からトンネル越えだ。全長2.5kmがんばらねば・・・

 これは三重県側、トンネルの中は妙に音が響いている。車の音、自分の靴の音。一度曲がると前も後ろも外の光は届かない。こんなところを歩いている人はあまりいないだろうなあ。ちょっぴり怪しいかもしれない。

 単調な時間もやがて出口の明かりがみえる。ほんと嬉しかった。ふと気づいたのだが壁面が変わっている。三重側はコンクリートの剥き出しだったのが奈良側はその上をカバーしている。なんでなのかなあ。
 1:15 終わってみれば30分トンネル通過、さあここからは下りだ。
少ししたら前方からパトカーがサイレンは鳴らさずに赤灯だけまわしてやってきた。すわっ誰か怪しい人がいると通報したのか? ちょっと身構えたけどなんてことなしに通過、ふう考えすぎか・・やはり変なことしてると自覚はあるんです。

 やがて高見川が見えてきた。櫛田川の上流部と同じように幅は狭くとても下れない。でもいつか水が増えたときにいってみたいものだ。
 下りも思ったよりてこずりながら2:35 遂に自転車を置いていた下垣内に到着。遂に遂に繋げたんだ。ヨシッまだ時間は早い。今度は自転車で山越えだ。 後半に続く

現在の道程  府県編

2008-07-26 16:35:00 | その他・・かな

 夏休みに入ってしばらくはプライベートでのカヌーが減る季節、ここで現在の道程をちょっと整理してみた。
 元々サービス業の私はお正月やGWどころか連休もほとんどないシフトで勤務している。しかしそれにもめげず日帰り中心で家からカヌーでずっと繋いでいこうと現在も進行中だ。完全につながったところもあるがまだ途切れている区間もある。まだまだ道は遠いなあ。しかしもはや私のライフワークでもあるのでいける限り前に進んで行こう!

(北は琵琶湖の湖北、奥に見えるのは竹生島)
 まずつながってるのは南北が琵琶湖大橋から瀬田川、淀川、大阪湾、紀北そして紀伊水道から徳島の区間。東西が西は明石市の魚住、東が東吉野郡の高見山の手前まで。府県でいうと近畿の二府四県の大阪、京都、和歌山、奈良、兵庫、滋賀に三重県と徳島県。この区間ダムや堰堤などの人工の障害は横を歩きそれ以外はすべて漕いできた。

(東の愛知県の渥美半島、奥が三重県の神島)
 特に東は紀伊半島をぐるっとまわるのでなく、紀の川と櫛田川を使って中央構造帯の上を漕いでいくというルートを選んだのでなかなか進まない。 今は伊勢から伊良湖までつながったので高見山の分水嶺を10kmちょっと、飯南の波留から伊勢湾に出て宮川の河口まで50kmほど漕いだら家から愛知県まで届く。

(南は和歌山県の御坊 奥に見えるのが日の御崎、あそこから徳島県阿南市の蒲生田岬へ渡った)
 実は南は今は途切れたところはない。次に白浜から潮岬に向かってスタートするがちょっと休憩。北は琵琶湖大橋から志賀の5kmと竹生島から今津がつながってない。これは今秋いく予定。でもこの5kmぐらいが意外と難点、いつでもいけると思うとなかなかいく機会がない。早くいっておかないとそのうち段々心の重荷になってくる。

(西は岡山県の牛窓、いざ出艇のシーン、うっすら見えてるのは長島)
 西は姫路の的形から魚住の20km弱と家島の真浦から入電の20kmちょっと、これがつながると家から岡山がつながる。
 しかし写真をみてると西以外全部ノアだなあ。やはりどこまでいけるかわからないときはファルトが便利なんだなあ。まあなんとか今年中に岡山から愛知をつなげたい。なあそれも秋のこと、そんなこと考えてると楽しいもんです。

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