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カヌーの日記 鸛(こうのとり) 壱

カヌーの日記 鸛(こうのとり) 壱

いざ日本海、敦賀半島一周・後編

2009-05-29 14:07:00 | シーカヤックでカヌー

 もんじゅ発電所を越えると半島の先端の立石岬はもうすぐだ。敦賀湾をはさんで越前市のあたりがみえる。
 とその時、妙に水が生ぬるいのに気がつく。発電所のまん前でなく少し離れたところ。うーん、冷却水かな?ちょうど流れ出る水の切れ目にういてる感じ。手をつけてみるとあきらかに右と左で体感温度が違う。なんか変な感じだ。
 まああまり深く考えず進むといよいよ立石岬。なんか景色が和歌山の日の御崎ににている。やはり御崎の先端だし外海の波がくるので似てくるのかもしれない。

(立石岬・・・きれいです)
 しかし平和なのもここまで。岬をまわると南からきつい向かい風。オフショアだ。実は私はオフショアはあまり経験してない。大阪湾はほとんどオンショアしかない。気圧の風でもないしやはり塩津から敦賀の低い山から風がぬけてるのか?まあ正面からだしあんまり問題ないと漕いでいると段々強くなる。

(明神崎と水島の間・・敦賀原子力館を越えたところ)
 ここは真面目に漕ぎましょうと二人で息をあわせる。しかし身体を起こすと風でもっていかれるし漕ぐのをやめるとどんどん下がっていく。なんとか時速4km台で漕ぐ。でも風が吹いてきて前の犀さんが何故か楽しそう(笑)、やはり物足りなかったのだろう(大笑) 
 明神崎を越えて一旦休憩、もうスタートして22kmも漕いでる。そういえば順調だったのであまり疲れてなかった。

(きれいな砂浜だ。後ろに見えるのが明神崎)
 朝も早かったので軽くエネルギー補給、まあ風はきついが正面からの風だしここまできたらエスケープルートもあるので大丈夫。距離もあと8kmほどだし一気にいってしまおう!
 軽く食べたので元気も出て目指すが気比の松原、最後は湾沿いにいくと遠回りだし一気にまっすぐ下りていいですかと聞くともちろんOK.岸から離れて怖くなくなったらもう海にどっぷりはまってる証拠です!

(ゴールの気比の松原)
 最後は多少の向かい風があったものの順調に進む。実はちょっと寄り道したがそれはまた別の機会に。
 ほとんど船舶の動いてない敦賀湾はとっても静かでなにか物悲しい。でもきれいでいいところです。そしてゴール。まだ12時ちょっとだ。

 ちょうど中学生の団体が気比の松原にきていた。そこで犀さんに艇をみてもらってスクーターにのって車を取りに行く。半島を周ると遠いが付け根は近い。15分ほどで着き折り返す。どうやら犀さんは女子中学生の団体に囲まれ困っていた様子。やはり動物は人気があるのか(笑) ともかく手早く戻って合流、ご苦労様。いやあ日本海もいいですね。

いざ日本海、敦賀半島一周・前編

2009-05-28 13:42:00 | シーカヤックでカヌー

(出発前にGPSの確認)
 先日の琵琶湖横断で遂に琵琶湖の最北端に到着、当然次に狙うのは日本海だ。マイルールでは漕げない所は歩くなので塩津から敦賀まで歩いていかねばならない。ただ日本海は私も経験が浅く、まず比較的無難な季節に行きたい。この5月の中頃からしばらくは一年で一番漕ぎやすい時期にあたる。そこで先に日本海を漕ぐことにした。どっちにしろスタートが敦賀だからまず敦賀半島からいってみよう!ここは原発があり先端は上陸できないのであまり誰もいってない。そういうところは快速艇で一気に・・という事で久々のFRPタンデムのPrijonK2スポーツの出撃だ。

(上空の雲が海面に映る。なんとも美しい景色だ!)
 まず火曜日の夜、格闘技ファンの私はDREAMSを見る。KIDが負けたのをみて車に乗る。今回の相棒は鳴門海峡横断をはじめ数々のツアーをタンデムでやり遂げてきたMr犀、一緒にまずは高速のって敦賀まで。気比の松原にスクーターを置いて敦賀半島の反対側へ。佐田海水浴場からだすつもりがどうもわからないので北田で宿泊。
 朝、空が白んでくるころに活動開始。着替えて艇を下ろし5:55出発だ。

(小さな岬を回る度に新たな視界がひらける。これがまたたまらない)
 海はベタベタの凪、海岸沿いに漕いでいくと菅浜でまず始めの岬を越える。半島を周るとこの岬を周るたびにひらける景色をどこまでも追いかけていきたくなる。
 しばらくいくと美浜原発が見えてくる。それに伴ってか横風が吹き出す。まだ7時前、正直こんな時間から吹き出すとは思っても見なかった。どうやらちょうど山の切れ目から吹いてくる様子。そんなにきつくはないが半島を回ってからがちょっと心配です。

(美浜原発だ、周りの景色から浮いてみえる)
 美浜原発あたりからそれはもうきれいな海。深みのある藍というかなんというかいい色だ。周りの景色も迫力のある断崖や岩場が続く。正直、ここで荒れられたらどこにも逃げ場がない。ちょっと上陸もできないし大変だ。
 次々と変わる自然のパノラマを楽しみながらいくといよいよもんじゅ発電所が見えてくる。これはちょっと凄いぞ。こんなものめったにみれるもんじゃない。

(山と海に囲まれてひっそりと佇むもんじゅ発電所)
 さあいよいよもんじゅの前だ。周りになにもないところにポツリとあるもんじゅはまさに佇んでいるという雰囲気。これは凄いものみたなあ。

 思わず記念撮影。さてここまで約14kmでちょうど2時間、時間はまだ8時だ。 後半に続く

H21 4/18 琵琶湖・海津大崎

2009-04-20 16:38:00 | シーカヤックでカヌー

(湖上は遊覧船も多いのでどんな時でも安全第一)
 4/18はバイエルンの海津大崎お花見ツアー。このお花見ツアーというのは日程が難しい。どうしても予定は早めになるが花見の時期はうまく合うとは限らない。湖北なので少し普通の近畿圏より遅いのだが今年は満開が早かった。でもまあ新緑の時期に美しい湖畔をゆったり漕ぐだけでも十分楽しいです!

(知内浜キャンプ場の奥の湖畔側、出艇も楽だ)
 今回のコースはマキノから海津大崎の往復の定番コース、マキノにいろいろキャンプ場があるが知内浜のオトキャンプ場を選んだ。実はここは8年前にフジタカヌーのスペリオ、アルピナの組み立て説明のDVDを撮影したところ。今でもフジタカヌーの艇に組み立て藤田亮さん、語りが私でついてきてるのでは・・・

(朝早くきて既に漕いでいたY氏、奥に海津大崎や竹生島が見える)
 渋滞を嫌って早めにでた私たちは7:30頃到着、受付は8:00なのでのんびりまってたら既に漕いでる人が・・・朝日を受け穏やかな湖面がいい感じだ。
 何人か近くのキャンプ場と間違えたりしたりしたけどとにかく定刻前に全員集合。さっそく艇を浮かべてウォーミングアップ・・・しかしまだまだ湖北は水が冷たいねえ。まあスキー場も多くその水が流れ込んできてたかた当然ですが装備はちょっと気をつけないと!

(奥の松林の砂浜の向こうが出艇場所だ)
 海岸沿いに進んでいくとちょうど少し向こうの高木浜ではフジタカヌーさんのツアーが準備している。軽く挨拶して漕いで行く。天気もいいし最高だ!
 湖岸沿いに行くと石垣の家が多い。やはり風もきついんだろうなあ。ちょうど山と山の切れ目の所ではかなりの風が吹く。沖合いが少し風がある。たまたま凪の日だったから問題はないが琵琶湖の風は本当に怖い。十分注意していこう。

(新艇のお二人、どちらもまだカヌー4-5回目だ)
 いよいよ海津大崎の岬に近づくが残念なことに桜がほとんど散っている。先日の雨と強風が応えたなあ。いつもは湖面に浮いてる花びらもほとんどない。きっときつい風だったのだろう。もしそんな日なら出る事すら難しい。そう思えばこの天気はこれで気持ちいい。

(誰もいない浜辺に上陸、カヌーならではの特権だ)
 港を過ぎキャンプ場をこえてようやく少し桜のある浜に上陸。ちょうど竹生島がすぐ前に見える。さあここでお昼にしよう。K2さんご夫婦のダンゴの差し入れを食べながら思い思いにお弁当を広げる。横で物騒な人たちが竹生島を回ってきたら戸か言ってる。うーん往復10kmぐらいか、1時間半もあればいけるかな?いまからなら風がでる時間までには帰って・・・おっとなにを考えているんだ。今日はのんびり湖畔を漂いながら楽しむ日、でも来年は竹生島回って20kmほどのコース??ちょっと惹かれますが。

(やっぱり湖北は水も景色もきれいです)
 さて帰りはコースを変えてちょっと沖合いを漕ぐ。そして遊覧船も全然来ない水域でちょっとしたお遊び、GPSを一人づつもって最高速を計測だ。まあ距離は決めずに好きなだけダッシュして図るというもの。催行はミレニアムの12.3km/h 私はアルピナ430に一人でのって10km/hでした。たまにはこういうのも面白いね。
 そして2時に風が出る前に無事終了。来年はもう少し桜が多いときになりますように!

JRCAシーシニア検定

2009-02-28 15:27:00 | シーカヤックでカヌー
 もう2月も終わり、この寒いときにJRCAシーシニア検定を実施した。今回の参加者は愛知県から1人となんと沖縄県から2人、関西はまだ寒~いよお。

(はるばる沖縄からのご参加、日に焼けた顔が逞しい?)
 まあシーシニア自体は前回と同じ、初日の講習と翌日の検定だ。とはいうもののロール、再乗艇と冷たい内容がある。前日は28度の気温の沖縄からではなかり温度差がある。28度かあ、日本は広いねえ。

(室内では学科やロープワーク)
 検定内容は学科がフィールド知識、安全管理、パドリング技術と指導法、指導者の行動基準、実技がロープワークに海洋カヤックの技術検定、指導技能検定、ツーリング法指導技能、そしてレスキュー技能となっている。
 話をしていて思うのは沖縄になるとこの辺の関西の海とはまったく環境が異なるということ。サンゴ礁もこの変にはないし波の立ち方もかなり違う。当たり前のことだが改めて日本の広さを感じます。

(ロールの陸上練習、さすがにずっと水中はもたない)
 さて大変だったのが実際にカヤックに乗ってから!なんと沖縄では冬でも必要ないのでドライジャケットやオーバーパンツなどの装備が無い。持ってこられたのがラッシュの上下、一応こちらでウェットなどは用意したのだが見るからに寒そうだ。
 実際海に出ると私的にはこの前の雪解けの川より暖かいなあぐらいだが相当寒かったみたいです。それでも頑張って再乗艇やロールもこなしていくのだが夕方には手の震えが止まらなくなって終了。これって低体温症の実践体験?

(なんと翌日の日曜日は篠山マラソンで42km走るS氏、タフだねえ)
 夜は本場の泡盛や古酒で盛り上がり2日目は検定。さすがに慣れた?か寒さも大分まし・・・なのかなあ(笑)
 検定当日も技ができるかもさることながら、見せて指導しながらできるかが大変。指導者検定なので単にできるかでなくその説明やデモンストレーションも検定項目に入っている。まあ寒い中二日間無事終了。お疲れ様。でも沖縄には杉の木がないので花粉症無いんですね。いいなあ、しばらく避難してようかな!



思い出の関西空港連絡橋!

2009-01-29 18:49:00 | シーカヤックでカヌー

(久々にコスタモールに止まったカヌーの車、懐かしい風景だ)
 平成20年1月27日、バイエルン二色の浜店の最終営業日だ。あれから1年、本当に過ぎてしまえばあっという間だった。そしてちょうど1年たった平成21年の1月27日いろんな思いを込めて1年ぶりに二色の浜から関西空港連絡橋のツアーをすることとなった。平日の火曜日なのに6人の方が参加、まずは懐かしいコスタモールへ。

 コスタモールは現在営業してるのはオークワと虹の湯だけ。当然駐車場はガラガラ、前に駐車場から海に出た通路は板でふさがれているがまだオークワ側から出ることはできる。一声知り合いの施設の人に声かけて浜辺へ。
 この日は快晴で穏やかな日和、メモリアルツアーにふさわしいお天気だ。海岸に出ると流石は1月の平日で誰もいない。この二色の浜海岸で今まで565回の、ある時はカヌースクール、ある時はツアー、ある時は試乗会、そして個人練習をやってきた。すべて私がやったわけではないがそれでもかなりの数になる。よくやったものだ。

 川は木津川で覚えた。競技は瀬田川や淀川で練習した。しかし海はほとんど漕いだことがなく、この二色の浜で少しずつ覚えていった。実は初めて今回の関空連絡橋までのコースを行ったのが平成13年6月5日の事。コースの下見で川流河童さんと二人でいったものだ。まだ沖にでるのが怖くて岸にへばりつくように漕いでいった。
 記録を見ると行きが1時間5分/帰りが44分で行きは向かい風で泉佐野から波となっている。

 さて二色の浜を出て沖の一文字を目指す。10分ほど漕ぐと関空連絡橋が見えてくる。でも橋が見えてもまだまだ距離がある。
 一文字を抜けるとすぐ泉佐野港なんだが、当初はここから淡路島の津名に大阪湾フェリーが出ていた。港の出口をビクビクしながら通ったものだ。そのフェリーも2007年に休航(実質廃航)、橋の向こうのりんくうパパラは閉鎖で変わりに今はシークルというショッピングセンターになっている。

 いろんな事を考えているうちに橋が近づいてきた。最近見慣れた川の橋と違い、海にかかってる橋はとにかくでかい。写真でみてもでかいけど、やはり実物は圧巻だ。流れ橋でも書いたがやはり橋というのは特別、間違いなくこの橋も深く思い出に刻まれた特別な橋なんです。
 この辺りになると飛行機の発進するエンジン音、電車が橋を通過するサウンドが響く。そうだった、これが泉佐野の海の音だった。ずっと忘れていたんだなあ。

 しばしいろんな思いにひたって今度は二色の浜へ。行きは一文字の内側を通ったので今度は外側を通る。この一文字はまっすぐな岸壁、テトラブロックと違いこういうまっすぐな岸壁に反射波はきつい。横の地形や構造物が波に与える影響は凄く大きい。この日はほとんど風もなかったからあえて真横を通ったが、風がきつかったら300-500mは離れないと怖い。でも8年前はこんなこともしらなかったなあ・・・

(懐かしい一文字、通称赤灯台。ここにはよくきたもんです)
 そして一文字を越えると二色の浜、何度となく見た海岸のマストの横でゴール!こうやって思い出を漕ぐのはカヌーだけでなくいろんな事を考える。また来年もこれるだろうか? いろんなことがあったけどやはりここは私の海のふるさとですね。