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カヌーの日記 鸛(こうのとり) 壱

カヌーの日記 鸛(こうのとり) 壱

そして・・・常神半島へ 後編

2009-06-27 16:27:00 | シーカヤックでカヌー

 御神島との水路をくぐると遠くに敦賀半島が見える。前回はあそこにいたんだなあという不思議な感慨!いいものです。
 外海に面した半島部の先端らしく岩が多い。これはどこも似た独特の風景だ。

(実物は迫力だ。写真ではこの半分も伝わらない)
 常神半島は交互に湾、小さな岬が繰り返し現れる。楽しみなのはやはり三方五湖、つい先週浜名湖にいったばかりだが続けて汽水湖に縁があるとは珍しい。コースを決める上で実は三方五湖は完全に頭から離れていた。まあ偶然続いたってやつです。

(三方五湖のうち日向湖の入り口)
 常神岬から7kmぐらいきただろうか?遂に三方五湖のうちの日向湖の入り口が見えてくる。実は海からの入り口はもっとなにかあるのかなと思ったけど普通の橋をくぐればもうそこは湖。始めはこの日向湖を漕いでいって次の湖に移ろうと思っていた。しかしそこは事前調査に甘さ、この日向湖だけは他と繋がっていない。まあ仕方なく次の湖へ。この出たあたりが凄かった!

(岩礁につぐ岩礁地帯、こういうところが大好きなんです)
 日向湖から次の久々子湖までの間が岩だらけ。そもそも神の名がつくところはそういういわれか雰囲気がある。淡路島の南の沼島の神立上岩や伊勢の夫婦岩などその最もたるところ。そして常神もこのあたりは巨岩の連続。思わず見とれてしまう。なんとなく常神かあと納得する景色だった。

(久々子湖へはいる手前の岩、まさにそそり立つ)
 岩礁地帯も久々子湖に入る手前で一旦終わる。その入り口の前の崖がまたいい雰囲気だった。ただここまで20数キロ漕いできたので特にそう思うのかもしれない。はじめからここにきたらでかい岩やなあぐらいかも知れないです。

(久々子湖への入り口、信号機がついている。)
 さて神の岩場を抜けると次の久々子湖への入り口、この久々子湖は水月湖、菅湖、三方湖に繋がっている。そこでいざ入ろうとしたらなんと入り口のところが直角に曲がって先がみえない。そして橋の上になんと船用の信号機、しばらくみていると漁船が来て信号にしたがって入っていく。面白いもんだなあ。でもなんとなく入る気がなくなったので先に進むことにする。まあいつか気が向いたら中もはいってみよう。

(そして敦賀半島へ!画面中央に美浜原発が見える)
 そこからは湾を横切って黙々と進む。奇跡のような穏やかな水面がずっと続いている。まさにこの時期の日本海の風景、冬はとてもこんなところ怖くて漕げない。
 前方には美浜原発が見える。静かだ。本当に静かだ。

(ゴールの北田の浜、暑い)
 ようやくゴールに到着、AM11:50 いつものように午前中で終わる。まあこれが安全の秘訣です!
 そこからの回送は遠かった。しかし遂に敦賀から小浜までがつながる。このまま北川から安曇川へ行こう!そして更に海を舞鶴までいって由良川から桂川のルートも、日本海の旅はまだまだ終わらない!

そして・・・常神半島へ 前編

2009-06-26 15:37:00 | シーカヤックでカヌー

 もう6月も最後の週になった。私は仕事側柄7-9月は一番カヌーに乗る。しかしそうなったら身体を疲れさせたりしないように逆にプライベートでは乗っても近場ぐらいになる。なんとかそれまでに敦賀半島と内外海半島(蘇洞門の事です)をつないでおきたい。この区間は元々常神半島の西側と東側を分けてグルッと周ろうと思っていた。しかし距離をみたらいけない距離ではない。ヨシ、ここは一気にいってしまおう!

(出艇場所の阿納、なんと嬉しいことに6月は駐車場無料でトイレつき)
 今回の同行は敦賀半島と同じく自称怖がりサイちゃん、24日の22時30分に合流して一路敦賀へ。12時半に敦賀について前回のスタートの北田にスクーターを降ろす。(AM1:00)さあそこからずっと西へ。国道とはいえ人気のない道路、途中シカが飛び出してきてかなりビックリ。そういえばシカ飛び出し注意の看板がでている。
 小浜湾の手前で出艇場所を探すがうまくみつからない。このあたりは高低差もありおろすのが大変。そのうちふっと阿納の駐車場にでる。海までは15mぐらいの高低差だが階段があり降ろせそう。とりあえず浜辺までいってみていけそうなのでここに決定。こういう時は考えすぎても仕方ない。ではおやすみなさい・・・(AM2:00)

(朝日が昇る。さあ行くぞ! AM5:40)
 まずここからが私のわがままで、岬を一つ越えて蘇洞門に行くときに通る宇久の海水浴場からのルートと交差させる。前に蘇洞門いったのが平成14年7月、関東へいってしまった広島へいってしまったつるきちさん、それにヒーさん達と一緒に行ったバイエルンのツアーだ。ちょっと遠回りになるけどご勘弁・・・ 

(あの岬を越えると内外海半島が見える)
 なんとなく見覚えのある景色が見えてくる。懐かしい。実は私が始めて海を漕いだのはBLOGの一番初めにも書いたが平成7年7月19日にこの場所だ。蘇洞門という地名と神様のくれた10日間という海の穏やかな期間を信じてこいだもんだ。そしてその場所に今家から繋いでたどり着こうとしている。こういう昔漕いだところに繋がっていくというのが本当に嬉しいもんです。

(常神半島の手前の千島、小さい岩場の群生にみえる)
 なつかしの場所と交差していよいよ今度は常神だ! ところで海を漕いでいての私のひそかな楽しみは基本的に3つ。島に渡る、岬をまわる、洞窟(洞門)をくぐるだ。日本海は瀬戸内海と違いあまり島に渡るところがない。しかし半島と半島の間を岸づたいでなく先端から先端に渡っていくと島渡りの気分になる。特にこのルートは沖の石、千島、常神アイランドならぬロックホッピングできる面白いルートだ。

(常神半島が大きくなる。晴れた空が美しい)
 ちょうどゆるやかな追い風におされ順調にツアー、沖の石を越え千島が大きくなる。この漕いでいて少しずつ近づいてくるのは快感だ。小さな姿がやがて大きくなり見上げるほどになる。遠くまでの視認性の良い海だからこその感覚だ。やはり車やバイクと違いゆっくり進むのでいろんな事を考える時間がある。この時間がまた楽しい。

(左に御神島、右に常神半島の北端の常神岬)
 そしてAM8:00 遂に到着。その名も御神島と常神半島の間の水路を通る。いよいよ神の半島だ。   後半へ続く

そして浜名湖へ!

2009-06-19 17:43:00 | シーカヤックでカヌー

 実は漁港は大体12:00前後にみんな帰ってくるのが常識。ただ大阪湾だともう少し時間が遅くまさか11:30からとは思わなかった。まあこれはあきらめて待つしかない。そこでとりあえず12時ぐらいまではゆっくり待つことに。しかしまあここの漁船は飛ばしますねえ。漁船の引き波がうねりにまざって凄い状態。

(かなり前が盛り上がってるのがわかります?)
K2スポーツなど長いので前に続いて後ろがうねりと越える時は前のアニキは完全に浮いてる状態。またそれを見てヌーさんが嬉しそうに飛んでましたね・・っていいにくるんですね。
 まあ待つこと30分以上、多分80隻ぐらいの漁船を見送ってようやく我々も突入だ。

(あの橋をくぐれば・・たった300mほどの長い距離)
 三角波のたつ防波堤を抜け釣り人に注意しながら浜名湖にはいるとそこは嘘のような穏やかな世界。まあほんとに天国と地獄の世界です。
 入ってすぐが車を置いた新居弁天海水浴場なので一旦ここで昼食。そして今度はアニキの宿願の新幹線くぐりだ。

(中浜名橋をくぐる。上は新幹線だ)
 まず鳥居がみえたので弁天島の方へ。ここはJRの駅もあって島の端には料理屋もある。流石に新幹線も5-10分に1本は通っていく。しかしまあ近寄ると速くて撮るのが困難。

(行き止まりの水路、でもこういうの好きなんです)
 このあたりは結構水路も多く、ウロウロしていても面白い。つい狭いところにはいってしまうと546cmのK2スポーツではUターンできずにバックででるはめに。でも午前中の波を経験したあとだけにこの平和さが楽しいなあ(ホントですよ)

(ズラッと並ぶモーターボートが壮観だ)
 今度は大きな水路に入る。ここは通り抜けていてモーターボートの停泊地。東大の研究室のものなどもあり面白い。
 実はこのボートのエンジンがYAMAHAやトーハツに並んでSUZUKIがかなりある。さすがSUZUKI自動車のお膝元。しかしモーターボートのエンジンつくってるのは知らなかった。

(右が新幹線、左がJR/西浜名橋)
 再び広い湖面にでて今度は西浜名橋をくぐる。何度も新幹線が通るがうまく撮れない。しかしこれで今度から新幹線にのって通る度に今日の日を思い出すのだろうなあ。
 そして再び新居弁天海水浴場に戻りゴール。
総行程18.1km 移動平均5.2km/h まあかなり橋の手前で低速で浮いてたから仕方がないか! とまあこれで伊良湖から愛知県内を漕げば家からここまでつなぐ事ができる。しかしこのコースは回送が大変で日帰りパドラーに私にはかなりきつい。でもゴールは見えた。あと少しです。

大波・小波-遠州灘

2009-06-18 17:30:00 | シーカヤックでカヌー
 かねてより東へは浜名湖までいってみたいと思っていた。それというのも近江というのが琵琶湖(近淡湖-ちかつおうみ)の事。ようするに京都から近い湖、そして遠江というのが浜名湖(遠淡湖-とおつおうみ)で今でこそ塩水が混ざって汽水湖だが室町時代までは淡水湖だったという。
 私は大阪育ちなので琵琶湖が近江というのは感覚的にわかる。そこでそれに比しての浜名湖に一度いってみたかった。

(浜名湖と遠州灘とつなぐ今切湊) 
 浜名湖までの水路は現在愛知県の渥美半島の先端の伊良湖岬まで繋がっている。伊良湖から浜名湖まで約50km、まあ一気にいきのはちょっとしんどいので今回は県境から先に浜名湖へいってしまおうというもの。
 それと今回タンデムで一緒に漕ぐアニキはよく新幹線で東京にいく。その時に浜名湖を通るのだがその下を潜ってみたいという事だ。そういうのは好きですねえ。 そして遠州灘を漕ぐということでサイさんとヌーさんも参加、一行4人は浜名湖岸に集った!

(浜名大橋の上から遠州灘を望む)
 前日の静岡は大雨に雷、前泊で雨中のキャンプのサイ&ヌーを尻目に私とアニキは快晴の中早朝発で元気いっぱい。新居弁天の海水浴場に車を1台置き、もう1台で西に向かう。潮見坂の道の駅を越えて海岸沿いの砂利道を行き降ろしやすそうなところからいざ出艇。
 もう見渡す限りの砂浜で終わりがわからない。波も高くどこでもサーフィンできそう。もうこの下がパプワニューギニアまで陸地はないのか!やはり外海です。

(もうずっとこんな感じの波・・・)
 さていざ出艇だがスカートをはめてでないと一気に水が入る。とはいえ私とアニキの乗るダブル艇は二人乗ると重く出艇しにくい。そこで前だけスカートをはめ、波が来たときに気合と共に押していく。2回波をかぶったが構わず沖へ、あとはビルジポンプでシャコシャコシャコ・・ウワーおもしれ-!もうサーフィンなんてし放題。

(浜辺を離れるともう大丈夫、でもどうやって帰ってくるの?)
 流石に岸沿いは避けて漕ぐ。しかし波がところどころでブレイクして砕けている。無敵の漕力を持ちながらサイさんは実はチキンハートの安全主義、どうも漕いでいて落ち着きがない。大丈夫ですって・・(笑) 一方アニキは物凄くテンション高い。目の前を飛び魚がとんだ。わあ波が凄い・・・ やはり広島生まれなので瀬戸内海との違いも大きく見るもの感じるもの大喜びです。

(沖合いを海上保安庁が通る、私たち安全第一のパドラーです!)
 しかし油断すると怖い。浜の方をみていてふと沖に視線をうつすと目の前が水の壁!時々頭を越える波がくるんです。でも私とアニキは少し岸によってみようとコースを変えてもサイさんが沖から離れない。そら岸に近いほうが危ないけど・・・珍しくヌーさんも慎重にコース取り。しかし100mも離れるともう二人が見えない。時々上半身がでてくるがやはりうねりが大きいんです。

(浜名大橋が見えてくる。)
 まあ今回は遠州灘は10kmほどなのですぐに浜名大橋が見えてくる。実はこの橋の下が難関で岸壁にあたって波がきつい。出発前に地元の人からも気をつけるように言われてたので慎重に近づく。確かに岸の近くは波が荒い。よし突っ込むぞという時、沖合いから漁船の群。時間は11時28分 そろそろ漁船のかえってくる時間だ。流石に狭い水路で漁船と一緒になるのは無謀だ。

(こんな波の中で待つのは怖いなあ・・隣の艇が見えてないし・・)
 しかし漁船は一向に減らない。どうしよう?   後半に続く。

湯浅湾、穴またあな。

2009-06-09 15:07:00 | シーカヤックでカヌー

 試乗会を開けて翌日は湯浅湾シーカヤックツアー。ちょっと風がでているがまあ初めての人はおらず慣れた人ばかり。普段もここでは栖原海岸シーカヤックツアーと名づけてツアーを行っているが今回は特別コースです。

(岬から島へ。楽しい瞬間です)
 まずは栖原海岸から出て岸づたいに霧崎の方へ。釣り用の筏が並ぶので離れた所を通る。なかなかきれいな岩礁を抜け霧崎の岬の裏へ。ここで一旦気合を入れていよいよ島へ渡ろう! この陸地から離れて島に向かうときいつもドキドキ、始めはちょっぴり不安だがやはり島渡りはシーカヤックの醍醐味の一つ。風が右手から吹いてきているので少し風上に艇が振られる。でも少しづつ近づく島がモチベーションになり漕ぎすすむ。

(苅藻島の洞窟、底もはっきりみえてとってもきれい)
 ほどなく苅藻島に到着、実はこの洞窟は干潮の時はとおれない。ましてこの日は満月の大潮だ。12時半が干潮なのに既にほとんど通れない状態。でもなんとか狭くなってるところまでいって波がきたら一気に漕ぎ抜ける。無事、全員ポーテージせずに通過だ。
 普段はこの島でゆっくりして栖原海岸に戻る。しかしまだまだみなさん漕ぎ足りない様子、そこで湾の対岸の名南風鼻という洞門のあるところを目指す。

(実は岩の裏が10mほどの水路になっている)
 島からは追い風、実は追い風は結構漕ぎにくく左右に振られながら進む。岸に近づくにつれて三角波、洞門のまわりはかなりの波だ。しかしKさんを筆頭に次々突っ込む。流石に波が荒いので少し離れないと止まれない。どうも写真ではよくわからないです。

(毛無島は文字通り岩だらけの島)
 名南風鼻から近くの浜に上陸。しばしの休憩後毛無島へ。こんどは向かい風で漕ぐのがしんどい。でも波で振られないので意外に漕ぎやすい。毛無島を通り再び霧崎へ。あとは海岸伝いにゴール。あとこの湯浅湾では宮崎の鼻と黒島で潜れるところがあるけどそれはまたこの次に。まあシーカヤックの楽しみも味わったしヨカッタヨカッタ・・・