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カヌーの日記 鸛(こうのとり) 壱

カヌーの日記 鸛(こうのとり) 壱

H19/10/13  紀ノ川 粉河~竹房

2007-10-15 10:18:00 | リバーカヤックでカヌー

 久々に川で基本練習をしたいとおもって紀ノ川で練習することとなった。やはり基本の部分は繰り返し身体に覚えさせたいものだが、ついどんどん急流にいきたくなる。しかし静水でできないことが流水でできるはずもなく、ただなんとなく降りてる場合が案外多い。まあ時々フォームチャックなんかもやってほしいものですが・・・
 まず午前中は基本練習でやはりフォワードストロークから。とにかく手で漕ぐのではなく腰で漕ぐ。ひじをにばしたら、ゆっくり漕いだりやっていく。実はこの段階で細かいことを注意するのはとてもしんどい。別にちょっとうまくいかなかってもなんとかくだれるし、癖の矯正になるので単調で面白くない。いってるこちらも同じことを何度も言うので気がひけてくるし、かなり集中しないとテンションが保てない。でもここでの小さなミスがほとんど沈したりする原因なんですね。

(なんと親切にヤマの真ん中が通り抜けられる!)
 昼からは下りながらの練習、エディーえお見つけてはストリ-ムイン、ドローストロークなども腰をうまく使う練習。流れもゆるやかなのでいろんな練習ができてます。
 しかし相変わらず紀ノ川は空が広い。この空の広さを見ているだけで楽しくなってくる。和泉と紀伊の山々に挟まれ独特に景色になっている。
 順調に下っている先に川幅いっぱいのヤナ。竹ではなく鉄のパイプでできている。この時期、あちこちにヤナが多くかなり担がなくてはいけない。ツーリングに行くときはちょっと調べておいたほうがいい。まあ和歌山の川は大概入っている。
 担ごうと思ったらおじさんが声をかけてくれる。「真ん中が通れるぞ」・・・なんとちょうどカヌーが通る幅でヤナが開いている。これはありがたい。こんな川はじめてだ!

(空から舞い降りてくるパラグライダー)
 ヤナを越えるとラジコン飛行機が飛んでいる。いいもんだなあ。
 そのうち空いっぱいにパラグライダーが見えてきた。ここ紀ノ川の竹房はパラグライダーでも有名なところ。もうしたから見上げていると圧巻。
 そのうち我々も最後の瀬に。やはりちゃんと漕いでる人と水面をたたいている人がいてるが、全員無事通過。とにかくパドルでしっかり水をつかみながら漕いでいきましょうね!

H19/10/3 櫛田川 波瀬~宮本 前編

2007-10-04 14:26:00 | リバーカヤックでカヌー

(奈良県と三重県の県境、国道166号線の高見山トンネル!)
 先週の海に続いて現在進行中の一筆書きカヌーの川編、それは紀伊半島横断だ。まず和歌山は紀ノ川、奈良県に入って奈良吉野川、そして高見川をつなげていくと高見山に至る。ここが伊勢湾と和歌浦湾の分水嶺。そしてここから櫛田川で伊勢湾に注ぎ込む。この紀伊半島横断はざっと200kmほどある。現在半分ぐらいきてるがまだまだだ。
 ようやく10月になってアユもアマゴも終わり源流のほうに漕いでいける。ちょっと水は少ないが先週の土日の雨で山からの湧き水はそれなりにあるはず。さあいってみようか!

(一見、人が落ちたみたいに見える)

(単に降りるところがないのでロープで降ろしている。川幅は凄く狭い)
 まず今回の主題はどこまで源流からくだるか?実際上にいくほど水が少なくとても漕げる水量ではない。また川に下りるところもなく、道路から川までかなりの段差になる。いろいろ悩んだ結果、蓮川との合流より約10km上、高見山トンネルより7km下の波瀬から出艇と決定。とはいうもののかなりの段差でカヤックはロープで降ろす。さあ、行くぞ!

(とにかく水がきれい!底の石がすべて見える。まあこの上は家もほとんどないしなあ)
 水のきれいさは圧巻、流石に源流近くになると凄くきれいだ。しかしすぐにそんなのんきなことを言ってられなくなる。
 予想以上に落差があり、曲がりくねってるので前がみえない。ちょっと油断するとピンしてしまい気が抜けない。


(曲がって曲がって曲がって・・・前が見えないので注意!)

これが本流?担ぐのイヤなので漕いで?滑って?下りました。でもこけたくない。

(時々、こうやって行く手を防ぐ倒木、もちろんポーテージ)
 なんと2時間漕いでやっと2.3km、車置いてるのは遥か12km先。いったいこの先どうなるんだろう?後半に続く・・・

H19/9/15 木津川 笠置~加茂

2007-09-17 14:07:00 | リバーカヤックでカヌー
 9/15、16はうちの会社のイベント部門、リバーアドベンチャークラブの木津川ツアーのインストラクターとして笠置にやってきた。
 私が始めてカヌーに乗ったのは琵琶湖、そして嵐山(保津川)。しかし何度もきてカヌーを覚えたのは木津川だ。はじめは今日のコースの笠置から加茂や木津まで、ちょっとなれてくると笠置トンネルの横の七曲りで何度も何度も練習した。いままで川で一番多くいったのが淀川と木津川、もう200回ぐらいかなあ?まあそんなわけで私にとってカヌーの故郷、天気もいいし楽しくイコー!

(朝の準備風景、ズラッと並んだ艇が壮観)
 この日は参加者が19人、ほとんどの人が始めてだ!とにかくはじめてのカヌーはドキドキ。こけたらどうしようとか怖いことばかり考えてします。確かにこけるのは怖いし、水の中は不安だけど、ある意味それがバーチャルやゲームとの違い。このリアルな感動は何年たっても忘れないし自然とのふれあいは自分の中で大きく残る。ちょっと参加者の人にも説明したのだけど、私も今はかなり経験したし木津川でも平気でいけるけどはじめはとにかく怖かった。笠置の橋の下の瀬をいくだけどどこからいくかウロウロ探して30分ぐらいかけたものだ。もちろん出艇した場所もよく覚えている。

 みんなが集まって陸上でパドリングの練習していざ川の上へ。そこでまた練習していよいよ最初の瀬に突入!・・・はじめの瀬はこわごわだった人も段々慣れて次からは自ら突っ込んでいく。まだ気温は高いし水の中も気持ちいい~。まわりは緑の山々と青い空。流れに身をゆだねて漂っているだけでもいいものです。
 楽しい時間はあっという間に終わり7km下の加茂がゴール。ここからまだ木津、山城と下っていけるけど今日はここまで。加茂にしても木津にしてもからすぐ近くに電車の駅もあるのでとっても便利。ファルトやダッキーでもいけますよ。ちなみに16日は25人の参加、これでまた44人のカヌーファンが増えたかなあ?ご一緒した皆さん、もしこのブログを見られたら、楽しいひと時を共有できありがとうございました!

H19/7/10 奈良吉野川なぜに上市!

2007-07-12 14:45:59 | リバーカヤックでカヌー

(たってる横の魚道もちょっと通れない。ウン、安全第一)
 さて高見川と奈良吉野川が合流してしばらくいくとまったく流れがなくなってくる。それもそのはず巨大な堰堤。あんなところにあるとは思わなかった。もちろん安全第一の我々はまずスカウティング。左が大きな段差で真ん中が魚道、右側が岩場。エスケープは右側、これがまた担ぐのがしんどい。でも人工物は危険ですよ!

 堰堤を越えていくとまたまた前方の橋に怪しげなテトラ。うーん、怪しい。再びカヤックから降りてスカウティング。

 ううっ見てよかった、こんなんよういかん。幅40cnぐらいでした。この奈良吉野川と合流してからは瀬は少なく、担ぐところが多い。耐久カヌーにお勧めかな?
 その先は川幅も狭くなってるところに鮎師がチラホラ。担ぎました。まずざっと200mぐらい。私のシューズは底が薄いので足が痛い。Aさんは笑いながら足裏のツボを刺激していいですよと冷たいお言葉。そしてそこを越すと再び鮎師。また300-400mほど担ぎました。
 ここで大チョンボ。実は2回目かついでたところがゴールの菜摘。また私も橋の色を覚え間違いしてたので勘違い。ただ足の裏の痛みに耐えてその先へ!

 宮滝の瀬を越えてなんかみたことあるなあと思いながらひたすら進む。この辺は川も深く5mぐらい下が見えてとても綺麗。つい心も癒されさらなる下流を目指す。そうこうするうちに下の放水口。かなり大量の水が放出され、またその水が冷たい。でもここも前に通ったことあるんですね。人間の思い込みって本当に怖いなあ。

(放水口で遊ぶ、でもかなり浅い)
 そして川沿いの道路が広がりコンビニが見えてくる。あっ上市だ!思わずめげる二人。ビチョビチョでタクシーを呼ぶのを躊躇してる私にAさんの力強い言葉、じゃあ歩きましょう!そこでテコテコ169号線を歩く二人。そのうちいまさらの雨。途中で見た奈良交通のバス停は無常にもまだ40分ほど待ち。結局1時間20分ほどかかってバイクのところへ。
 車を取りに行って上市まで降りてきたらかなりの大雨。カヤックを積んでもう18:30。ああ、しんどいツアーだった。Aさん本当にゴメンナサイ。しかしこれで高見山(分水嶺)が見えてきた。よーし、今年中には伊勢までいくぞ~

H18/7/10 高見川 出逢橋~窪垣内

2007-07-11 14:40:02 | リバーカヤックでカヌー


(高見川沿いのニホンオオカミの像、その雄姿をみることはもはやない)
 
 しょっぱなからニホンオオカミの像の写真、今回は吉野川の支流、高見川だ。
 この日、Aさんと二人でどこか川に行こうという相談。なんかこの人といくとただではすまない予感をはらみつつ前日はAさん宅でお泊り。今回は水の出たところに行こうという事で機動性を重視して車1台での予定。回送は後ろに積んだリード80。
 さて前日、S相談役にも電話して水量のチェック。一応候補は吉野川(大滝ダムの下)、丹生川、玉川峡、高見川、有田川etc。まあ9日の夜中に降りそうなので吉野川有力ということで当日の朝。朝からかなりの土砂降り。車で吉野川に向かいながらもいろいろ悩む。実は私的には高見川をいって紀伊半島横断(紀ノ川~高見川~徒歩高見山~櫛田川)を進めたい。しかしこの鮎釣りの時期は釣り師が多くてちょっといけない。さらに高見川は上流にダムがなくすぐ水が出て引いていく。この土砂降りは天の助けか?降水確率は70%、しかも雷注意報まででてる。気圧はなんと984hpa。これはいける。いけるなら高見川にいきたいという事で急遽コース変更。

(スタート地点の出逢橋、いい雰囲気だなあ)

 まず回送用のリードを宮滝の上流の菜摘に置く。ちなみにここから打田までは全部漕いでる。この時既に土砂降りから一転して晴れ。でもここまで来たから水が増えてるのを期待していってみることに。  とここでハプニング!なんとAさんの頭の周りをキイロスズメバチが飛び回る。あわてて逃げるAさん(そらそうだ)。するとなにを考えたのか車の中に入り私のライフジャケットにもぐりこんだ。イ、イヤヤ!スズメバチと一緒には車に乗りたくない。離れたところからパドルでつついてやっと車外へ。ううっ先が思いやられる。

(狭い川で岩が多い。なんといっても水がきれい)
まあとにもかくにも車で高見川沿いを上っていくと川沿いにニホンオオカミの像。みてかなり感激しました。そしてそのすぐ先がスタートの出逢橋。水がきれいだなあ。
 その頃にはすっかり日が照って快晴、こんなはずではなかったけどこれはこれでいいかも!
とにかく平日で鮎師の人もすくないし、ここはマナー重視で担ぎながら行こうと決めていざ出発。
 出てすぐ2人の鮎師、一人目は後ろを担ぎ、二人目は竿あげてくれたので急いで通る。とはいうものの流石は雨の予報の平日。あまりいてない。
 川は岩が多く小さなドロップが多い。今回は距離も長いのであまり遊ばずにサクサク進む。ところどころちょっと遊んだりして楽しいダウンリバー。なんかカヌー初めて下っていた頃を思い出す。実はこの日のコースはほとんど覚えてない。誰も沈もなくレスキューもなく一気にくだるとあまり個々の印象がなく水がきれいだなあといった感じ。

 しかし油断禁物、ここでアクシデントが待っていた!
 何人かの鮎師を担いでかわした我々は段々雑になりスカートをちゃんとはめていない。その時は担いだすぐ下の瀬に、足場が悪いのでスカートしないままAさんが先に突入。左が岩の上を波が被っていただけで右で軽くまかれる。しかもパドルが岩に挟まってしまう。水ははいってくるわ、艇は沈むわであえなく沈脱。ハハッ何年ぶりですか?と笑うまもなく私も右のホールへ。スカートをしてなかった私の艇は段々水没していく。ホールを出て沈む前に水を抜こうとしたら小さなエディーにAさんが入って私は入れない。ここで流されたら笑いものと必死で左の岩にしがみつく。艇にロープをかけイモリになった気分で岩を這い上がる私。なんとか二人とも水を抜いて大笑い。いやっ油断大敵です。装備はちゃんと使いましょう!

(高見川と吉野川の合流点、まだ平和だった)
 そうこうするうちに普段の高見川のゴールを越えゆるやかな流れになる。しばらくいくと左手に吉野川。そして後半は悲惨なツアーになっていく・・・ 後半へ続く