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TDD山岳会山行の記録

2013春山報告3

2013-05-09 00:13:22 | 日記・エッセイ・コラム

ビバーク地点は比較的広く吹き溜まりのところに穴を掘ることにした。深く掘りたかったが深雪の下の雪が氷ており1m程度の穴にしかならなかった。(スコップも軽量化のため小さく弱いもの)ザック・ザイルを下に引き3人でツエルトをかぶり長い夜を迎えた。夜積雪がありツエルトがつぶれそうになり雪かきを実施。翌4月30日は朝になっても雪がやまずこの時点で救助要請をかける。天候は回復せず視界がないため県警ヘリが飛べず、また下から登ってこれるルートでもないため、もう一晩ビバークとなる。携帯電話もつながり、県警からの連絡もあり「緊迫した状態」にはならずみな落ち着いていたように思う。ツエルトを張直し紅茶や、パン・チョコレートなどの行動食でをとりまたアルミシートなどを利用し保温に努めたが、それでも寒い。朝が待ち遠しく眠れない夜をまた迎えた。翌朝は快晴で風も止んでいる。朝5時に県警から電話があり6時ごろへりが向かうとの連絡があり、準備をする。6時前ヘリがら電話があり「ヘルメットとハーネスを装着、その他の装備は飛散しないようバックにパッキング(ピッケル・アイゼンも・・)その場に残置する。」とのこと。【チョッとショック】ヘリが頭上に来たが、すぐひき消していった?ヘリから再度電話があり、上空は思った以上に風が強く燃料を減らすためしばらく待つように連絡あった。15分ぐらいで戻ってきて、救助隊員がホイスト(ロープによる吊り上げ機能)により降りてきて吊り上げの順番と吊り上げる準備をし、状況写真を撮った後、一人ずつ吊り上げ上高地帝国ホテル裏にあるヘリポートまで運び、最後の一人は松本空港まで空輸となった。KとWは上高地から車で松本空港まで行き、Mと合流、松本市内の病院へ送ってもらった。Kは吐き気があったため、診断を受け「脱水症状と空腹による胃腸障害」と診断され点滴・胃腸薬を調剤された。K点滴中に、MとWで、タクシーで沢渡へ戻り車をとりに戻った。その後3名で松本警察署にて説明をして、名古屋へ戻ってきた。今回、「天候によるルート状況及び技術と体力を考慮しての的確な判断を誤った事により、各関係者に迷惑をかけてしまった。」ことについて深く反省する必要があります。以上

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