4月29日快晴!岳沢小屋の朝食を済ませ出発の準備をし6:30南稜に向け出発した。トレースがついており先行は2パーティと思われる。トレースをたどり高度を上げていくが、ピッケル・アイゼンを使用しバランスを取りながらの登攀となる。ルンゼ内の氷が非常に硬く、アイゼンをけりこんで登るが、ピッケルとアイゼンで身体を支えるため非常に疲れる。場所によっては、アイゼンが蹴りこんでも跳ね返される状態でピッケルでステップを切り少しづつ高度を稼ぐ登攀を強いられる。後ろから来た年配のソロの方はダブルアックスを駆使し非常に速いスピードで私たちを、追い抜いて行った。「僕らのスタイルは古くて遅すぎる」のを感じた。すべったたら下まで行きそうなためザイルをだしコンテで登る。それでも何とかルンゼから南稜に取りつく。雪稜を登り、10:30トリコニー直下到着。ここで、先ほど私たちを追い抜いたソロの方が「この先のナイフリッジがいやらしく引き返す。」とのこと。そのさきのチムニーで一苦労・・一度落ちてお尻をしこたまうつ。(イタイ・・泣き)第一トリコニーを終わったナイフリッジでさらに1パーティが引き返す状態に遭遇。Mさんはナイフリッジに挑戦中・・・苦労してわたってしまった。(ここはトレースもなく、つまりこの先はノートレースと言う事。ここで考えるべきであった。)その後は、雪稜・雪壁をラッセルし、またアイゼンピッケルに雪が付着し(団子状態)非常に遅いペースとなり第3トリコニーを抜けた時点で17:00となっていた。体力的にも限界状態でこの後、3-4時間かけて稜線に出ても暗くなり危険度が増すと判断、ビバークとする。
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