Ali'i Drive Breeze

The Big Island
ハワイ島で体験した思い出を写真とともに綴る旅日記

探検気分でカウマナ・ケイブ<Kaumana Cave>

2010年03月09日 | ヒロ地区


ボイリング・ポットから、一旦ワイアヌアヌア大通りを引き返し、
カウマナ・ドライブ<Kaumana Dr.>、200号線へ。

この道の先は、あのサドル・ロード。
民家も建っていますが、
走り続けていると、どんどん山の中へ入っていくのが分かります。

「ほんとうに、この道で間違いないのだろうか?」
と、地図上の印象と実際に走行している印象のギャップに戸惑いつつも、
ハンドルを握り続けること数分。
カーブを曲がると、
「あった!」
目的の看板を発見。



2010年1月1日、10時15分。
カウマナ・ケイブ<Kaumana cave>に到着。
多くの観光客が訪れるサーストンとは違って、
ひっそりとしたラバ・チューブです。

駐車場は、道路を挟んだ向かい側の広場。
車を停め、ジャンパーと帽子、手袋と懐中電灯を持って、いざ洞窟へ!

人ひとりが通れるほどの幅しかないコンクリートの階段を下りると、
右と左にそれぞれ洞窟がありました。
まずは、左手の小さな洞窟を覗いてみることに。



入り口付近は苔生していますが、
一歩中に入ると、足元はレンガ色の岩盤がいくつにも割れ、鋭角的に尖っています。
天井は、溶岩の熱で焼かれたのか、黒く煤けていて、懐中電灯の灯りを当てると銀色に光って見えます。



静まり返った洞窟の中で、天井から染み出た水滴の音が、
雨音のように響いています。



残念ながら、奥まで入って行くことは無理そうなので、入り口付近で念入りに写真を撮っていると、
「こっちのほうが、行けそうだよ。」と、妻の声が聞こえてきました。

 (拡大できます)

そこで、今度は階段の右側の洞窟へ行ってみることに。
すると、妻はぼくを差し置いて、さっさと奥へ入っていきます。



普段は臆病にも程があるというほどの怖がりなのに、
なぜか、勇猛果敢に奥へ奥へとひとり突き進んでいきます。

どうやら、
ハワイ島を訪れた時にだけ作動するアクティブ・モードのスイッチが入ってしまったようです。
「もともと、ここに来たかったのはぼくのほうなんだから、
 先に入って行かないでよ・・・。

これ以上、妻に遅れをとるわけにはいきません。
懐中電灯とカメラを持って、いそいで洞窟の中へ。


拡大できます)

こちらの洞窟は天井も高く、かなり奥まで入っていけそうです。
上からは、岩盤を抜けた無数の植物の根が、簾のように垂れ下がっています。

 
 拡大できます。Selected for Google Earth)

そして、足元には、

拡大できます)

流れた溶岩が冷え固まってできた自然の造形が!!
まさに、ラバ・チューブ。感動です。


 (拡大できます)

ただ、残念なことは、その表面に無数の名前が刻まれていること。
記された年代が太平洋戦争以前であったりするので、新しいものではないようです。
地元の若者たちが、冒険気分でやって来て、記していったのでしょうか・・・?
(似顔絵もありました。)
近年の観光客が記したものは無いと思いますが・・・。

落書きは残念だけれど、
洞窟内の雰囲気は、一種独特。
かつて、この空洞全体がドロドロの溶岩に満たされていたと想像すると、
感慨も一入です。

気がつけば、妻の持つ懐中電灯の灯りが、奥のほうでチラチラと動いています。
「いったいどこまで行くつもりなんだ?」と、心配になりつつ、ぼくもさらに奥へ。

10メートル以上進むと、もうそこは別世界。
気温が一気に下がり、空気が冷たく感じられます。
吐く息も白く、冷凍庫の中にいるみたいです。
灯りを向けると、
足元の赤茶色の岩は、表面が濡れているためチョコレートのように見え、
壁を見れば、硫黄のせいか所々黄色くなっていて
なんとも不思議な空間が広がっています。
灯りを消せば、まったくの暗闇。何も見えません。
聞こえてくるのは、水滴の音と鈴虫のような「リ~ン」と鳴く虫の音。


そんな、ひっそりとした洞窟の中を歩いて、ようやく妻のそばへ。
「大丈夫?」
ぼくの心配を他所に、妻は「平気、平気。」と、あっけらかん。
「このトンネル、どこまで続いてるの?」
「さぁ、そこまではぼくも知らないよ。」
さすがに、軽装備では太刀打ちできそうもない暗闇に覆われています。
妻も、これ以上奥に行くのは無理だと感じていたようで、
引き返すことに。

 (拡大できます)




考えようによっては、溶岩という巨大なエネルギーが流れた洞窟なのだから、
ここも、パワー・スポットかも?
などと思いつつ、入り口付近に戻ってきたところで、記念写真を一枚。
妻もぼくも、思っていた以上に感動できた場所でした。


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