2019年6月7日~8日のこと
昨年から、
「ねぇ、ハワイ島に行きたくないの?」と、
折につけ発せられる妻の催促に、
「まぁねぇ・・・。そうだねぇ・・・。そりゃあ、行きたいことは、行きたいけどねぇ・・・。」と、
何年経っても相変わらず煮え切らない返事しか出来なかった夫のぼく。
元号改変を挟んだ歴史的なGW10連休でさえ、何ら予定もないまま過ごした1ヶ月後のこと。
妻が、「8月末から夏休み取るから、行かない?」と、6月になって具体的なスケジュールを口にしてきた。
「えっ??8月末なの!?」
「そう!ほら、コンドミニアムだって、どんどん予約が埋まっていってるし、
航空券も予約しないとどんどん高くなっちゃうよ!」
と、追い立て、急き立てるようにPC画面を指し示す。
妻の中では、日程がすでに決定しているようだ。
画面上には、Booking.comのページが!JALの国際線の予約ページが開けてある!
「キャンセル料は無料って書いてあるし、とりあえず押さえるだけ押さえとこうよ。」と、促す妻。
仕事から帰ってきて、シャワーを浴び、やっと一息つけるはずだったぼくに、容赦のない畳み掛け!
仕方なくPCの前に座り、検索開始。
9年前までは、宿泊先の予約はSunQuestという会社に申し込んでいたのだが、
どうやらハワイ島のオフィスは閉鎖してしまったようだ。
そんなことにも時の移り変わりを感じつつ、
時代の流れから言って、
(やはりTrivago、Booking.comといった価格比較サイトで検索して予約するのが、正解なのだろう。)
などと思いながら、ホテルではなくコンドミニアムを検索していると、SeaVillageの扱いが!
「お!Sea Villageがあるよ。」
2006年、2010年と過去2回滞在したコンドミニアムだ。
やはり初めて泊まるところよりは、宿泊経験があり、土地勘のあるコンドのほうが安心できる。
アップされている室内の写真を見る限り、センスも良さそうだ。
「いいじゃん、いいじゃん。ここにしようよ!」
提示されている1泊当たりの料金も予算内の価格だし、妻もすぐに同意。
とりあえず仮押さえでもしようとクリックしかけたとき・・・
「ん?なんだ??」
コンドミニアムなのに、なぜか『この部屋は朝食付き』の文字が!
「えええっ?どういうことだ?毎朝、食事を作りに誰かが来るのか?」
「まさか、そんなことないわよ。運んでくるんでしょ?」
「誰が?どこから?何時に?そんなの聞いたことがないよ。」
コンドミニアム滞在中は、自分たちのペースで過ごしたいと思っているため、
朝食付きは逆に有難迷惑というか・・・、本当にそんなサービスがあるのか、
知っているだけに疑問が頭に浮かんでくる。
どこかに『朝食付き』についての詳しい情報がないかと、ブッキングする前にさらにページ内をクリックしていると、
なぜか、Booking.comからTrivagoに移動し、気が付けばExpedia、Tripadvisorのウィンドウまで開いている始末。
なんだか怪しいなぁと、不安に感じつつ、
時刻も午前0時を過ぎ、日付も変わったその時、
『この部屋は、Kona Coast Vacationsが扱っています。』の英文を発見!!
「あっ!それじゃ、直接ここに申し込んだ方が得なんじゃない?」と、思い立ちさっそくHPを検索。
すると・・・、
確かに同じ部屋の扱いがあった!もちろん、朝食付の表示などは無い。
そのことに安堵し、
しかも、『今すぐなら、この価格でブッキングできます。』と提示されている料金が、価格比較サイトよりもさらに安い。
*そのページの下方には、小さな文字で『〇〇〇〇、〇〇〇〇、〇〇〇などの価格比較サイトを通すと15%程度高くなります』の文章が。
「いいね。ここで予約しちゃおう。」
ラッキーとばかりに、軽く仮予約のつもりで到着日と出発日など必要な項目に入力し、
Bookボタンをクリックしたのが運のつき!!
ここから、英文メールが次々とスマホに届きはじめた。
「しまった!なんかやらかした気がする。」
急に心臓が早鐘のように打ち始めた。
「なんど?どういうことだ?」と、焦る気持ちを静めながら、英文メールに目を通す。
まずは、タイトル[Vacation Rental Quote]のメール。添付ファイルはCustom Quote。
直後に、タイトル[Rental Agreement* ACTION REQUIRED]のメールが!
英文内のClick hereをタップすると、
48時間有効の電子ファイルとして、賃貸契約書が表示された。
期限内に、その内容に同意し、サインをして欲しいとのこと。
契約書のページ数は、A4サイズでびっしり16枚分。
そのうちイニシャル記入が4か所、署名が2か所ある。
「おいおい。この量はなんだよ!」
SunQuestの時に比べ、交わす文書が格段に増えている。
今の時点ですべてを把握することはとうてい無理なので、
この件に関しては翌日へと先延ばしした。
だが、つづいて[Reservation Confirmation]で、
料金の明細と、キャンセルするなら24時間以内にというメールが届く。
しかし、この時点で、Kona Coast VacationsのHP上から、
クレジットカードで全額の支払いをすでに終えてしまっていたようだ。
直後に、[Final Paymant Reminder]のメールが!
この日は、ただ日程だけを決めて仮予約で見積もりするつもりだったのに、
あっさりとコンドミニアムをブッキング。確定してしまった。
時刻は、間もなく午前2時になろうとしていた。
妻は1時間前に寝室へと消えていた。
ぼくはと言えば、英文メールとの格闘で頭の中はすっかり酸欠状態。
ノックアウト寸前で、これ以上戦うのは無理と判断し、自らタオルを投げ入れることに。
明日改めて契約書を確認することにして、この夜は終了。
続けざまに送られてきたメールに煽られるようにコンドミニアムをブッキングしてしまい、
若干、不安な気持ちも拭えないまま就寝した。
翌朝目覚めると、さらに
[CC Payment Has Been Processed for Your Reservation]のメールが届いていた。
昨夜から都合5通のメールが送られてきたわけだ。
幸いこの日は休みだったので、頭をスッキリさせたところで、改めてメールや添付ファイルと向き合うことに。
すべてGoogleの翻訳アプリを使って日本語に訳して読んでみると、
Kona Coast Vacationsが、信頼できる会社だということが分かったし、
メールが矢継ぎ早だったのは、出発日まで90日を切っていたからだということも理解できた。
半年前での予約なら、以前のように、もう少し余裕を持って慌てずに手続きを進められたのだろうが、
今回は一気に予約確定までしてしまった。
16ページ分の賃貸契約書にもしっかり目を通した後、
スマホの画面上でイニシャル4か所、署名2か所を、人差し指でサインして送信した。
すると、数時間後に[Signature Confirmation]メールが届き、
署名して送信した契約書が、電子ファイルからPDFファイルへ変換され添付されていた。
これで、コンドミニアムの予約は、全てスマホを使って24時間以内で完了した。
あとは、出発2週間前になれば、
ドアの鍵のロックナンバーやWiFi接続のパスワードなどの情報を伝えてくれるそうだ。
*実際に、チェックイン日の2週間前にメールが届き、上記の情報を受け取ったのだが、
同時にKona Coast Vacationsのアプリをダウンロードするよう案内があった。
Playストアからアプリをダウンロードして、指示通りパスワードにチェックイン日を入力してログインすると、
滞在中に必要な情報やアクティビティの情報など、すべて確認きるようになっていてとても便利だった。
9年前は、まだ携帯電話だったため、PCメールでやり取りしたファイルをプリントアウトして持参していたが、
今回の旅行ではスマホ1台で全てまかなえ、ことごとく役立った。
その事もまた、時の流れを感じさせる出来事だった。
こうして、コンドミニアムを予約した以上、8月末の出発に向けて準備を進めなければならなくなった。
「コナの前に、ヒロのホテルにも泊まるでしょ?その予約もしなきゃ!
あと飛行機の往復のチケットと、なんだっけ・・・アレ、アレもしなきゃいけないんでしょ?」と、妻。
「アレ?」
「そう、エス・・・とか言うの。」
「ESTAのこと?」
「そう、それ!」
(「エスタ」くらい言いきってくれよ。)と、内心のつぶやきを飲み込みつつ、
ハワイ島旅行の準備を始めた。
Mahalo!
#ハワイ島旅行 #コンドミニアム予約