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木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

籾殻を頂戴しに

2022年10月20日 05時13分48秒 | 耕作放棄地

10月も中旬以降となれば、「籾すり工場」がフル回転となる。収穫作業には各種の工程があって、様々な機械が使用されているが、この籾すり機を保有する農家は少ないであろう。通常は専門業者に依頼して、「籾すり」を処理してもらう。ご存じだと思うが、収穫した籾から外皮を取り除く工程だ。取り除かれたものが、いわゆる「玄米」である。農園の近くにも専従の工場があって、近隣農家は概ねこの工場に運び込んで籾すりを行ってもらう。我々はそのおこぼれに与る次第、いわばハイエナみたいなものかな。自虐説はともかくとして、処理作業の結果生まれてくる「籾殻」は重宝している。

籾殻を「土壌改良資材」として活用するのが我々の流儀。籾殻を耕耘時に土中にすき込み、年月を待って溶け込ませていくのだ。目的は主に①土中に有機質を確保する、②土中に隙間を作って空気の滞留を、③土の状態をサラサラに・・・・・といったところだろうか。出来れば籾殻を焼いて「燻炭」としたほうがベターなんだが。何時もの手抜き作業かな。

現場集合で例の「百姓候補生」氏と共同作業をする予定だったが、まだご登場では無いようだ。ひょっとしたら先に農園の方に回っているのかも知れない。最悪の場合、後で収納してもらうとして、自己分を袋詰めする。45リットルのビニール袋で10枚分頂戴する予定。現場には先客があり、眺めると堺ナンバーの軽トラが。遠路はるばるとお越しのようだ。恐らくだが家庭農園などで奮闘しておられるのだろう。それにしても、農村の小さな工場が遠方まで知れ渡っているとは。

きっちりと締めたと思えるビニール袋だが、隙があったのか車の中には籾殻だらけ、何時ものことだが後の掃除が大変だ。軽トラが便利なんだが、生憎と数台保有する資力には恵まれていないようだ。農園へと戻っても、車から野小屋周辺まで運ぶのが大変、体力の衰えは急激なようで、途中で休憩しながら搬送した。例の「百姓候補生」氏はタマネギ用の畝作り中、連絡調整が十分では無かったようですな。

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村の秋祭り

2022年10月18日 05時27分56秒 | 余話

当地の秋祭りは10月の第三土日である。こういった決め方は太陽暦の採用以来かと思われるので、日時は明治期からでは・・・・・と思っている。祭りの主役は「建水分神社」で、地域を流れる「水越川」の水神でもあられる。形態としては、流域の各集落毎に保存する地車を練り回し、神社へ奉納するといったスタイルだ。老若男女に引かれた地車を、大きな音声で歌声をあげながら集落界隈を練り回し、最終的には宮入して神様の前で演舞を行い奉納するのだ。但し、特徴的とでもいうのか、神社が高台にあって地車が上れない。従って、神様の方が神輿に乗って神社を出られ、村の広場に鎮座して其処で奉納を受けるといった出張形式を取る。

お天気に恵まれ、スッキリとした青空が広がった。朝早くから歌声が鳴り響く。各地車には歌の達者な若者が3~4名陣取り、交代しながら引っ切りなしに歌い続ける。曲目は数え歌や演歌が多いようだ。地車毎の歌合戦といった趣もあってか、対抗意識もあるようだ。そうこうするうちに御神輿のご登場、アレッと思ったのは。御神輿がトラックに鎮座されていること。氏子集団に担がれて・・・・・と思っていたのだが、少子高齢化の影響か担ぐ若者が足りなかったのかも知れない。一番先に村の広場へと乗り込んでいかれた。

御神輿が鎮座されると、後は地車の宮入である。集落毎に順番が決まっているのか、調整しながら地車が寄ってくる。広場への参道が狭く、1台分の進入がやっとこさ、用心しながらの宮入だ。広場に到達した地車は鎮座される御神輿(神様)に一礼して、集落特有の演舞を行なって神様への奉納、その後所定の位置に待機して次の地車に順番を譲る。

時間の都合も合って、最後まで鑑賞する事は出来なかったが、神主さんもおいでだったのでセレモニーもあったのだろう。露店も多数出ており、村にとっては華やかで賑やかなイベントでもあるようだ。昔は、若い男女の唯一の出会いの場であったとか何とか。その傾向は今も.続いているのか、やはり秋祭りは若い男女が中心のようだ。良き風習かな。

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ハクサイの受難

2022年10月17日 05時40分23秒 | 耕作放棄地

「ハクサイ」が苦しんでいる。害虫たちの集中攻撃を受けてるようなのだ。元々がアブラナ科に属する野菜達は、虫の攻撃を受けやすかった。害虫たちの好みとマッチしてるのかも知れないが、常に食害されていたのだ。それが今年はとりわけ激しいようで、ハクサイの葉は穴ぼこだらけ。同じアブラナ科に属するとはいえ、「キャベツ」が余り攻撃されていないのと対照的なのだ。今年はハクサイを好きすぎる害虫が異常発生しているのかも知れない。無論、先輩方はこうした事例を想定済みのようで、害虫除けのネットを張り込んでおられる。聞いてみればそれでも害虫被害は発生しているようで、無傷ではいかないようだ。子狸も防虫ネットは常備してるのだが、面倒くさい、という無精な気持ちが先に立ってしまう。セッティングに手間が掛かるのと、ネットがあると水やりや草抜きに邪魔になってくるのだ。

長老のハクサイ畑を覗いてみる。青いネットが張られた場所が、彼のハクサイ畑。覗き込んでも余り穴ぼこは見られ無い。やはりネットが一定の効能を果たしているようだ。とりあえず食害を防止しなければ・・・・・・ということで、手っ取り早い農薬の使用へ。農薬は基本的に使わないようにしてるのだが、アブラナ科の野菜だけは無しでは済まないようで、例年お世話になっている。無論、使用には細心の注意を払っており、発芽しばらくの間のみとしている。収穫までの時間差で農薬成分の消滅を図っているのだ。農薬もスミチオンかマラソンの使用で1000倍~2000倍に希釈している。

同じアブラナ科でも「ハクサイ」と「キャベツ」は必需品でもあるだろう。千切りに代表されるキャベツの役割、鍋物には欠かせぬハクサイ、冬場は特に必要とされるだろう。子狸宅では、キャベツのロール巻きならぬハクサイのロール巻きが登場する。ハクサイを使用した方が作りやすく、食べやすいのだそうな。味覚関係には疎い子狸には解らぬ世界なんだが。まあ、例の流行り病の後遺症としておきましょうか。

長老と共に大御所のハクサイ畑も見えている。彼もネット栽培のようで、防虫ネットの姿がチラホラ。今は植え替えの準備で忙しそうで、何でもネット栽培していたが害虫被害が酷く、ハクサイを植え替えてるそうな。防虫ネットを張っていても被害の発生は防止しかねるようだ。好ましくは無いが、農薬のご登場に頼るしか無いのかも。

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秋ナスの終焉

2022年10月16日 05時17分51秒 | 耕作放棄地

「ナス」は夏場の野菜である。従って収穫期は7月頃だ。ただこの野菜の優れた部分は、「一粒で二度美味しい」というコマーシャルそのものであることだ。つまり、「夏ナス」と「秋ナス」との二度収穫が可能なのだ。7月頃夏ナスを収穫し、再び手入れしてしばらく放置すると、9月頃に再度秋ナスが実ってくれる。非常に有り難い野菜である。だが物事に永遠不滅のものは無いようで、秋ナスも終焉を迎えたようだ。ナスの実が付いてはいるが、ガチガチに固くて賞味は不能。撤去するしか無いだろう。季節は10月も中旬、流石にシーズンは終わったのだろう。

ということで撤収作業にはいった。ナスは一列縦隊で植え込んでいる。順番に抜き取って空地に積み上げ、乾燥を待って焼却する予定だ。根はしっかりと張っているが、そう深くは無い。2~3回スコップを差し込むと、割と簡単に抜けてくれる。根の働きに寄るのか、土はサラサラで扱いやすい状態だ。短時間で作業は完了、空地にはナスの茎が積み上がった。

まだそこそこの実が付いているが、水分が少なくガチガチなのは上述のとおり、流石に賞味は無理だろう。そのまま乾燥・焼却の対象に。見た感じでは立派なナスなんだが、ナスは見かけに寄らぬもの。来年のご登場を待つことにしようと思う。秋ナスの跡地はソラマメの移植地にする予定だ。ソラマメは先述したように、23粒蒔いて苗作りを始めている。同様に一列縦隊で植え込む予定だ。ナスに使用した竹の支柱をそのまま補助資材として活用しようと考えている。ソラマメは茎丈が高く、風等により倒伏しやすい。突っ張り棒が必要なのだ。

村の秋祭りが始まったようで、歌い手の活動が大きく流れてくる。農園のすぐそばに「村の広場」があり、神様が神輿に乗って広場へとお移りになられる。神社が高台にあるので地車の奉納を受けられないのだ。従ってか、広場の周囲を多くの地車が回っているようで、歌い手の対抗合戦のような趣。米の収穫も無事に終わって、感謝と喜びの気持ちで高まっているのだろう。秋ナスにけりを着けたら、子狸も秋祭りの取材に向かう予定だ。普段は高齢者ばかりの村だが、流石に祭りのシーズン、何処からともなく若い衆が湧き出してくる。

 

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頭とお尻の勘違い

2022年10月15日 17時31分52秒 | 耕作放棄地

12日付け記事でソラマメの栽培をご紹介しましたが、勘違いが発生していたようです。ソラマメの部位ですが、黒い筋つまりお歯黒と呼ばれる部分ですが、「頭」と称して紹介していました。正式にはこちらの方が「お尻」であるようです。長年、頭とお尻を勘違いして表現してきたようです。お詫びして訂正させて頂きます。

 

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