幼少期の甘酸っぱい思い出に、「秘密基地作り」が該当しないだろうか。腕白な子も神経質な子も、自分だけが使える秘密の基地を持ちたい、作りたい或いは手に入れたい・・・・そんな思いに悩まされ続けられたのでは。かく言う子狸も同類で、近隣の空き地等にそれらしき構築物を作り続けたものである。現在の目線でみると、掘っ立て小屋にも該当しない粗末な代物だろうが。
幼少期の熱き想いは今も引きずっているとみえ、農園にも秘密基地があれば・・・・との妄想に駆られることも。秘密基地とまでは行かずとも、一寸隠れる場所が確保出来れば猛暑もしのげるだろう。農園は大阪湾からの西風が強いとは言え、常時吹きまくる訳では無い。熱暑地獄とも為りかねない時間帯が多いのだ。
幸いにして野小屋(収納場所であり隠れる術は無い)横の雑木の下側が良さそうだ。此処を隠れ場としよう、そう決心して「隠れ場」作りに勤しむことに。幼少期と異なり体力も時間も無い。たいした工作は出来ない。其処で最少限度、座り込み出来る場所を・・・・・・と割り切った。要は熱暑を避け涼風で涼めればよろしいのだ。いわば熱中症対策の逃げ場とも言えるかも。
毎日持参するリュックや水筒或いはカメラ等が置けて座りこみ出来れば。其処で農作業用のコンテナと苗ボックスとを並べてそれらしき形態にした。何とも粗末な構成だが、子狸にとっては大切な隠れ場でありシェルターなのだ。高齢者は暑さの感覚が鈍って自覚しにくいとか何とか。農作業で疲れたら、自動的に隠れ場へと習慣づければ或いは非常事態は避けれるかも・・・・・・ですね。
仲間達が立ち寄っても談笑出来るように、入浴用イスは数個準備した。いわば粗末ながら「大人の秘密基地」が出来上がったのだ。他人様の評価は無視しておけば良い。肝心なのは自己満足、一人悦に浸れれば良いのだ。