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木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

水の補給は

2024年06月19日 05時10分05秒 | 耕作放棄地

農作業にとって水は必要不可欠な資源である。太古の昔から、どうやって確保するかが至難の技であった。時には血の気を見ることもあり、集落どうしの争いごとに発展することもままあったようだ。一例を挙げると、当地と大和とはお隣さんだ。高圧線も通っているのだがその全てが河内側を走っている。聞くところでは金剛・葛城の水争いに敗れ、力関係で押しつけられたとか何とか。真偽の程は定かでは無いが、あり得ない話でも無いだろう。

そんな大ごとな話はさておいて、通例は水路を開削し長い用水路を構築して水を確保するのが大半だろう。我々の農地群も用水路の恩恵に預かり、用水路から分岐させて畑へと水を導いている。事情により流れてこない日もあるが、先ずは間に合っている。問題は用水という特徴から水路近くにしか導入できないことだ。従って用水路から離れた区域では水タンクの設置が必需品となってくる。

子狸の用水事例を画像でご紹介するので、状況をご理解いただければ有り難いかと。まずは畑の横を走っている用水路をせき止め、脇道へと導いて受枡にプールし地下に通したパイプで溜め池へと通して貯水池とする。此処までは自然流水だ。貯留水を程よく散布するのが原則だが、距離があるとくたびれはてる。従って、畑の中央部付近に水タンクを設置して、天水の貯留やポンプでの送水を行い、中継の貯水池としている。

水タンクは立地条件が良いのか、他の仲間達も利用するので3~4日しか持たないが,活躍するのは良いことだ。かくして天水と用水路の水とで必要量を賄っている。梅雨時は必要以上に雨が降ってくれるので、常時満タン状態だ。それ以外は頻繁なポンプのお出ましとなってくる。それにしても用水の有り難いこと、先人達の智慧と汗の結晶でもある。維持管理してくれている水利組合への参画と尽力とが必要不可欠であろう。