京都の闇に魅せられて(新館)

京都妖怪探訪(277):相国寺の宗旦稲荷





 こんにちは。
 今回は、京都市内の禅寺のひとつ、相国寺に伝わる化け狐の伝説にまつわるスポットを紹介します。
 昔、相国寺には、茶人・千宗旦(せんのそうたん、1578~1658年、千利休から千家3代目で千家茶道の基礎を固めたとされる人物)に化けて茶席に現れ、多くの人々に慕われた「宗旦狐(そうたんぎつね)」という化け狐が居たという言い伝えがあります。
 その「宗旦狐」が守護神として祀られている「宗旦稲荷(そうたんいなり)」という祠が、現在でも相国寺境内にあります。

 

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 まずは、「宗旦狐」とは何者か?
 どんな化け狐だったのかを簡単に説明しましょう。

 千家3代目・千宗旦の時代、宗旦になりすましては茶席に出る者が現れていました。
 その茶道の腕前は、宗旦の弟子たちでさえ見とれるほどだったと伝えられています。
 ある時弟子たちが、その偽宗旦を問い詰めたところ、寺の藪に住む古狐だということがわかりました。その狐は謝罪し、また見事な茶の腕前を見せたことから、宗旦本人や弟子やたちも狐を許します。
 それから長い間、宗旦狐は寺で茶道をしたり、修行をしたり、碁を打ったり、時には寺の財政難を救うために奮闘したりして、多くの人々に慕われ続けたと伝えられています。


 そんな愛すべきキャラ、宗旦狐ゆかりの場所を訪れるため、いつものとおりアクセスから行きましょう。

 京都市営地下鉄烏丸線「今出川」駅の3番出口。





 ここには、京都市営バス「烏丸今出川」停留所もあります。

 そこから今出川通りを少し東へ。
 今出川御門の交差点です。








 この辺りには、京都市営バス「同志社前」停留所も近いでしょう。
 
 今出川御門の交差点から北へと進みます。
 通り沿いには、同志社大学・同志社女子大学関係の洋風の建物が並びます。






 


 相国寺の総門です。






 そのまままっすぐ、境内の道を歩き続けます。















 弁天社の前に来たら、横の小さな小さな道を東へと進みます。





 この時、弁天社はご覧の通り工事中でしたが。
 
 弁天社の隣、「洪音楼」という鐘楼があります。






 その鐘楼の東側に、さらに小さな道が。
 ここが「宗旦稲荷」に続く道のです。






 ここが「宗旦稲荷社」です。









 もちろん、稲荷社の象徴とも言うべき狐の像も。









 なお、この宗旦狐の最期についての話も伝わっています。
 幕末のある年の盆。倒産寸前だった門前の豆腐屋を救い、その豆腐屋がお礼にと、狐の大好物である鼠の天婦羅を贈りました。
 宗旦狐は、「それを食べると神通力が失われるから」と一旦は断ろうとしますが、我慢できずにそれを食べます。すると神通力が失われて元の狐の姿に戻り、それを見た近所の犬に吠えられました。
 慌てた宗旦狐は逃げ出しましたが、その時に井戸に落ちて死んでしまいました。
 「猟師に鉄砲で撃たれた」とか、「自ら死期を悟って別れの茶会を開いた」などという説もありますが、その最期というか死に様も、どこか愛すべきものを感じます。


 ところで相国寺の近くには、この稲荷社の他に、もうひとつ宗旦狐ゆかりのスポットがあります。
 シリーズ次回では、そこを紹介します。

 それでは、今回はここまで。
 また次回。





*「臨済宗相国寺」へのアクセス・周辺地図はこちら



*「臨済宗相国寺」のHP
http://www.shokoku-ji.jp/




*京都妖怪探訪まとめページ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm



 
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