一字違い

2021-02-07 21:13:51 | 日記
 2月7日 良い天気となりましたが、家事に追われて一歩も外に出ず。外は、コロナだし、気分が晴れない日々が続きます。
 何か大笑いするような出来事を期待します。

 ちょっと楽しかったのは、今、話題のサッポロビール「開拓使麦酒仕立て」

 製品完成後に、缶のプリントの文字が1字間違っていたのが判明し、販売中止になったもの。ところが、『もったいない』という声が相次ぎ、結局、2月2日からファミリーマートで販売開始となった。これは、美味しい。

 その間違いというのが、「lager」(ラガービール=麦酒)の綴りが「lagar」と誤っていたというもの。それくらいいいじゃないかと言っちゃいけません。こういう厳密、精密さをゆるがせにしない企業の姿勢がわが国の発展を支えてきたのですよ。
 もちろん、今回の件では、社内では担当者は大目玉を食ったでしょうが、結果、誰も怒ってないし、大した損害も出てないだろうし、鬱屈としたコロナ下の気分に軽い笑いを提供したのでした。

 一方、こちらの1字違い。
 河出書房新社 日本文学全集30巻の第12巻中、『松尾芭蕉/おくのほそ道』(松浦寿輝 選・訳)2016,6,30初版発行 16p 

芭蕉の句 『野横に馬牽むけよほとヽぎす』(岩波文庫による)写真のとおり
 爺さんは、下手な解説は致しませんが、致命的な誤りです。昔、学者としてこんな誤りの文書を殿様に提出していたならば、切腹、流罪、軽くて閉門蟄居といったところでしょう。

 俳人の長谷川櫂氏が福岡で講演した時に、もうすぐ出ますと言っていたので、中身を見ると、丸谷・大岡・高橋「とくとく歌仙」が入っていたので、発売直ぐに買った。寝床でつらつら眺めていると、この誤りがあった。すっかり読む気はなくなってほったらかし。どうしたらこんな杜撰なものが出てくるのか、全く理解できない。念のため河出書房新社HPを見たけれど、”処置”をされた形跡も無いようだ。30巻全巻完結記念セールまでやっている。

 こういう著者と出版社の態度は、なんとか言ったなぁ、4字熟語、そうそう、「こうがんむち」。変換すると「睾丸無」、、、ぎぇっ!
違う、、「厚顔無恥」でした。ああ、恥ずかしい。

「・・・ったく。恥ずかしいのはこっちだよ。こんなアホなじじぃと暮らしているなんて、親兄弟には顔向けできないわ。」(グータラ娘)
・・・・・・」(爺さん)


 皆さん、コロナに気を付けて。ビールでうがいするのが有効だそうです。メーカーは問いません。

(追記)上記に関して、著者・出版社において何らかの”処置”がなされているかどうか、ご存じの方はご教示ください。