ロシアの北都 サンクトペテルブルク紀行

2005年秋から留学する、ロシアのサンクトペテルブルク(旧レニングラード)での毎日を記します。

誰の幸せを祈るの?ガスティニードヴォルのメッセージ

2005-12-05 00:02:58 | Weblog
30 Ноября 2005
Сегодня, когда вернутьса домой,я бегал. Сначала я бегал до ”Дом кино” потом до Летнего сада, Троицкого моста, Литейного моста, и улици Маяковского. Когда я бегал по набережной Неви, там был сильный ветер и мне было очень холодно.
Вечером я писал дневник 28-ого и 29-ого ноября и я сделал домашнее задание. В домашнем задании я написал впечетление, о том как я ходил в Эрмитаж.

2005年11月30日
ロシア滞在91日目
【今日の写真:ガスティニードヴォル正面に登場した巨大ポスター。クリスマスの絵の下には”С Новым годом!(明けましておめでとう!)”の文字。あと1ヶ月で今年も終わりである。】

今日の主な動き
06:30頃 起床
08:44 出かける
08:52 マヤコフスカヤ駅
09:02 バシレオストラフスカヤ駅
09:12 学校
12:25頃 バシレオストラフスカヤ駅前のマック
12:53頃 バシレオストラフスカヤ駅
13:00 ガスティニードヴォル駅
13:11 日本センター
15:16 ガスティニードヴォル駅
15:24 マヤコフスカヤ駅
15:38 帰宅
15:51~16:43 ジョギング 約7~8km 52分01秒93
 ジュコフスキー通り→Дом кино(映画館)→Летний сад(「夏の庭園」の意)→トロイツキー橋→ネヴァ側沿いの通り→リテイニー橋→リテイニー通り→チャイコフスキー通り→メトロ チョルニーシェフスカヤ駅前→マヤコフスキー通り

16:45 いつもの薬局で水を買う
16:49 帰宅
17:45頃 夕食

 あっという間に11月も最終日。

 帰り道、ガスティニードヴォルの前を歩いていると、正面に【今日の写真】に掲載したポスターが掲げられ、左右にクリスマス向けの装飾が施されているのを見つけた。”С Новым годом!”の下の青い文字、”Мы желаем счастья Вам!”とは「皆様のご多幸をお祈りします。」という決まり文句なのだが、これを見て、ふと、このメッセージは誰に向けて書かれたものなのだろうかと考えた。

 ガスティニードヴォルは市の中心部にある大規模ショッピングセンター。以前も紹介した(10月13日の【今日の写真】)ように、一般に値段が高く、私達を含めて、地元の人達はあまりここで買い物をしない。もしこのメッセージがガスティニードヴォルの買い物客に向けられたものなら、ガスティニードヴォルは大多数のペテルブルク市民ではなく、専ら金持ちの外国人観光客や一部の富裕層の幸せを祈っていることになる。これについては反論があろう。歴史ある、街の象徴的な存在として、買い物客だけでなく市民の幸福をも祈っているはずだと。
 だがそうだとすると、多くの市民にそっぽを向かれながらも、ガスティニードヴォルは一方的に市民の「ご多幸をお祈り」していることになる。市民が見向きもしないものが、市民の幸せを祈るとはなんともけったいな話である。唯一可能な解釈として、「ペテルブルク市民の皆さん、もっと幸福になって金持ちになってガスティニードヴォルへ買い物に来てください!!」という含意を指摘することが出来る。あまりに皮肉な話だが、もし富裕層だけに向けられた言葉でなく、一般市民の幸せを、ガスティニードヴォルが本気で祈るのならば、このような解釈しかあり得ないような気がしてならない。
 ガスティニードヴォルは、どんな思いを込めてこのポスターを掲示したのだろうか。もしこんなことを尋ねたら、「新年の決まり文句だよ!」と笑われそうだし、私ももちろん、そんな皮肉を込めたわけではなかろうということは分かっている。しかし決まり文句も、使い手と場合によっては使い手の意図を超越した意味が包摂され得る。そう考えると、何の変哲もないこのポスターに興味がわいてくる。
  
 帰宅後、12月になる前の最後のジョギングに出かける。今日は予めコースを決めず、気まぐれに足をすすめてみた。最初はДом кино(映画館)の前へ行き、映画館から折り返して小さな川沿いの歩道を走る。しばらくすると、Летний сад(「夏の庭園」の意)という大きな公園に行き当たった。この公園に来るのは初めて。入ってみるととても大きな公園で、中には遊歩道や池があり、人々が散歩をしていた。木に囲まれた遊歩道はまっすぐにのびていて、とても走りやすい。公園を抜けると現れたのはネヴァ川。今回は、これまでのジョギングで渡っていた橋よりも一つ下流の橋を渡り、対岸の、川沿いの通りを上流へと向かう。
 走っているうちに、辺りは薄暗くなり始めた。ネヴァ川沿いにはものすごく冷たい風が強く吹いていた。あまりに寒いので、脱いでいた毛糸の帽子をかぶり、氷のように冷たくなった金属製の腕時計をジャージの袖の中にしまう。フィンランド駅前まで行っていつもの橋を渡り、帰り道に入る。リテイニー通りから、マヤコフスキー通りに入る道を間違えてしまい、仕方なくその道を走っていると、その通りはチャイコフスキー通りという名前であることが分かった。よく私の発音でジュコフスキー通りと間違えられる名前。意外と近くにあることを、初めて知った。
 今日の発見はもう一つ。チャイコフスキー通りからマヤコフスキー通りに向かう途中、メトロのチョルニーシェフスカヤ駅を発見。この駅の次は地上のフィンランド駅との乗換駅であるレーニン広場駅だから、これら二つの駅はかなり近いことが分かった。
 気まぐれに走った結果、思いがけずЛетний садやネヴァ川の橋2つを含む大回りコースを開発できた。歩いたら遠いところでも、走っていけばとても近い。ジョギングは体力向上だけでなく、街を知るのにも役立つ。まさに一石二鳥というわけである。 

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