ロシアの北都 サンクトペテルブルク紀行

2005年秋から留学する、ロシアのサンクトペテルブルク(旧レニングラード)での毎日を記します。

無愛想な店員

2005-12-08 19:32:06 | Weblog
2005年12月08日 最新の出来事
ロシア滞在99日目の今日は、ほんのわずかだけ雪が舞う寒い日となりました。そろそろ年賀状の準備をしたり、今日急遽宣告された文法のテスト(来週開催)の勉強をしたりしなければいけません。ヨーロッパ旅行も間近なのに、まだモスクワとボンとヘルシンキのホテルを予約していないという状態。いろいろやることがあってにわかに忙しくなってきた気がしますが、とりあえずこれから日本映画祭最後の映画を見てきます。

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Понедельник 5 Декабря, 2005
Сегодня, я обедал в Макдоналдсе. Я видел украшение для Рождества. Сейчас в городе много украшений для Рождества и Нового года. На пример у Гостиного Двора, на Невском проспекте, там есть высокая красивая ёлка. Скоро будет новый год.

2005年12月05日
ロシア滞在96日目
【今日の写真:映画館ДОМ КИНО。日本映画祭もここで行われている。】

今日の主な動き
08:45 出かける
08:53 マヤコフスカヤ駅
09:03 バシレオストラフスカヤ駅
12:31 バシレオストラフスカヤ駅前のマック
12:57 バシレオストラフスカヤ駅
13:07 ガスティニードヴォル駅
13:15頃 日本センター
14:39 カザン聖堂前から5番のトロリーバスに乗車
14:41頃 ガスティニードヴォル前で降りる
14:47 Дом кино ”Жажда жизни(「生きたい」)”を見る
17:17頃 Дом кино近くのスーパー「ナホトカ」
17:49 リテイニー通り近く、ジュコフスキー通りの薬局
17:56頃 夕食

 今日も日本映画祭へ行こうと思っていたのだが、14時50分から始まるのに日本センターを出たのが約12分前。少しでも時間の節約になればと思い、カザン聖堂前からちょうどやって来たトロリーバスに乗った。が、ガスティニードヴォルの次のバス停がどこなのか記憶になく、かえって遠くまで連れて行かれたら困るので、わずか数百メートル乗っただけでガスティニードヴォル前で下車。
 Дом киноへ駆け込んで日本映画を見る。今日の映画は「生きたい」というタイトルで、姨捨山のお話がところどころに出てきた。一番最初の映像は、日本三大車窓の一つ、長野県の姨捨駅で、私も何度か見たことがある風景だった。これまでの見た2つの日本映画は日本語の音声だったが、今回はロシア語の音声に英語の字幕。ロシア語の音声だけで映画を理解することはまだまだ難しいわけで、字幕を目で追いながら鑑賞した。前の人の頭に重なって時々字幕が隠れるとわけが分からなくなり、字幕というのはあまり快適ではないなと思った。

 映画館からの帰り、特に用があったわけでもないが、近くの「ナホトカ」というスーパーに寄ってみた。品揃えは多く、イクラのポテトチップスという珍しい物も見つけた。
 ついでにと思い、500mlの水を探すが、炭酸無しの500mlは見あたらない。そこで店員に聞いてみると、彼女も水のコーナーを探したが、やはり炭酸無しは見つからないようだった。「1.5リットルならある。どんなやつが欲しいのだ?」と聞かれ、「「どんなやつ」ってどういうことだ?」とその発言の意味をはかりかねていると、店員はさっさと行ってしまった。日本の店だったら、「すみませんが今は置いてないです。」の一言くらい出てきそうな場面だったが、その店員の口からそんな言葉は出てこなかった。

 スーパーに限らずだが、ここでは何か品物やチケット類を探して店員や窓口の係に聞くと、ない場合にはぶっきらぼうに”Нет.(ない)”の一言が返されておしまい。ごく稀に探すのを手伝ってくれる店員もいるが、そんなのは例外。接客態度も日本とはまるで違う。携帯電話を操作しながら、ガムをかみながら、ため息をつきながら、あるいはカウンターで居眠りしてみたり...こんなのが当たり前の世界である。マニュアル教育を徹底されている日本の店員とは大違い。

 時には、客は邪魔者のように扱われることもある。今日も、店の棚の間で品物を見ていると、店員が台車に乗せた段ボールが私に接触。ところが店員は謝るどころか、強引にそこを通過。いかにも「邪魔だ、どけ。」と言わんばかりの態度であった。万事こんなものである。

 この街の店や各種窓口のこういった態度に、最初は私もびっくりしたが、今となってはもはやいちいち気にすることはない。これがここの普通だと分かったから。が、日本からの短期の旅行客などはきっと、あまりの態度の悪さに、「一体何なんだこの国は!?」と時に怒りすら感じることもあろう。
 しかしよく考えれば彼らは彼らでちゃんと仕事をしているのであり、単に接客態度が日本と異なるだけ。「客だからって威張るんじゃないよ、こっちは売ってやってるんだ。」こんな声が聞こえてきそうである。日本のようにいつも笑顔で、常に平身低頭な店員は、ロシア人から見れば逆に気持ち悪いと思われるかもしれない。
 
 どちらが良いだの、悪だのと論ずるつもりはない。日本の店のように笑顔で接されて悪い気はしないが、客に対して変にへこへこしないこの街の店も私は結構好きである。
 


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2 コメント

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はじめまして (まさ)
2005-12-10 12:14:51
顧客本位というのは日本だけの概念みたいですね。

私の住んでいたイギリスにもそんなものはありませんでした。
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Unknown (komachi)
2005-12-12 19:25:26
>まささん

はじめまして。コメントありがとうございました。客に対して異常なほど丁寧なのはやはり日本だけですか。ペテルブルクの店員のような態度は、諸外国では普通なのでしょうね。Webページ、大変興味深く拝見しました。外国で生活すると、今まで気づかなかったことが見えてきますね。
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