ロシアの北都 サンクトペテルブルク紀行

2005年秋から留学する、ロシアのサンクトペテルブルク(旧レニングラード)での毎日を記します。

ペテルブルク案内記3-1日目:スパス・ナ・クラヴィーとカザン聖堂-

2006-07-02 21:48:01 | Weblog


【写真:スパス・ナ・クラヴィーを見上げるH(27/06)】

 14時45分頃、ペテルゴフから乗った列車は、今朝タリンからのバスが到着したのと同じバルト駅に到着した。そこからメトロに乗り換えネフスキー大通りに出て、私がおすすめのレストランで遅い昼食。
 そのレストランとは、昨年12月頃に見つけたカザンスカヤ通りのレストラン”sukawati”12時から16時まで、190ルーブルでサラダ、スープ、メインディッシュ、デザート、飲み物がセットになったビジネスランチがあり、私は大変気に入っている。Hにも満足してもらえたようであった。

 食事を終えた後、いよいよペテルブルク観光を開始。まずは皇帝アレクサンドル2世が暗殺された場所に建てられた聖堂「スパス・ナ・クラヴィー」へ。ここの入場料はロシアの学生が50ルーブル、外国人学生が170ルーブルだが、Hは学生証を持参していなかった。
 外の窓口で「彼女は学生だが、学生証を忘れてきた。」と言ったが、係の女性はHと直接話をしたいと求めてきて、ロシア語で「どちらにお住まいですか?どこで勉強していますか?」などと聞いてきた。Hがロシアで勉強しているとでも思ったのだろうか。私は驚いたが、ここでは学生証がないとだめだというので、中にもう一つある窓口で試してみることに。私がロシアの学生証を提示し、「彼女も学生で、ベルリンから来た」と言うと、私の学生証を開けて見ることなく、あっさりとロシア学生料金と外国学生料金のチケットをくれた。人によって対応が違うということが特にここではよくある話。窓口が複数ある場合はこのように別の窓口で試してみるのも一つ。これは博物館の入場に限ったことではなく、あらゆる場面でいえることである。
 入口でそんなこともあったが、中の壁を埋め尽くすモザイク画の美しさにはHも感激したようで、写真撮影のチケットまで買って写真を撮りながら観察していた。ペテルブルクの中心部にある一大観光スポットだけあって、説明書きはロシア語に加えて英語、フランス語、ドイツ語があった。この聖堂の歴史などを紹介するペーパー(ロシア語版以外は中の窓口でもらえる)も何カ国語かが用意してあり、Hはもちろん英語版に加えてドイツ語版ももらっていた。
 スパス・ナ・クラヴィーの美しさは中の装飾だけではない。外観も見事で、記念撮影にはもってこい。ちなみに、この聖堂の一番高い部分は81mあるが、これはアレクサンドル2世が暗殺された年(1881年)に由来しているのだそうである。

 スパス・ナ・クラヴィーとセットで見学すべきは、ネフスキー大通りをはさんで反対側にあるカザン聖堂。
 19世紀初頭に建てられたこの聖堂は、1812年の大祖国戦争(=ナポレオン戦争)以降、ロシア軍の戦勝記念としての意味をもつようになった。ここには大祖国戦争の英雄クトゥーゾフ元帥が埋葬されており、聖堂内には彼とともに遠征したイコン「カザンの聖母」が保存されている。
 カザン聖堂への入場は無料。私達が入った18時過ぎ頃には、ちょうど夕方のお祈りが行われており、ペテルブルクの中でも最も重要なイコンである「カザンの聖母」に人々は列を作って参拝していた。



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