レオナルド・ダ・ヴィンチは、かの「モナリザ」に生涯にわたり筆を入れ続けたという。
「作品」を完成させる、という作業は困難なものです。
芸術家、クリエイター、いろんな人がいろんな作品を創造し、世に出していく。
その中で、「完成」にたどり着くことが出来た作品はいくつあるでしょうか?
自分で何かを作り、「完成した」、との判断はつくり手がしていいのですが、完全な「完成」作品を作り上げることが出来たという人は恵まれています。
・・・お金も、環境も、技量も、精神も、肉体も、技法も。
それはとてもとても幸せなこと。
予算、納期、生活のため、「これで完成としておこう」という場合も多くあることでしょう。
(そういったバランスをうまくとるのもプロの技であるが)
数年後、自身と世の中の経験が増え、価値観も能力も変わってしまったとき、過去の作品を見て、
「こうしたほうがもっと良かったかな~?」
「ここはこうしたかったね。なんであのとき思いつかなかったんだろう?」
なんて思うこともよくあること。
時間が止まらない限り、「(現在の)人知を超えるもの」というモノがあるわけで、「何かを完成させる」ということは世界の創造主でない限り無理なのかもしれません。
「完成とは人の感性を超えた彼方にあり」
・・・なんて、カッコつけようとして逆に意味不明になる私。
そんなとき、「Ver.2」とか、「リバイバル」とか、「ディレクターカット」とか、「リメイク」とか、「セルフ(他人がしてもいいけど)カバー」とか、補完していくのでしょう。
「商業作品」としてはアップデートの機会が極端に限られるわけですが、
「芸術作品」なら作者の希望する限りのアップデートが可能です。・・・恵まれていれば。
エヴァもTV版、旧映画版、レーザーディスク、DVD(リマスター)、ヱヴァ、とバージョンアップしてきました。
「商売」としてのアニメでは考えられない回数のアップデート。
まあ、某監督の頭の中にはしっかりとしたビジョンがあって、それを「他人に伝達する手段」が現在の世の中にない(つーか魂を共有しない限り無理)だけかもしれませんが。
ってことで、エヴァはこれからも芸術的「完成」を目指しアップデートをしていくのかもしれません。
ユーザーとしては、「買い時」にひじょ~~に迷いますが。
「未完成の群体としてのヒトではなく、ひとつの完全な単体としてのヒト」を目指す(?)人類補完計画の手法なら「時間」さえも超えられる何かが出来るのでしょうか?
・・・大変そうですけどね。一人ですべてのwebページや図書館の本を読破&吸収しないといけないようなものですね。
それとも全員の脳をケーブルでつなぐか???
それでも、「世界とリンク」することは出来ないわけで、未知のものはどう補完するのやら。(^^;)
ともあれ、ヱヴァは恵まれていますね。作り手にも、ファンにも。
「ていうか、エヴァとヱヴァは別作品じゃん!一緒に語ったりして損したー!」
と後悔するときが来る可能性もあるのですが・・・。
新劇場版が今後どう展開していくかわかんないし・・・。
また十数年後には「新・新劇場版」とか造られるかもしれないし・・・。
ま、とりあえず今日はTVを見るって事です。
あれ?今日オレは何の話をしてるんだ?
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