黄金色の日々(書庫)

海外ミドルエイジ俳優に萌えたり愛でたりするブログ

アメコミ悲喜こもごも

2011-09-19 00:59:02 | アメコミ映画

びご以外情報断ちしていて出遅れました。

コレ

ドカッ! パリーン!!(ちゃぶ台返し音)

何を血迷ったか罠々!
なぜこの色なのか。おまえの仕業かノーラン。新監督の差し金か。それを進めるのかわーなー兄弟!
こんなのカル=エルじゃねえ!!(俳優さんに思うところはない)

今の世にあのコスチュームは無理。いいじゃんクールでと言うそこのあなた。わかってない。
アメコミヒーローのコスチュームはいわば屋号。登録商標。象徴的記号でもある。
スーパーマンもバットマンも1930年末のデビューより80余年。バットマンはアニメにせよ映画にせよ、多少のチェンジがあります。
青っぽい時代もあった。映画化された年代や監督の特徴も出てました。
リアル&シビアな最新ノーランバージョンは、クリべが首が回らないんだよと言ったくらい重装備。超能力・特殊能力がない生身の人間がヒーローをやるには、ブルース・ウェインの自己鍛錬に加えウェイン財閥の財力をフルに使った装備がいるだろうと。アニメじゃセクシーダイナマイツなのにな。

しかし、スーパーマンは違う。

クリプトン星の生き残りにして、地球上では絶大のパワーを持つ異星人。
青タイツ、赤マント、イエローベルトに胸にはSのマーク。何度戦いで損傷しようが、孤独の要塞(北極にあるスーパーマンの基地)で同じもんを再生してる。進化したクリプトン星の英知が結集している基地でなら、他のデザインのものも作れるだろうに。あの三原色。
あのコスチュームは、赤ん坊のカル=エルが宇宙船で地球に届けられた際、彼を包んでいた布で、彼を見つけて養子にしたケント夫妻のマ―サお母さんが作ったものなのですわ。(その後設定は変ったらしいが無視)

いわば故郷と母の愛情のダブル刻印。センスがどうだってんだ。
ちなみにあのS字は英語のsではなく、カル=エル君の母星のエル家の紋章です。

あのどう見てもけったいな色合いと嬉しはずかしなタイツ。しかしそれを着てもカッコイイのがスーパーマンってもんだろ

70年代のレトロな香り漂うクリストファー・リーブ様のスーパーマンは当然のこと、2006年度版リターンズのブランドン・ラウス君の超人も、赤パンツがローライズになり、S字マーク部分が小さめになったものの、あのスタイルで素晴らしくカッコ良かったよ。ギリシャ彫刻みたいだった。

リ―ヴ様 ラウス君

そのリターンズが興行収益的に振るわなかったことから、我らがブライアン姐さん、シンガー監督が続編製作から降ろされ、ラウス君も契約が切れてしまったわけで。
うーん、私リターンズ凄い好きだったんですがね…。ラウス超人も美しかったし、良かったと思うんだが。
満身創痍のスーパーマンが、雲を突き破って太陽の陽を浴び、傷ついた体を蘇らせるシーンの神々しいばかりの美しさは感動したもん。男の身体を美しく撮ることにかけては名うての姐さんの手腕を見たぜ。
そしてそのあと、すったもんだのあげくついにバットマンで名を馳せたノーランが製作に加わり、監督は『300』『ウオッチメン』のザック・スナイダ―に決定したんだよね。

スナイダ―はともかく、問題はノーランだよ…。

ノーランって、バッツは良いけどスーパーマンの本質とはかけ離れてる人だよね。
ダーク&リアル って、ダークはダークナイト様だけで充分だろうが!!

彼は太陽なんだよ。アポロなんだよ! 青タイツと同じくらい眼の覚めるような陽のパワーの象徴なんだよ!!
そりゃ一方で、KY気味の宇宙人とか、パワーゆえの上から目線もあるとか、それゆえに孤高でもあるとか、ありますよ。
最近ではアメリカ国民をやめたそうで(コミックス参照)、そもそもおまえは地球人でもないだろうがという突っ込みはともかく、アメリカの良心とも言われたキャラクターは、かの国の現状と共に変わろうとしてるのかもしれませんが。
それでも、光を背負って立つのがスーパーマンであると。闇を司るダークナイト、バットマンとの対比はそこにある。

なのに、ブルーグレー。ほぼグレー。赤パンがないことより、それの方が私は嫌だ。

認めん! わしゃ認めんぞ!!   おじいさん落ち着いて。


 このひとだからこそこの色


ストーリーも心配だよ。脳乱… ああノーラン。
製作陣が監督以上にどのくらい関わってくるのかわかりませんが、Ⅹ麺FGがあんなに浪漫チックになったのは、ひとえにブライアンの肝いりだとしか思えない。『キック・アス』見たけど、マシュー・ボーン監督らしさは他の面に出てる。だってFG、ラブものだよね(笑)
ノーラン節のスーパーマン… マイガッ! 渋くてクールでリアルで今時? いや絶対殺伐系だ。
だから殺伐、バッツに任せろってんだ。
「私の株を奪うつもりか、クラーク」ってブルースも苦い顔で皮肉ってやって!!

そのバットマンの次回作、『ダークナイト・ライジング』も撮影中なわけですが。これもなあ…。
アン・ハサウェイがキャット・ウーマンなのはいいとして、猫耳がないとか。猫、だよね…?
なんのためさ! クリべバッツが耳ついてんだから、猫姐さんから無くす意義がわからねえ。脳乱も砂伊田もわからん。わからんぞ。


とにかくね。わしゃ暗いスーパーマンは見たくないです。
アメリカの青と赤が、ついには薄暗いブルーグレーに変わったとしても、スーパーマンには原色のままの明朗さでいてほしい。
ファンの多くはそう思ってるんじゃないのか。それともあのダークナイトシリーズ、インセプションのノーランのやることなら間違いないという流れなのか。

滝に打たれて出直してこい


少々疲れ気味なため、グリーン・ランタンの感想まで行かず念仏でおわる。





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