昨日、目黒シネマのⅩ麺FGリバイバルに行ってきたよ!
本当は今日行く予定だったけど、台風の影響の大雨予報で仕事が延期(クライアント次第っす) しかし別件でギリギリ最終の回滑り込み。
ぜえはあ。
DVDスルーだし、ツタヤはあっという間に新作は出払ってなかなか借りれない。なによりスクリーン主義なので何としてもと行きました。
そういや先日、初めて家に来た友人に、うちのテレビは映画に関しては14型どころか10型位しかないヨ!と指摘されました…。
そうなんだよ。古いブラウン管では映画の場合上下が欠けて黒い帯になり、真ん中に細長く写るから正味9~10位の画面で見てることになるのかも。
友人宅のハイビジョンでスパナチュを見させてもらうと、凄い鮮明でびびる。スパナチュは夜や闇のシーンも多いから、そういう場面では俳優の顔もはっきり写らないんですよ。
そんなものをまだ使ってるのは、壊れないから。壊れない限り性能の良い新製品を買おうとは露思わない。家電に対するリミッターの高さには驚くべきものがあります(笑)
その割に気に入った映画のシアターリピート率が半端じゃない。しょうがないんだ、それがあたしの趣味だから。
目黒シネマは数年前には結構行ってた。ある勉強をしてた時、学校が近くにあったので。
都内でも少なくなった2本立てニ番館。私のようなものには有難い。ハコもスクリーンも小さいし、座席も傾斜が少ないけれど概ね見やすいと思う。飯田橋のギンレイホールもニ番館だけど、こちらはロビーが狭くて待ちにくいんだよね。そして何故かおじさんが多い。私が見た時だけかもしれないが。
目黒は銀座のミニシアター位のロビーがあるし、古びてるけど綺麗にしててチラシも豊富に置いてある。
あとニ番館の良いところで、初公開から時間がたってる分雑誌の記事などを集めて展示してくれてる。
今回も、パンフのキャラクター紹介ページや、ぴあのマカヴォイのインタビュー、過去作品のポスターなどもあったよ。
薄暗いんで暗くてゴメン
ぴあも8月に廃刊になったんだよね… ネットのない時代にはほんとお世話になった。懐かしい。
マカヴォイもラスト近くに載ったんだなあ。貴重だ。
あとヴェネチア映画祭の記事も。日本の作品で、10代の若い二人が賞をもらいましたね。その記事と、マイケル・ファスベンダー男優賞にマーカーが引いてあって、“上映作品に出演”みたいな書き込みが(笑)
これはネットで探したよ(笑) おめでとファスv
それとチラシがあった! 日比谷スカラ座で見た際は、もう次回作以降のチラシしかなかったので貰えなかったんですが。
これ表裏だったのか。欲しかったので嬉しいv
あとは、予告編前の着席時に、スタッフのおねえさんが座布団と膝かけをご利用する方は~と配りに来た。そして100円アイスはいかがですか~と売り子に来た。
大正時代のキネマのようだ(笑) おせんにキャラメルみたいな。なんかとても映画館に愛着を感じましたね。ここは。
本編についてですが、もう語りつくしている(爆)
しかしこのところ『エンジェル』と『デンジャラス』効果でファスに注目してたけど、映画を見るとやはりチャールズ=マカヴォイにいちいち反応してしまう自分がいる。あたしマカ坊贔屓なんだなあ(^^ゞ
んっふっふっふという例の含み笑いが何度聞いてもゾクゾクするよ(笑) 彼の声は深みがあって好きですね。
しかし、エリックがほとんどチャールズにしか気に留めておらず、次点レイブン、頭ん中ショウだらけなのに対し、チャールズの会う人すべてを掌中に収めるぶりが何度見てもおそろしい。
あのオープンハート、僕は君(あなた)を信じてますよ攻勢、実は手の内・心の内明かさない秘密のテレパスぶりは物凄い。
教授イケズ! ばか! 好き!←
まあこの人は根っからの教育者であるわけですよ。たとえ運命が他にどう転んだとしても、人を教え導く立場には行きついただろう。
ただ浜辺でのあの米ソも食わない夫婦喧嘩は、さんざん惚れさせておいて「by my side」ゆわれたら、ごめん理想違うからはそりゃあんまりじゃございませんかと言うところでしたが。
あらためて見ると、やっぱりあれはエリックに“振らせた”んだねえ。
チャールズが別れを告げてエリックが見限ったんじゃなくて、チャールズがエリックに別れを告げさせたという方がしっくりくる。
それをエリックもわかって去る。せつない。
見れば見るほど、チャールズのテレパス能力は地球規模での脅威だもの。エリックやハボックのように見かけ派手じゃない分、1、2度見たのではうっかり気がつかないけど。
人の心を読めるだけでなく、操作できる力。それも最大級。旧シリーズの2でも全人類、全ミュータントを座ったままで抹殺できるその力を利用するため拉致られてましたが(それを逆利用しようとしたのがサーのマグ様…)、一人でその力!? ありえない。
若チャールズも、ソ連海軍の副指令にミサイルのボタン押させるけど、彼は出来るわけですよ。大国の最高決定者の核兵器スイッチを押させるのも、後の世に出てくる細菌兵器を扱う人の心を支配するのも。
チャールズ・エグゼビアは最高レベルのテレパスとして生まれた(なった)以上、個人としては生きられない。
彼が、ショウまたはエリックのような理念を持てば、逆に人間側に完全に立ってしまえば、どちらも抹殺できるレベルの力を有してる。
だからこそチャールズは、どんなときにも中立であり、間に立つ橋渡しとなる立場に自分を持って行くしかない。
その為には個人の好悪の感情や愛や執着は致命的なものに成りかねない。
老教授が一種、得体のしれない聖人めいた人に感じられるのは、パト様の演じ方にそこら辺りも感じるのですわ。
政府要人にもプライベートはある。教授だってあるだろう。でも、公と私を分けるということにおいて、私的な行動より私的な感情に注意しなくちゃならない。チャールズは世界中のだれよりも。
個人的な愛情や想いを込める対象を作ってしまえば、それを盾に取られるリスクは他の人間にもミュータントにもあるけれど、彼の場合は愛するものを害されたという“感情”で爆発したら、取り返し付かないレベルの被害が広範囲に及びかねない。
だから、あのとき彼は親友(恋人でも可)と妹の手を放す。
チャールズにとって、一番側にいて欲しい、側にいたい相手は、自分から遠ざけた方がいいというスタンスを、若いあの時に取ってしまったとしたら、あの陽気で自信家でちょっと軟派な面もあったチャールズが、聖人の教授になっていくのもわかる気がします。
せつねえ!(勝手に決めんな)
エリックの方も、外見クール中身熱血、復讐も愛情もどっちにしても個人的感情ダダ漏れ若エリックが、のちの優雅で皮肉屋のサー・マグ様になるには、また色々あったんだろうなと思わせる(笑)
でもアメコミ映画は繰り返しますが後付けなんで(笑) あの二人がこの二人になると繋げる必要はないんだよね。
2011年版FC(FG)の未来の磁界王と教授の行く先は、パラドックス的に別バージョンになるというストーリーもいいんではないの。
もう時代は分離から統合へ。闇から光へ向かってるんだからさ。
それでまたぶり返すけど、スーパーマンだって、光の象徴として暗い情勢のメリケンに同調せず、これでもかと明るくすりゃいいんだよ!
少し前までは闇に引きつけられる時期だったから、ダークナイト様などがヒットしたけどさ。
でもバッツのやってることも、闇の業ではないんだと思う。彼はどんなことがあっても殺さずに投獄する(警察に引き渡す)。
それがバットマンの自警団としてのラインであり、ブルースの決めた自己決定なんだよね。いわば闇を司るのではなく、闇を包み込むのがバットマンだと私は思ってる。
DCコミックヒーローに脱線しましたが(^^ゞ エリックとチャールズも、21世紀にはもう敵対とか共闘とか言ってないで、そろって仲良く上昇しろ。じいさん二人の老後の楽しみをチェスだけにしないでさ。
でもあのチェスが、二人のミュータントの双璧が個に戻れるただ一つの私的時間としての象徴としたらせつない。
まあ二人ともチェス中も、公の探り合い化かし合いしまくりだけどね(笑)
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