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こどもステーションのぷらっとほぉむカフェ

「子育て・子育ちを地域で応援!」NPO法人こどもステーションのブログ
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「弱さ」を寄せ合い、助け合う「強さ」に

2010年07月25日 | ぷらっとほぉむから
<第6号あいさつ>より
  2008年6月26日発行

北海道浦河町にある「社会福祉法人浦河べてるの家」という施設をご存知ですか。精神障がいを経験した当事者とソーシャルワーカーが立ち上げた職場です。以前福山に“浦河ベてるの家”の方が3人で講演に来られたことがありました。みなさん自分の障がいに誇りを持っていらっしゃって、その話がとても面白かったのを覚えています。「自分の幻覚君は、こんなことも教えてくれる・・・、寂しいときにはいつも出てきてくれる・・・」「自分は常に宇宙から監視されている・・・」「幻聴さんの機嫌が悪くなると、死んでしまえ!殺してやる!と脅される・・・」「人にお金を貸してくれと頼まれると、別の人にお金を借りてでも貸してしまう…」などと、苦労話が次々語られるのですが、それを全く臆することなく出して、逆に自分の障がいを自慢しているのです。“べてるの家”には、“一人ひとりが自分の抱えている弱さを恥じることなく寄せ合ったとき、人はつながり、ともに助け合いが始まる”という理念があるのだそうです。
昨今、教育や企業経営の中で、「強さ」に着目してそれをアピールしてさらに強めていくことが求められています。子育てにおいても「その子の長所を伸ばす子育て」「いいところを探してほめる」といったことがよく言われています。しかし、自分の弱さに誇りを持ち、自分をありのままにいとおしむ生き方が集まったとき、そこに希望が生まれてくるのではないでしょうか。
財政基盤も行政との繋がりもない、専門的な技術もない、「弱さ」を多く抱えている私たちですが、それがそのまま助け合い支えあう強さになっていくことを願っています。これまで繋がって来た方やこれから繋がる方と、細い糸を束ねたり縒(よ)ったりしながら、強い糸を紡いでいきたい。
どうぞ、これからもよろしくお願いします。


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