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「子育て・子育ちを地域で応援!」NPO法人こどもステーションのブログ
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ベビーシッター事件について

2014年03月20日 | コラムDEぶうりん
ベビーシッターによる悲惨な事故がニュースを賑やかせています。

私は、このことを最近ネットで知ったのですが、テレビなどではずいぶん前から情報が流れていたそうですね。 

私たちこどもステーションでは、保育サポートをイベント託児として行っていますし、4月からは、もこルーム内での「一時預かり…保護者不在での託児」を始めようと企画を進めているところです。

そんな矢先…。


一時預かりとベビーシッターの違いは、
一時預かりは、ある特定の場所にいる保育者(集団)のところに子どもを預けるシステムです。
ベビーシッターは、子どものいる家庭に保育者が一人で出向き、親不在の中、その家庭で保育者が子どもの世話をするシステムです。

私たちもこママも、ベビーシッターのような事業は行っていませんが、家庭に出向いて保育することを担うことは、可能です。
しかし、私自身、たった一人で知らない家庭へ出向き、親不在の中、子どものお世話に専念することに、全く自信がありません。
たぶん私の頭の中は、ボランティアベースなのだと思います。
ボランティアで行うには、リスクが大きすぎます。
「もこママ」の活動も、利用者からしかお金をもらえないような社会の中では、ボランティアベースで考えなければ、その事業は成り立ちません。
なので、今はまだ、ベビーシッタ―を行う予定はありません。

しかし、今回の事件は、私の中では打撃が大きいです。

私たち「もこママ」は、たとえ保育士資格を持っていても、「ひろば」や「託児」の保育者として、資質を高めていくための24時間の講習を必須としていますし、その後も研修を積み重ねて、皆で研鑽し合っています。

なのに、事件を起こした「ベビーシッタ―を名乗る個人」といっしょくたにされて、国家資格を持たないグループが託児を行うことの是非を問題にされてしまう。
そこが、とても残念です。

もちろん、認可されている保育所が行っている「一時保育」は素晴らしいです。
しかし、私の知りうる民間団体のグループも、同じように努力を重ね素晴らしい実績を持っています。

単に、認可保育所の「一時保育」だけに予算をつぎ込むことが無いといい…と願います。


私たちこどもステーションの「一時預かり」が、もっと地域に知ってもらえるよう、
「利用してみたい」と思ってもらえるような団体になるよう、
更に更に、努力していかなければならないと考えています。


今回の事件は、今後社会がどう変化していくのか、変革をもたらすきっかけとなることでしょう。


あ、それと、「ベビーシッタ―」を行っている方達の名誉のために言わせてもらいます。
日本には、「ベビーシッタ―協会」というところがあって、本来「ベビーシッタ―」を名乗るには、その協会の認定を受けなければならないはずです。
その資格取得もかなり厳格化されています。いい加減な気持ちで得られる資格ではないと思います。
なので、「ベビーシッタ―」=「不適格」
というレッテルは、違うと思います。


亡くなられたお子様のご冥福をお祈りいたしますとともに、ご家族の皆さまのご心情をお察しいたします。

今後このようなことが起こらぬよう、子育てママ達が連帯して、子育てしやすい街をつくっていきましょう。
こんなまとめ方しかできず、申し訳ありません。


  ぶうりん

明日、3.11 あれから3年です

2014年03月10日 | コラムDEぶうりん
今週末は、復興支援や絆など、東日本大震災のイベントが各地で多数開催されていましたね。
皆さんも何か参加されましたか?


私は、原発関連では、昨日、映画「変身」をシネフクシネマモードで鑑賞し、
その後、堀潤監督のトークショーに参加しました。

堀さんは、元NHKアナウンサーで、
「国民にきちんと事実を伝えていくためには、NHKにいたらできない」
と、心機一転、NHKを退職して、フリーの報道マンになった人です。

堀監督自身、原発の賛否に言及していないのですが、
報道者の魂が叫んでいるのを映画からもトークからも、ひしひしと感じました。

NHK会長の問題発言や行動から、今、NHKの受信料支払い拒否や、自動引き落とし解除の申し入れなど、様々なアクションが起こっています。
私は、観たい番組もあるので、そんな中「支払わない」ということができない人ですが、
堀さんは、「受信料を支払っている人は、意見を言う権利がある」とおっしゃっていました。
なので、私は、これからも受信料を払って、おかしいことには「おかしい!」と、きちんと意見を言おうと思いました。
「NHK、最近ひどいな…」と思う場面もありますが、頑張っている番組もあります。
なので、きちんとそこら辺は「いいね!」をしてあげたいと思うのです。


さてさて、NHKのことはその辺にして、

そのあとは、
3.11 愛・未来・希望…
尾道の浄泉寺で行われた、ソウルフラワーユニオンの中川敬さんと二階堂和美さんの弾き語りライブに行ってきました。
本堂の中は、たくさんの人・人・人
すごい熱気の中、子どもたちの声も賑やかに、
とてもいい雰囲気でコンサートは進みました。

演奏の素晴らしさに加え、心から自由に音楽を楽しんでいる二人を観ていて、
こちらもとても楽しい気持ちになりました。
その足で、カラオケ行って、やっぱり歌わずにはおれない!って、思いっきり歌って帰りました。

もちろん、追悼の気持ちを忘れずに…ですよ。

あれから、3年たつのに、復旧のめどは、まだ立っていません。
「復興財源」と称して組み込まれた予算の中身は、被災者にはなかなか届かず、
その多くは、土木財源→ゼネコンにつぎ込まれ、使われようとしています。
私たちの税金ですよ。
皆さん、国にもっと物申していきましょうよ。
それは、私たち西日本で暮らしている人たちの使命だと、私は思います。


明日は、つらい一日です。
もこルームでは、震災関連のイベントを何も行っていません。
申し訳ありません。

「子どもと一緒に防災の本 +防災おやつ&献立レシピ」
という坂本廣子さんの著書を買って、もこルームに寄付しました。
よかったら手にとって読んでみてください。

明日、もこルームはオープンしてますが、私はお休みです。
時間ができたので、街頭に立って、街ゆく皆さんに、原発のこと、被災者支援など呼び掛けてきます。
何もせずにじっとして黙っていることができないので、行動してきます。

みんなが安心して暮らすことができる社会になりますように。
皆さんが安心して子育てできる社会になりますように。


 
 ぶうりん

雨降ってますねぇ~

2014年01月20日 | コラムDEぶうりん
雨が降ってきましたねぇ~
みなさんどうしてますか?

近頃、もこルームを利用される方が少ないので、
「みんな、どこで何してんだろ~」とかボーっと考えながら、
今日を振り返っております。

今日は、午前中、音のひろばの打合せでした。
楽しげなプログラムが決まりましたよ。



今月は、1月27日(月)
プログラムは、11:00からスタートします。

もこルームは10時からオープンしていますので、どうぞ可能な時間にお越しください。
お弁当を持って来てランチタイムに食べることも、
そのまま午後ももこルームで、4時まで一日過ごすこともできます。

家に居ると、どうしても暖房などの光熱費がかかります。
暖かいもこルームで、楽しく一日過ごしてみませんか?


音のひろばでは、ピアニストの安原容子さんのピアノ伴奏で歌ったり手遊びしたり、
楽器を使って楽しく過ごします。
おもちゃではない本物の楽器を多数取り揃えています。

今回は、サックスの演奏も入りますよ。

どうぞ、楽しい音のひろばにお越しください。
申込は不要です。


 ぶうりん


スポーツと人権「ふくやま人権大学」~おとなと子どもと体罰と~

2014年01月16日 | コラムDEぶうりん
昨夜、1月15日(水)19:30~21:10、福山市人権交流センターにおいて、
福山市人権推進課主催の「人権大学」が開かれ、参加してきました。

2013年、大阪の桜の宮高校の事件がおこったことや、
2020年東京オリンピック開催に向けて、

子どもたちのスポーツを人権の視点で考えていくことをテーマに開催されています。
昨日はその第1回目。

中学校の陸上部顧問を任されている先生からの提言は、子どもの人権を尊重したまなざしにあふれ、子どものスポーツを構造的に捉えて、とても素晴らしいお話でした。

あまり公開してはいけないかな?と思うようなお話もあったので、慎重に記すると、
スポーツを通じて、「指導者のブランド化」が行われている現状があります。
 ○○JAPAN と、マスコミが言う時、そこに入るのは、多くの場合監督の名前です。
あたかも、監督の力の采配いかんによってによってチームが作られているかのような錯覚が起きています。
そのことが、監督に「強いチームを作らなければ」というプレッシャーを与えていることの一つの要因となっています。
先生は、暴力を許すわけではないが、「体罰を振るう人の心理が理解できる」とおっしゃっていました。
そして、学校によっては、選手(生徒)を利用して、学校をブランド化している、と。

スポーツは国力を上げる一つの手段として利用されてきました。
そして、今や、経済的な効果も大きく、商品としての子ども作りが進められていることをお二人の講師が危惧していらっしゃいました。

今後もこのゼミコースは、22日(水)「クラブ活動と子どもの成長」、29日(水)「教育とスポーツのあり方」と続きます。※同時刻・同会場
ぜひ参加してみませんか?

スポーツと子どもの人権について、一緒に考えていきましょう。


 ぶうりん

働く女性たちの現状と貧困「男女共同参画フォーラム2013」

2013年11月10日 | コラムDEぶうりん
昨日、11月9日(土)は、福山市男女共同参画センター開所10周年記念事業 第2弾の
基調講演&パネルディスカッション が行われました。

基調講演の中野麻美さん(弁護士でNPO派遣労働ネットワーク理事長として活躍)のお話はとても良かった。
お話を聞いて知ったこと感じたことを織り交ぜて、報告です。


安倍政権では、しきりに「経済成長」を声高に謳っていますが、それは全く雇用につながっていないことは皆さんも実感されている事と思います。
「賃金のアップ」ですら、全く実感できません。いったい誰の給料がアップしたというのでしょうか?
現実、日本では1990年ごろから、賃金は下がり続けているのです。
先進諸国(この言い方は好きではありませんが)では、日本だけだそうです。

派遣労働の80%を占める女性労働者の平均時給が、1991年には1704円/Hでした
が、1994年には1660円/Hに下がっています。
以降下がり続け、現在、1100円/H です。
※昨日のメモより

パート労働で働いている人には、羨ましい数字かもしれませんが、ここで妬んでいてはいけません。
(同一労働・同一賃金が、私の考え方です。)
パート労働者も、賃金引き上げを声高に叫んでいいのです。
パート労働者だけではありません。全ての労働者の賃金を引き上げなければ!

昨今、生活保護受給についてのバッシングが報道されて久しいですが、ほんのわずかな「ズルい人」の為に、生活保護費を下げられたり、受給しにくくされたりするような制度にもろ手を挙げて喜んでいては、次に締められるのは自分の首です。
最低賃金は、生活保護を基準に設定されているからです。
つまり、現政権が狙っているのは、最低賃金の引き下げです。

話がいろいろ飛びますが、
今東京で、子ども3人いる家庭の生活保護費が30万円/月です。つまり、360万円/年となります。
東京の最低賃金は900円/H ・・・ちょっと羨ましく感じる数字ではありますが、
でも、どうでしょうか…?
 厚生労働省が発表している「過労死の基準」は労働時間3100時間/年です。
時給900円で、360万円稼ぐには、4000時間/年 働かなければなりません。
※昨日のメモより

つまり、「子ども3人を一人で育てよう」と、最低賃金で働いていたら、死んでしまうよ。
ということになるんじゃないでしょうか。
こんな、働いても働いてもしんどくなるような働き方っておかしいと思いませんか?

私自身、NPOの理事長でありながら、働いてくれているスタッフに給料も出せないでいるのに偉そうなことを言えた義理ではありませんが、少なくとも利益を追求している企業が、社員の賃金アップより、株主への配当を優先するのには不満があります。
借りたお金で会社を運営して、その利息を支払うために利益を生み続けなければいけない企業社会構造もおかしいと思う。

政治を変えて、社会の仕組みを変えていく運動と
意識を「妬み」から開放して、皆が豊かになっていく方向へベクトルを動かすことが大事だと思う。

あと、企業もかなり努力しているとは思う。良心的な企業なら。

こっそり言うと、「あまりがむしゃらに働かない生き方」と「お金が無くても暮らしていける生き方」を探す方向に私たちはベクトルを向けていくのも一つの方向だと、私は思っている。

昨日の基調講演をネタに言いたい放題のぶうりんでした。