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こどもステーションのぷらっとほぉむカフェ

「子育て・子育ちを地域で応援!」NPO法人こどもステーションのブログ
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職人さんの技術って、やっぱすごいですね!ガレージ・エントランス改造中です!

2011年08月05日 | コラムDEぶうりん
はらっぱサポーター様として、毎月お世話になっている「のじま家大工店」さんに、我が家のガレージとエントランスの工事を依頼して、まもなく終了です。
台風6号が訪れる直前の7月15日から工事が始まり、来週の月曜日には終了の予定です。
大工さんなのでガレージまでは修理してもらえないかもしれないけど・・・と遠慮がちに声かけてみたんですが、とても素敵な仕事をする左官さんを紹介してくれて、毎日毎日暑い中、どしゃ降りの中、丁寧に仕事をしてくれています。
近所のおじちゃん・おばちゃんにも評判になって、「いい仕事をするねぇ」と、仕上がりをみんなが楽しみにしています。
犬のルークもなついて、玄関から脱走しては、左官さんのそばに座ってくつろいでいたりします。

左官さんの仕事を見ていて、私は小さい頃よく遊んでいた「砂遊び」や「泥遊び」「水遊び」を思い出しました。ただただがむしゃらに何かを作ろうとしていたあの頃の記憶が、今目の前で真剣に砂を練ったり、壁を塗ったりしている左官さんの仕事に重なって見えた。子どもの頃の遊び心に、緻密に計算された細かい技術や、より良いものを作ろうとする職人の粋が加わって、お客さんが満足するものができあがっていくんだね。

お酒を飲まないで甘い饅頭が大好きと聞いたので、この頃、仕事終わりを見計らって、饅頭食べながら一緒にお茶を飲んだりしてます。
この左官さんの人となりに少し触れてみたくてね。

一年のうち、通算すると一月ぐらいは、東京の方まで出かけて、職人の仕事を学びながら仕事をしたりしているそうです。
独立して事業を持っていてもなお、より良い技術を学ぼうと努力されているんですね。
ほんと、職人さんって、素晴らしい。


それとこれは左官さんには関係ないんだけど、
毎年良い匂いの花を咲かせて、実をたくさんつけてくれた杏の木がガレージの入り口のところにあって、主人や姑さんからは「切ってしまい」って言われてて、この時期の植え替えはかなり難しい、ということも聞いていたので、あきらめて切ることになったんだけど、工事着工直前に「のじま」さんが、「本当に切っていいですか」って聞いてくれたので、「やっぱりダメでもいいから植え替えたいから、切らないでください」ってお願いした。
そしたら「のじま」さんが植木職人を探してくれて、その方をすぐに呼んでくれて、「どこに植え替えましょうか」と、杏を植えるための穴まで掘ってくれた。
その植木屋さんがまたすごい。
植木屋さんは、杏の木を掘り起こすと、根を大事にむしろみたいなので包んで、少し病気になっていた幹の治療をして、植え直してくれた。『ここに植えてほしかったの・・・』と杏の木が喜んでいるかのように、そこに立っている。
朝晩の水遣りを欠かさないように言われて、私は水をあげているけど、ときどき『昨晩雨降ったのかな?』と思うほど杏に水がたっぷりのときがあった。それは、「のじま」さんが仕事の前と後に、いつも我が家に寄って、水をあげてくれていたらしい。
「杏の木は根が付いたみたいですね」と一緒に喜んでくれている。

私も、この職人さんたちみたいに、人に喜ばれる仕事ができるようになりたいな。


(着工前の玄関先・・・はずかし)


(工事中の玄関先)

完成したら、また掲載します!

乳幼児を連れて行かれる「パチンコ店」

2011年08月04日 | コラムDEぶうりん
7月25日に、石川県のパチンコ店の駐車場で、1歳の女の子が熱中症の疑いで亡くなった。

もしかしたら、「小さな子どもをほったらかしでパチンコに夢中になっているなんて・・・」と思われる方もいるかもしれないが、私の発想はちょっと違って、「パチンコ店の中に子どもを預かる施設を作ればこんなことにはならないのに」だ。
こういう痛ましい事故は、私が若い頃からあった。もう1/4世紀以上前のことだ。
母親の苦労も知らず、『自分ならそんなひどいことをしない』と思っていたその頃の私は、悪いのは、パチンコなんかする母親だと思っていた。(今から思えば寒気がするような私でした)
でも自分が子育てして、落ち込んだり挫折したり、絵本の読み聴かせの会が子育てひろばにその機能を変えていく頃には、私の考えはチェンジしていた。

「一時保育」だって、近頃は子どもを預ける理由は問わなくなっているのが常識だ。つまり、パチンコに行って母親がリフレッシュすることだって認められているということだ。
でもそれだけではまだ足りないと思っている。
お金がなければ、わざわざ一時保育に預けて、パチンコで稼ぐようなことはしないだろう。
私は、パチンコ店が、子どもを預かる施設を作って、保育する人を配置する。そのことをパチンコ店の義務にしていけばいいのだと思ってる。たぶん、義務にすると、義務の遂行を保障するための補助を国が出さなければならなくなるから、義務にしないんじゃないかと思う。

今朝のラジオニュースで、児童を連れて車で来場する客の駐車場への入場を断るように、警察庁がパチンコ業界に文書を送ったと報道されていた。
ビックリして中国新聞を見てみたら、社会面に掲載されていた。(8月4日)
現在でも既に、駐車場に子どもが置き去りにされていないかなどの監視を1時間おきに警備したりしている状況の中、窓ガラスにスモークを貼って車内が見えないようにしたり、チャイルドシートにバスタオルをかぶせて子どもがいるかどうかわからないようにしていたりということが起こっているそうだ。
店内アナウンスでも注意を促していたそうだが、どんなアナウンスをしていたのだろう。
「車の中に子どもさんを置いた状態の方は、ただちに店内の託児へお預けください。託児料金は無料ですので、どうぞお気軽にお越しください」なぁんていうアナウンスだったら、子どもを車の中に放置しておくことなど絶対に起こらないはずだ。
本当に子どもの命を守ろうとするなら、社会のシステムを変えていかなければならないと私は思っている。
既に店内にキッズスペースを作って努力しているパチンコ店だってあるのに、「子どもを連れていたら駐車場にも入れない」なんて、そういった努力をしているお店への冒涜だと思う。

パチンコ店は駐車場は広いし、店内も広いから、『パチンコ店の中にこどもステーションの子育てひろばを作らせてもらえないかなぁ』って、考えてた。
今は、広島ガス東中国(株)さんにひろばのスペースをお借りすることができるようになって、その考えはお休みしているけど、スタッフが増えていけば、もう一つ別のひろばを作ることだってできてくると思う。
そしたら私たちが託児するの、もちろんパチンコ店の委託で。
神辺町には大きなパチンコ店がとっても多いので、パチンコ店を作るなら「子育てひろば」も、ぜひ!

「登校拒否・不登校を考える夏の全国合宿2011 IN 高知」参加してきました!

2011年08月01日 | コラムDEぶうりん
もう1週間以上も前のことになってしまって恐縮なんですが、すっごく楽しかったので、どうしても書きたくて、今更ながら、この場をお借りして掲載させてもらいます。

2011年7月23日~24日、「登校拒否・不登校を考える夏の全国合宿2011 IN 高知」に参加してきました。
「合宿」というと、ものすごくハードなイメージがあると思うんだけど、この合宿はメッチャ楽しいんです。でも言葉通り、スケジュールは、ハードですよ。というか、どれも参加したいと思う企画が目白押しなので、つい欲張って参加しちゃうからそういうことになるんだけどね。

毎年、日本全国のどこかの地で開催していて、今年は高知。「龍馬伝」の影響で全国からどっと押し寄せるかと予想していたんだけど、やはり東北地方からの参加が少なく、今年は参加者総数260人と少な目でした。それでも、北海道から沖縄まで、全国各地から集まっていたし、福島県と宮城県からの参加者とも知り合うことができた。被災地の状況についても少し情報を得ることができました。

ま、それはさておき、今年のメインは、精神科医・高岡健さんの講演会「子どもを理解するために ~発達障がいと不登校~」。
高岡さんは、精神科医でありながら、決して発達障がいを否定することなく、大切なのは、そういう個性を持った子どもたちが生きやすくなるために社会はどう環境を整えなくてはいけないか、という視点を持っている人で、話を聴いていても、本を読んでも、私にはとても心地よい。
ま、そんな高岡さんの話も面白かったけれど、その前段に、勝山実さん(自称・ひきこもり名人)の話を聴けたことがまた良かった。勝山さんのようなゆるやかな生き方」は、私のように毎日セカセカ生きているちっぽけな人間にとって、度肝を抜くような「発想の転換」のアイデアに満ち溢れている。ぜひこちらの地域でお招きして、みんなにもお話を聴いてもらいたいと思う。こどもステーションとは関係ないかもしれないので、不登校関係の活動(女性と子どもの支え合いの場「PROP」)で企画してみようかな。その勝山さんが最近書籍を出版した。「安心ひきこもりライフ」(太田出版)。これは、NPO法人全国不登校新聞社が発行する新聞「FONTE」に連載されていたものに加筆したもの。会場で販売していたので並んでいたけど、私の前で売り切れちゃった。「40冊持ってきたのにおかしい~」「そんなに売れるはずがない」って、欲がないね。さすが、ひきこもり名人!

そしてこの合宿の良さは、子どもの話を直接聴けること。「子ども・若者シンポジウム」では、不登校を経験した・あるいは経験中の子ども・若者から見える、親のこと・学校のこと・社会のこと・・・。不登校を乗り越えて、今の自分を肯定して生きている子どもたちの話からは、愉快だけど真剣な親の思いが見えてきて、自分と重ねたりしながら、考えることができる。そのことが、今の自分を「よくがんばってきたよね」っていう応援メッセージになったりもするから、おもしろい。

もう一つ、メチャクチャ楽しかったのが、二日目の分科会。
私は、~「発達障がい」と不登校~という分科会に参加した。これは、小道モコさんという、『あたし研究』という書籍を出版した、自閉症スペクトラムの当事者で、今は、執筆活動・講演活動・英語教師をされている方の講演。
これがメチャメチャ楽しくて、お昼休憩には昼食もご一緒させてもらって、いろんな話をした。
人って本当にいろいろ。この世の中は、大多数の人に合わせた社会になっているから、少数派の人が生きにくいんだよね。
小道さんのお話を聴いていると、すべての子どもたちが「このままの自分でもいいんだ」と感じて自分らしく生きていくことができたら、きっと誰もが幸せになれるのにって思う。そういう社会が作れるような気がして希望が沸く。
こどもステーションで、小道モコさんをお招きしたい。ぜひみんなにも聴いてほしいです。(今はまだ企画が立ち上がっていません。単なる私の願望です、あしからず)

本当に充実した日々でした。
高知の方々のおもてなしの心にも感謝感謝。
料理がとてもおいしかったです。風呂も良かった~。

来年は、北海道での開催となりました。
ん~、北海道行ってみた~い!


喪失について

2011年07月31日 | コラムDEぶうりん
先月の交通事故で、16年連れ添ってきた「愛車マーチ」を失ったことは既に書いた。
でも今は、新しいマーチと仲良く連れ添っている(つもり)。
カセットテープが聞けなくなったことは未だに大きな損害に感じるけれど、以前乗っていたマーチの兄弟と思えば愛着も増す。
同じくして事故の後、「健康な身体」も失ってしまうのかと悲観してきたが、頚椎捻挫による頭痛はほぼ無くなった。
耳鳴りが続いてはいるが、首と肩の痛みが無くなれば、ほぼ健康な身体に戻ることになる。
毎日犬と一緒に約1kmを朝夕2回歩いているし、首と肩と腕の体操も欠かせない。
以前より健康的な生活といえるかもしれない。
そんな感じで、私はかなり喪失感を回復してきている。
私が「喪失感を回復した」と感じることができるのは、たぶん私が、周りの人たちに、何度も何度も自分のつらさ悔しさを語ってきたからだと思う。
それは、聴いてくれる人達がいたからに他ならない。
一緒に活動している仲間はもちろんのこと、近所のおじさんもおばさんも、「そりゃぁ、大変だったね」と共感して聴いてくれるし、リハビリのときに針治療をしてくれる針灸士の先生も「そうですか」と痛みを受け止めてくれる。
話は変わるが、私はもう一つ大切なものを失った。
16年間一緒に暮らしてきた猫が死んだ。
「魔女」ではないかと家族で語ることもあった猫だったので、自ら死期を悟って「魔女の国に帰ったのだろう」と、家族で悲しみを乗り越えようとしていたが、一週間ほどして近所の人が「あんた方の猫がうちの庭で死んでるぞ」と教えに来てくれた。
「魔女の国に行っている筈だ」という、ありえない想定をいきなり覆されて、おじさんの言うことは頭の中では理解できたが、自分の気持ちはその言葉を理解しようとしなかった。「そんなはずはない、ミミがすぐ近所で死ぬはずが無い」
おじさんは私に、「猫が死んだぐらいでいちいち泣くな」と言った。
おじさんにとっては悲しくもなんとも無いことかもしれないけれど、私たち家族にとってはとても悲しいことなんだよ。
と教えてあげたかったけど、言えなかった。
泣くのをやめて、ミミの遺体を引き取って帰ってからまた泣いた。
私はすぐ泣く。すると娘がいつも「お母さんもう泣かないで」と言う。
たぶん、自分の悲しみに加え、お母さんの悲しみにまで寄り添わなければいけないことがつらいのだと思う。

東日本大震災によって、多くの人々が大きな喪失感を抱えることになった。
家族を失ってしまった人
住む家が失われてしまった人
思い出の品々を失ってしまった人
子どもの頃あそんでいた風景を失ってしまった人
いつも安心して暮らす「安心感」を奪われた人・・・
人によって、喪失してしまったものは様々だ。
しかし、その失ってしまったものを「大きい小さい」と比較することはできない。
もちろん、他人が比較するべきではない。
テレビ報道などで、被災地の人達・子どもたちが気丈に生きている様子を見ると、私は不安になる。
「この人達の喪失感はどこに置いてきたのだろう・・・」と。
もちろん、生きていかなければ、生活していかなければならないのだから、そんなこと言ってられないのかもしれない。
でも人は時には、自分の喪失したものについて、悲しみや怒りや不安を語り聴いてもらえる「安心な場所」が必要なのだと思う。


在りし日のミミとマーチ
オレンジのシャツを着ているのは息子、後ろを向いているのは、愛犬ルークです。
(写真は、息子の許可を得て掲載しています。ルークには許可を得ていませんが取り合えず伝えました。)

もがれた翼パート18 「私のあした」上演のお知らせ

2011年07月18日 | コラムDEぶうりん
子どもたちと弁護士がつくるお芝居 もがれた翼パート18「私のあした」の上演の連絡が、東京弁護士会と社会福祉法人カリヨン子どもの家からありましたので、お知らせします。
これは、毎年、東京弁護士会が主催し、東京弁護士会の子どもの人権と少年法に関する特別委員会所属の弁護士と、応募によって集まった子どもたちによるお芝居です。




「もがれた翼」とは、東京弁護士会が運営する電話相談「子どもの人権110番」に寄せられる、少年事件やいじめ、虐待など子どもの人権をめぐる様々な問題を広く社会に伝えるために、1994年の子どもの権利条約の批准を機に子どもたちと弁護士で作ってきたお芝居です。
「もがれた翼」をきっかけに、日本で初めて民間の子どもシェルター「カリヨン子どもの家」が誕生しました。その後、神奈川・愛知・岡山・広島でも子どもシェルターが誕生し、その他、京都・福岡・高知でも開設が予定されるなど、子どもシェルターは全国的な広がりを見せています。また、2011年、子どもシェルター全国ネットワーク会議が発足し、国や地方公共団体との協議により、子どもシェルターの法制度化に向けた検討が進められています。
~チラシ裏面を抜粋して編集~

関連記事
http://blog.goo.ne.jp/kodomosutation/e/cbb03cebb0a6d1aabcbd4688016bc57e

http://blog.goo.ne.jp/kodomosutation/e/273b8328fa0f430e204eee3a11011dda

<パート18「私のあした」>は、
長期間にわたり虐待を受け続け、自傷行為を繰り返したり、精神不安に陥るなど、精神科や心療内科への受診を必要とする子どもたちの苦しみと、その子どもたちをケアし、自立支援に奔走するおとなたちの物語です。
精神的な問題を抱え、働きたくても働けず、親の下にも帰れない子どもたちにはどのような居場所が必要なのでしょうか。入院が必要な子どもでも、退院後の行き先がなければ入院を断られてしまうこともあります。精神的な問題を抱えた子どもたちに対する支援体制について、みなが考えあうきっかけになりますように。

「私のあした」は、2011年8月20日(土) 東京都豊島公会堂にて、 昼の部:15時開演 夜の部:18:30開演 (上演時間 約90分)  入場無料・全席自由・予約なし にてご覧になれます。


東京近郊にお知り合いのある方は是非お知らせください。
ぜひお出かけください。

主催:東京弁護士会
共催:豊島区
協力:社会福祉法人カリヨン子どもセンター

http://www.toben.or.jp/know/iinkai/children/tsubasa/part18.html