コブリのひげをひっぱりながら…

ある日 上肢局所性ジストニア と診断され
 とうとう愚痴り相手の猫もいなくなった
  元小動物臨床獣医師の独り言

石 その1

2016年02月21日 | 来し方 行く末

本日のBGM




なんだか 歯が欠けてゆくような気分・・・


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★





つい最近 っても 2週間くらい前ですが

ふと 父方の 祖母の葬儀を 思い出しました

たぶん 中学3年の時

午後の授業中に 教頭だかが 教室に入ってきて

教師に耳打ち

っで 「ツヅキ 廊下へ出ろ」 と・・・

そこで かくかくしかじか で 帰宅せよ と・・・

「忌引」 ってワケです

当時は 斎場ではなく 自宅で葬儀を執り行うのが 普通で

帰宅すると 8畳間と四畳半の ふすま 障子 

すべて 取っ払われて 鯨幕が張り巡らされ

「うわっ ウチって こんなに広かったっけ」 と・・・

8畳間に 布団をかけられて 祖母は寝かされておりました

同居していなかったこともあり

悲しい気持ちは微塵も無く

ただ 鼻に綿花を詰め込まれた遺体が 

人のかたちはしているけれど 人ではなくなっている感じが

ただただ 不気味で恐かった 


(長くなるので 中略)


翌日に祭壇をくずし 出棺

この時 最後のお別れをして

お棺に 鉄の釘を打ち付けて 蓋をしました

ま どこでも だれでも そうする訳ではないと思いますが

とにかく 釘を打って 封をしてしまうのでした

煙突のない 今の時代では

おそらく 燃えない 鉄釘は 使わないと思いますが

煙突から 煙と魂が 天に昇ってゆく火葬場の時代

あの頃は それで良かったのでしょう

河原に転がっているような 角のない

丸くて平たい石で

参列者 ひとりひとりが 一回ずつ

鉄の釘を 打ってゆく・・・

見方を変えると

窓の開いた 胴のある楽器に 釘を打つわけで

立派な音が するわけです

っで

あの 黒っぽい 平たい丸い石は

何人の釘を 打ってきたんだろう?

実は 石を 最初に思い出した あと

祖母の葬儀を 思い出したのでした

なぜ その石を思い出したかは わからないけど

あの 黒っぽい 平たい丸い石で 釘を打ったなぁ と・・・



ちょうど こんな感じの石で・・・






風が強くなるのでしょうか

きょうも みなさまにうれしいことがたくさんありますように!

















コメント
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