「決別と いふほどのことを われはせず ひとりで
閉ぢゆく 扉を思ふ」
(『夏鴉』 澤村斉美)
写真に写っている茶色のとっくり状のものは、スズメバチの巣です。セミの抜け殻がくっ付いています。
巣としてはまだ成長途上です。生け垣を剪定中、見つけました。
同僚の80代半ばのお年寄りは、仕事がない日曜には、田や畑の仕事に出かけます。お昼の食事時間には畦道でビールを、午後3時の休憩時には日本酒を飲み、仕事を終えてからは自宅に帰ってビールと日本酒、焼酎でその日の疲れを取るのだそうだです。
この間に、軽トラの運転をすることもないことはない、とのことです。そう話してくれたご本人は、照れくさそうに笑い、「……ココダケだけだぞ」と。
別の同僚(70代)に誘われ、ある日曜日、剪定の手伝いに出向きました。
その日のランチは、国道沿いの大衆食堂でした。彼、ワタクシメに「何でも注文していいぞ」と言った後、ウエイトレスに「おーい、ビール中瓶2本!」と。
このあたりの皆さん、お酒を飲んでもほぼ全くと言っていいほど顔に出ないだけでなく、饒舌になることもなく、不思議なほど変わらず、淡々としているのです。……これをどう解釈したらいいのか。
その“非変身ぶり“に驚かされます。
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