さっかんの小部屋

個人的な日々のできごとです。ご笑覧あれ。

第三軌条方式

2014年07月10日 | 土木のこと
いつもは自転車通勤ですが,雨の日は電車で通います。
これは,中央線のホームなんですが,線路の上のあたりが不思議じゃありませんか。

そうなんです,ここには架線(かせん)がないんです。

電車って電気で走るじゃないですか。
たいがいの電車は,電車の上にある架線から電気を集めています。

でも,この中央線にはこの架線がないんです。


電気は,線路横の給電用レール(第三軌条)から集めます。
ですから,この方式を第三軌条方式(だいさんきじょうほうしき)と呼んでいます。

大阪だとけっこう多くて,中央線以外にも御堂筋線,谷町線,四つ橋線,千日前線がそうです。
東京にもあります。銀座線,丸ノ内線がそうなっています。

あと,札幌(南北線),横浜(ブルーライン(1号線,3号線)),名古屋(東山線,名城線,名港線)などが第三軌条方式になっています。


一方,電車側には集電靴(コレクターシュー)がついています。
これを第三軌条に擦りつけて電気を集めます。

第三軌条方式だと,トンネルの断面が小さいので,施工費が安くなるというメリットがあります。
ただし,人が線路に降りたり落ちたりした場合,感電事故を起こす危険があります。


第三軌条方式だと,電車の接触だけじゃなく感電事故を防ぐためにも,ホーム下に避難するよう案内があります。
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