ヘルニアダックスの介護日記「チャッピー18歳」

ヘルニア発症から13年。悪性腫瘍、クッシング症、慢性膀胱炎。下半身麻痺ながらがんばるチャッピーの介護日記。18歳で永眠。

6月14日 突然、下半身麻痺に・・・

2005-07-01 19:34:00 | ペット
いつものように帰宅。
おかえりー!と言わんばかりに玄関に走りこみ、
前足で、私の足にタッチ。
くるっと振り返り、部屋に戻ろうとしたその時だった。

右足がつるっとすべったように見えた。
次の瞬間、甲高い声で泣き叫ぶチャッピー。
コントロールを失い、くるくる、よろよろと
おぼつかない足取り。
すると、腰からすとっと落ちるように
左足も自由がきかなくなった。

キャヒーーーーーーン!

甲高い泣き声が部屋中に響く。

よほど痛いのだろう。
動かさないようにと、身体を押さえようとすると
手に噛み付いてくる。
手に穴があかんばかりの強さだ。

夜の10時。
大慌てでかかりつけの動物病院に電話をかける。
つながらない。
先生の携帯番号にかける。
つながらない。

一緒に住んでいる婚約者が駅前の動物病院の番号を調べ連絡。
すぐ連れてくるようにと言われる。

可愛そうだが、噛み付かないように弱めに口をハンカチでしばる。
夏かけ布団でチャッピーをくるみ、小走りで駅に向かう。
途中、ハンカチがとれ、婚約者の手にかみつく。
あわててハンカチで口を縛りなおす。
彼は痛さをこらえ、けして手を離すことはなかった。

 チャッピーの方がもっと痛いはずだ・・・

駅まで10分、長い10分だった。
佐治先生が診察してくれた。
消炎剤を注射し、動かさないようにして、明日朝来院するようにと言われた。

家に帰り、消炎剤が効く2時間後を待った。
動かないように、毛布で周囲を囲む。
やはり痛いのだろう、
助けてと言わんばかりに、悲鳴を上げながら近づいてくる。
何もできない自分、涙がこみ上げてきた。



はじめに

2005-07-01 19:06:27 | ペット
ダックスはヘルニアになりやすいと聞いていたが、
まさか、突然、自分の愛犬が発病し、下半身麻痺になるとは
思いもしなかった・・・。

7月9日の自分の結婚式で、チャッピーに指輪を運んでもらおうと
楽しみにしていたのに、それも不可能に。
それどころか、毎日の通院や排泄の世話等で、
会社を遅刻したり、休んだりで

 こんなんじゃ、会社のみんなに迷惑をかけるし、
 自分の責任も果たせない・・・
 でも、大事な家族の一大事に、中途半端な介護では
 飼い主失格なのでは・・・
 でも、私が退職したら、生活できない・・・

こんな悩みがぐるぐる頭の中をかけまわる日々。
睡眠不足な毎日、気力ですごす。

発病から2週間後、大学病院で手術。
4日後の退院。
かつて、これほど楽しみにした日はない。
チャッピーが帰ってくる、チャッピーに会える。

これから、また辛い体験もするかもしれないが、
大切な家族との、貴重な体験を
自分の記憶に、記録に残そうとブログを作った。