「遠い夜明け」
アパルトヘイト問題に立ち向かった、黒人スティーヴ・ビゴと、
彼を取材した南ア新聞記者ドナルド・ウッズの社会派作品。
素晴らしい作品です。
製作スタッフが、南アから逃亡した人が中心になっていること、
製作年が1987年であり、
当時はまだアパルトヘイト政策下にあったことなど
まさに命がけで、勇敢な行動を起した方々に敬意を表します。
南ア問題の作品は、「マンデラの名もなき看守」
「インビクタス」「第九地区」ぐらいしか観ていないのだが、
この「遠い夜明け」を観て、あまりの理不尽さに言葉を失いました。
拷問で殺されたビゴの真実を伝えようと、
拘束の身でありながら国外脱出を図るウッズの道中は、
じっと座って観ていられませんでした。
反対集会に集まった黒人を、本当に虫を殺すように、撃ちまくる警官。
怒りでもない、悲しみでもない、なんとも言えない虚無感が残ります。
「第九地区」では、人間の醜さを存分に思い知らされ、
「マンデラの名もなき看守」「インビクタス」では、
マンデラの崇高さに感銘を受ました。
できれば、中学生ぐらいでこの問題について考えてみたかったです・・・。
日本の学校教育では、ほとんど期待もてませんなぁ・・・。
FIFAワールドカップが南アで開かれます。
無事に成功裏に終わること、
また、今後の南アの忍耐強い政策の実行を、心から願います。
理不尽に散っていた命のためにも。